柔らかな光に包まれる夕暮れから、夜の世界へと表情を変える特別な時間に素敵なお客様をお迎えするこの番組、今回は、先週に引き続き、作家の九段理江さんをお迎えしました。
「東京都同情塔」で第170回芥川龍之介賞を受賞された九段理江さん。
締め切り前などは一日中パソコンの前に居ることが多いという九段さんですが、運動は欠かさず、ランニング、筋トレ、ヨガとやっているそう。「もうこれ以上無理だ!」というところまで執筆をして、夕方からランニングしたりと、かなりストイックな感じ。運動を本格的にするようになったのは小説家デビューしてからで、新人賞の賞金をジムの入会金として使い、まさに自分に投資したのだとか。
そんな九段さんいわく、芥川賞を取るより大変なのが新人賞をとる事。
小説家デビューするまでは茨の道で、小説家になれたら、あとはいい小説を書くだけ!と潔い言葉が飛び出しました。
「書き続けるのはすごく苦しくて孤独なこと。でも、きっとその先にまだ到達できていないものが待っているはずと信じ続けることで、書き続けられる」という九段さん。一つの作品が終わるごとに、さらにその先に何かがある、別の景色があると信じて、執筆を続けているそうです。
そんな九段さんの一生物は、・・・自身の作品。
これまでに2冊の本を出している九段さんですが、小説を出せたことを誇りに思っているそうで、本がラジオ出演などの機会を与えてくれる、「まさに宝物」とお話しされていました。
今後は、様々なジャンルの小説を書きたいという九段さん。
「こんなテーマのものを書いてほしい」などの要望も受付中だそうですよ。
九段さんの本「東京都同情塔」は新潮社から発売中です!
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