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キヤノンマーケティングジャパン presents Solution in my life
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Every Monday 8:38 〜8:48
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「ITの浸透により、人々の生活をより良い方向に向かわせる」
そんな概念である“デジタルトランスフォーメーション”と
いう言葉が広がり、
私たちの暮らしは、より豊かに、より便利に、
日々ポジティブに変化しています。
このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
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2024 03.18
社会貢献アプリ「PicTrée(ピクトレ)〜ぼくとわたしの電柱合戦〜」

このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。

今回は、東京電力パワーグリッドなどが4月にリリースする社会貢献アプリ「PicTrée(ピクトレ)〜ぼくとわたしの電柱合戦〜」をご紹介しました。
こちらはプレイヤーが電力インフラである電柱を撮影して、その画像を使って競争するという無料のモバイルゲームアプリです。

お話を伺ったのは、東京電力パワーグリッド株式会社 経営企画室経営戦略グループ 課長、平田直人さんです。
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まずは、アプリの概要についてお聞きしました。

「年齢を問わず、皆様が電力設備を身近に感じながら楽しめるコンテンツを作ることを目指しています。ゲームの概要としては、ユーザーがアプリ内で電柱を写真撮影すると、その電柱が撮影者のものとなり、その電柱同士を繋げることで、その長さを競うゲームとなっています。点と点を繋いでいく陣取りゲームをイメージしていただけるとよろしいかと思います。
また、電柱間に電線を繋げていくこともイメージしたものになっています。個人で楽しめる要素もありながら、3チームの対抗戦にもなるようにしておりまして、単純な仕組みでありながら、よく考えると戦略性もあるようなゲームを目指して開発を続けております。
ユーザーはゲームの成果に応じた報酬を得ることができるようになっているのも1つの特徴です。さらにNFTを活用したアイテムなどを組み込むことも検討しており、ライトユーザーからヘビーユーザーといったところまで幅広く楽しめるようなゲームを目指しております」

このアプリは、現段階では実証実験として前橋市限定で提供されるそうです。
アプリ開発の経緯と具体的な活用例についても平田さんにお聞きしました。

「国内のインフラ事業者は多くの設備を所有し管理をすることが業務となっておりますが、当社でいえば約600万本の電柱と5万機の鉄塔を所有しています。これらの設備保全業務には多くの労力が必要となりますが、少子高齢化の影響で業界全体の技術者も減少しているということも背景にはございます。このような状況において私たちが電力の安定供給を目指していく過程で、地域の皆様にもゲームを楽しんでいただきながら結果的にそれが社会貢献につながるといった双方にメリットが生まれる仕組みを構築できないかと考えたのが開発に着手したきっかけです。ユーザーの皆様は写真を撮っていただくというだけで、あとはゲームを楽しんでいただければ良いのですが、弊社の方としましては皆様に撮っていただいた写真の方をチェックさせていただいて、例えばカラスの営巣があるとか樹木とかツルとかが電柱に巻き付いたり、近くに来ていないかということが確認できたり、あとは電線や電柱に異常があるかということを確認できればというふうに思っています。カラスの営巣があっても、それがまだ経過観察して大丈夫なのか、これはなるべく早く行って撤去した方が良いのか、それから樹木の接近度合いを見てなるべく早く切った方が良いのか、もう少し成長するところを見ていても大丈夫なのかといったことは日々の業務を通じて我々の方で判断ができる技術を持っております。
一番極端な例というか、わかりやすい例かとは思いますが、カラスの営巣をカラスが作るときに、針金のハンガーとかを営巣の材料として使ってしまうことがあります。それが特段問題がなく、電線から離れた場所に設置してくれていれば良いのですが電線の接続部だったり、電柱の上部で充電している箇所に近いところにカラスの巣を作られてしまうと、接触した時に停電が起こってしまうということが一番皆様に影響が大きいことかなというふうに思います」

最後に、今後の展開とこのアプリに寄せる期待について平田さんにお聞きしました。

「初めてのリリースになりますので、当然修正を加えながら改善していかなければならないところも出てくるかなというふうには思っていますが、徐々にエリアや楽しみ方を広げていくということにしていきたいというふうに思っていますし、将来的にはご賛同いただける企業やキャラクター、関心のある地域や自治体とのコラボレーションといったところも視野に入れています。社会課題の解決という面ですが、国内では少子高齢化の影響で業界全体の技術者が減少しているということになりますので、これは弊社だけでの問題ではなく国内全体の問題かと思いますので、こういった仕組みを使って業界の垣根をこえて市民の方々にご参加いただきながら設備を守っていく、そしてその結果として皆様に安定して電力を供給していくということをいかに効率的に、また新たな要素を加えながらやっていけるかというところに私どもとしては対応しているところです。こうした取り組みを通じて、少しでも電力を送るために使っている設備である電柱だとか鉄塔というものについて市民の皆様にも身近な存在として思っていただき、また、大切な設備であるということを少しでも感じていただければ我々としては幸いです」
       
平田さん、貴重なお話、ありがとうございました。

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