Sparkle Life

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Article -Sparkle Life-

18 Mar.2023

Vol.205 千早茜さん



柔らかな光に包まれる夕暮れから、夜の世界へと表情を変える特別な時間に素敵なお客様をお迎えするこの番組、今週は、いつものリビングに作家の千早茜さんをお迎えしました。


小説「しろがねの葉」で第168回直木賞受賞を受賞された千早さん。
執筆スタイルとしては、描きたいテーマがあって書き方を選ぶそうで、今回は初の時代小説ということで、表現の違いに戸惑ったことも。生活様式や周りの環境なども現代とは全く違うので、主人公の生活を想像しながら書いたそう。
もともと、時代小説の説明口調が苦手だったことから、その世界に降りていけるようになるべく違和感ないような文章にしたと言います。

今回は、鉱山で働く男性たちが短命で、炭鉱に嫁いだ女性は、3人の夫を持つ、という話を聞いたことから。物語は、主人公になりきって書くのか基本ですが、主人公目線と俯瞰の目線があり、主観と俯瞰を照らし合わせて書くようにされているそうです。

書きたいものはたくさんあって、締め切りがないとずっと描き続けてしまうという千早さん。
100点を出そうと、どこまでもこだわってしまう気質で、「ここまで」、と締め切りという線を引かれて、そこで落ち着く感じなのだとか。

更なる長編や遡り形式も書いてみたいという千早さん。綿密にプロットを立てて作るのが好きで、常にメモ帳を持っているほど。今回の収録にもメモ帳を持ってこられて、黒革の手帖と呼ばれている打ち合わせノートには、その日の打ち合わせの内容から、担当編集者の苦手なものまで、かわいい文字で書かれています。

また、打ち合わせノートとは別に、創作ノートと呼ばれるものもあり、そちらは、さらに自由に年表を書いたり、取材内容を書いたりして、資料を整理するというもの。
とにかく執筆が好きでたまらない、そんな千早さんの仕事にかける思いが伝わってきます。


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