音楽家のお父様の元で育った宮本さんクラシック音楽が常に生活の中にあったそうですが、バイオリンとの日々がスタートしたのは7歳のころ。
きっかけは、習い事をしたいと思い訪れた近所の音楽教室で、一番やさしそうな先生がバイオリンの先生だったから。
小学生の間は、のんびり、ゆっくり、バイオリンのお稽古に通っていたという宮本笑里さんですが、お父様のお仕事の関係でドイツに移り住み、14歳を迎えた頃、一気に変わることに。バイオリンを辞めるか、プロを目指すか、趣味は許されないという選択をお父様に迫られ、ご自身が音楽家だからこそ、音楽の道には進ませたくなかったというお父様の気持ちとは裏腹に、プロの道を選んだといいます。
そこからは、父娘の猛特訓がスタート!父娘の関係から師匠と弟子になると宣言され、父親の顔がなくなったといいます。
1日10時間以上の練習であまりの厳しさに時には涙することもあったと振り返る笑里さんですがそれでも辞めたいと思うことは一度もなかったそう。
話すことが苦手だった自分にとってバイオリンは自分のことを語ってくれる相棒であり分身と感じ、また異国の地で音楽は国境を越えると感じたことも大きかったようです。
そんな笑里さん、昨年リリースされたアルバム「classique」は、初の全曲クラシックのアルバム。これまでは全曲クラシックというのはプレッシャーでもあったそうですが、デビュー10周年を迎え、気合いを入れて取り組んだアルバム。クラシックホールを貸し切ってのホールレコーディングでは、自然の響きを味わいながらコンサートの瞬間をイメージ描きながらレコーディングできたとお話されていました。
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