柔らかな光に包まれる夕暮れから、夜の世界へと表情を変える特別な時間に素敵なお客様をお迎えするこの番組、今週は、いつものリビングに女装パフォーマーで、エッセイストのブルボンヌさんをお迎えしました。
本仮屋さんにとっては、「優しそうな人だな」という第一印象どおり、語り口もとっても柔らかく、わかりやすくお話しくださるブルボンヌさん。テレビ、ラジオの出演、執筆、そしてお店「Campy!bar」にも立ったりと、お忙しい毎日のようですが、さらに各地での講演の依頼も多い人気ぶり。
一方、本仮屋さんは、ドラマ「金八先生」出演時にトランスジェンダーについて初めて触れ、その後もレインボープライドのイベントに足を運んだりして、MCをされているブルボンヌさんを目撃していたことから、今回、お話しできるのを楽しみにしていたそう。
●時代と共に大きく変化したLGBTQを取り巻く環境
LGBTQやジェンダーにまつわる講師として母校にも呼ばれたというブルボンヌさん。学生時代には、「言ってはいけない」と思っていたことを堂々と話せたことは感慨深い瞬間だったようですが、時代の変化を感じたといいます。
「女装は武装」と言われていた時代から、女装は、奮い立たせてくれるツールとして身につけていたというブルボンヌさん。ラジオを始めた頃も、最初は好かれようと自虐的なギャグをしたり、普段以上に大げさに明るく振る舞ったり・・・ですが、番組の最終回では、全国の年配のリスナーの方から、「そんなに無理しないでね」という声をかけられ、自分が壁を作っていたことに気がつき、そこからピエロを演じることは辞めようと思ったといいます。
今や、気負わず、楽しくお話ししているというブルボンヌさん。とことんリスナーの方達に寄り添うスタンスには、本仮屋さんも本当に感動しているようです。
●「いない」のではなく、「言えなかった」だけ
「LGBTQ」という言葉がニュースにも上り、ジェンダーの平等がSDG’sに取り上げたりされているため、講演が増えているというブルボンヌさん。世代によってやはり質問も違ったりするようで、理解がまだまだ浅いことも感じられているようです。
LGBTQ当事者の数は、8.9%、1000万人以上という統計も出ている中、左利きの人、血液型AB型と同じくらいというブルボンヌさん説明もとてもわかりやすいものでしたが、「本当はどんなクラスにもどんな職場にもいる。でもその人たちが言えなかったから、出会っていないと思うだけ。」という言葉には、思わずぐっとくるものがありました。
LGBTQについて知ることは、性について考える機会になったり・・・
自分がどの位置にいるのかを考えたりすると社会が見えてくると語るブルボンヌさん。
まだまだお話を聞きたい!ということで、来週もたっぷりお話伺います。
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