柔らかな光に包まれる夕暮れから、夜の世界へと表情を変える特別な時間に素敵なお客様をお迎えするこの番組、今週は、リモートで沖縄・石垣島のBEGINの比嘉栄昇さん、島袋優さん、上地等さんと繋がってお話しました。
日の入りの時間も東京より遅く、まだまだ暑いという石垣島。「はいさい!」の言葉でスタートした会話は、一気に沖縄を感じるひとときとなりました。
震災の時に、沖縄料理店で聞いたBEGINの「島人ぬ宝」に救われたという本仮屋さんですが、この曲は、方言離れが進んでいる沖縄の子供達に、歌の中だけでも、一つでも多くの方言を残したいという気持ちから生まれた曲なんだとか。農家や漁師さんたちの間では、旧暦を大事にしたり、風習も残っているけれど、言葉については、今やどんどん標準語化が進んでいるという沖縄。そんな中でも地元を大切にするBEGINの皆さんの気持ちが伝わってきました。
そんなBEGINが20年前から行っているのが、「うたの日コンサート」。
歌をお祝いする日、として、地元の人たちや日本全国から参加ができるというイベントで、20年前は、野外フェスが増えていくところ、祭りが減っていく、と感じて、沖縄への恩返しの気持ちを込めて、フェスでありお祭りである、歌をお祝いするイベントとしてスタートしたのだとか。あまりに自由なスタンスで、出演者が800名となった時もあったといいます。
昨年はコロナ禍ということで、このうたの日コンサートもオンラインイベントとして開催され、そのライブの模様が楽しめるDVD「沖縄からうた開き!うたの日コンサート2020 in 石垣島〜with JAL ホノルルマラソン」が発売となっています。
180分の収録時間のうち、80分がトークというライブDVD!何も決めずに、配信で繋がっている人たちからリクエストを募り、その場で選曲していったという模様は必見です。途中、栄昇さんが持ってきた泡盛を飲んで、良い感じになっていく過程は、見ている側もほっこりする瞬間。ご自身では、「これは発売するものではない。絶対DVDにはならない、と確信があったからこそだったのに・・・」という栄昇さんの言葉に思わず皆からも笑いが。
カチッと決まったことが多い中で、失敗を見ることがない今、BEGINらしいDVDになっているということですが、あの日感じていた空気や風を感じられるようにとエンジニアさんと調整して手を加えているところも必見のポイントです!
オンラインながらもBEGINの皆さんの楽しい空気感が伝わってくるひととき。来週もたっぷりお話伺っていきます!お楽しみに!
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