柔らかな光に包まれる夕暮れから、夜の世界へと表情を変える特別な時間に素敵なお客様
をお迎えするこの番組、今週は、三菱地所レジデンスが手がける「ザ・パークハウス 板橋
大山大楠ノ杜」のモデルルームに、狂言師 和泉流二十世宗家 和泉元彌さんをお迎えし
ました。
実は、この大山に27年間通っているという和泉さん、宗家の稽古舞台があることから、現
在も私邸からお稽古にいらっしゃっているそうで、1階に舞台があって2階が居住スペースと
いう構成で、幼い頃は、いつもお父様の掛け声でお稽古がスタートする毎日だったんだそう。
実は、1歳半からお稽古をされているという元彌さん。1歳半といえば、おむつが取れるか、と
いうタイミングですが、まずは挨拶のお稽古から始められたそうで、師匠の前に正座で座って
膝の前に手をついて「よろしくお願い致します」とご挨拶をしていたんだとか。そこから真似を
する口伝が始まるというお稽古法にも驚きでした。
物心つくころには毎日お稽古されていたという元彌さんですが、9歳の頃には、演じるだけで
なく「伝える」という想いが強まっていたそうで、狂言の基本中の基本である「三番叟」という演
目を演じる際、本番を控えた夜に9歳ながら「これで僕も息子に教える自身がついた」と言っ
たことを覚えているんだとか。
そんな元彌さん、毎日のお稽古で嫌な時がなかったというのは驚き。まさにDNAと環境といっ
たところですが、師匠が目の前でやって見せてくれるので、逃げ場がないという狂言の世界。
お父様の姿を見て、「面白い!かっこいい!」と思うばかりで、これができるようになるためな
ら、とお稽古に励む毎日だったのだとか。
昔ながらのスパルタ教育ながら、お母様が慰め役に徹底されて、次の日には前に向けるよう
になるといお話も本当に伝統芸能を継ぐことの大変さが感じられました。
現在は、息子さんや娘さんが従妹たちと励ましあい、「同志」という感覚で頑張っているそうで
、元彌さん、そしてお姉さまたちがスタートされたYouTube「和泉流宗家狂言チャンネル」でも
ファミリーの和気あいあい感がたっぷり感じられるものになっています。
600年続く伝統芸能の世界。生の人間が発した声が今の人の心に届いて、600年前の心に
触れる瞬間・・・そんな素敵な文化を何とか届けられないかとチャレンジを続ける元彌さん。
舞台では見られない部分、様々な説明や情報も学べて、日常会話でも楽しくなる狂言会話な
ど、いつもとは違う元彌さんが楽しめますよ!柔らかな光に包まれる夕暮れから、夜の世界へと表情を変える特別な時間に素敵なお客様をお迎えするこの番組、今週は、先週に引き続き俳優でアーティストの森崎ウィンさんをお迎えしました。
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