夜の帳が降りる頃、リビングに素敵なお客様をお迎えするこの番組、今週は
イラストレーターで、番頭の塩谷歩波さんをお迎えしました。
小杉湯の番頭をしているという塩谷さん、番頭といっても、番台に座るだけでなく、ポップを作ったり、入浴剤を手配したりと銭湯にまつわる様々なことをするのだそう。
そんな塩谷さんの銭湯との出会いは、体調を壊していた時期に友達に誘われたこと。銭湯に出会ったことから人生がガラリと変わったと言います。
精神的にも辛かった時には、同世代の友達とは話づらいもの。そんな中、銭湯は全く違う世代の人と話せる場所であり、温かいお湯に広い空間にと心地よい、心癒される場所。
そうしているうちに、銭湯の魅力を発信したくなり、イラストを描いていたところ、小杉湯から転職のオファーが舞い込むことに。
「今日寒いわね」・・・銭湯で年配の女性からかけられたそんな一言が、塩谷さんの心に響いたという銭湯。心が痛んでいる時は、初めてあった人との何気ない言葉が心に響き、なんてこともない会話が人生を豊かにすると言います。
元々は、銭湯にいった事がない友達にその魅力を伝えるために絵を描いた事がきっかけという塩谷さんですが、著書「銭湯図解」は、緻密な絵が特徴で、まさに建築を学んだ人だからこそ描ける手法というもの。大学で学んだアイソメトリックという手法を使い、斜め上から見ているような描き方となっていますが、実は、全て実測して、写真を撮り、縮尺を決めて、全ての高さなどが正確に描かれているというもの。
ちなみに、塩谷さんおすすめの銭湯の楽しみ方は、温かいお風呂と水風呂を交互に繰り返し、血行がよくなるという交互浴で、サウナより入りやすいとおすすめだそうです。
週7回銭湯に入っている塩谷さんですが、感動した銭湯は・・・押上にある大黒湯。露天風呂にハンモックがあり、スカイツリーも見えて最高なんだとか。寝転がれるソファなど、色々な楽しみ方が味わえる銭湯だそうです。
銭湯の魅力は、家のお風呂が日常に対して、温泉は非日常。そんな中で、銭湯は実は都内にもたくさんあり、日常と非日常の間にある、疲れを癒す場所。息をつける場所ということで、
仕事帰りに一杯を一銭湯、にしてみる!というのはいかがでしょう?
そんな塩谷歩波さんの著書、「銭湯図解」は、中央公論新社より発売中です!
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