柔らかな光に包まれる夕暮れから、夜の世界へと表情を変える特別な時間に素敵なお客様をお迎えするこの番組、今回は、NEWSの加藤シゲアキさんをお迎えしました。
ドラマ「三年B組金八先生」で同級生役を演じた本仮屋さんと加藤さん。同級生の中でこの番組に登場してくれたのは初めてということで、和気あいあい、まさに仲の良いクラスメイトな会話で収録がスタート。
小説「なれのはて」が第170回直木賞の候補となった加藤シゲアキさんですが、候補に選ばれたことを知った時のエピソードなど、至って冷静な小説家としての姿が垣間見れた感じ。金八先生の時にも、秀才の片鱗が多々見られたという加藤さんですが、子供の頃から文を書くことは好きで、「小説家」に憧れていたそう。ですが、作家デビュー作の「ピンクとグレー」を敢行した際、書店員さんに「書き続けてください」と言われたことが心に残っているそうで、大事なのは、本を出すだけでなく、書き続けることなのだと感じたそうです。
実際に「ピンクとグレー」を書いた後に、次を書くなら・・・と次回作の構想を練る中で、渋谷をテーマに芸能界を描く三部作を考え、そこから順調に執筆を続けられている加藤さんですが、執筆中の息抜きは、次の作品の構想を練ること。「こんなこと書きたいな、ってロケット鉛筆みたいに(構想が)押し出されてくる」という表現にも作家さんらしさが感じられました。
小説「オルタネート」で初めて直木賞の候補に選ばれた際、それまで若者向けに、読者を増やしたい一心で書いていたところ、文学界の先生方から手厳しい評価を受け、それなら!と大人の小説を書くと決心。今回の「なれのはて」に繋がったという加藤さんですが、
アイドルとしての活動が小説家としての姿勢にも生きているそうで、大人からの意見を受け、調整することに慣れているからこそ、編集者からの提案や書き直しにも素直に対応できるんだそうです。
加藤さんの長編小説「なれのはて」は講談社より発売中です。
ALL VIEW