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Every Monday 8:38 〜8:48
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「ITの浸透により、人々の生活をより良い方向に向かわせる」
そんな概念である“デジタルトランスフォーメーション”と
いう言葉が広がり、
私たちの暮らしは、より豊かに、より便利に、
日々ポジティブに変化しています。
このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
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2024 02.19
市町村と県による協働電子図書館「デジとしょ信州」

このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。

児童生徒1人に1台パソコンやタブレットを導入、子どものころからICT環境に慣れてもらい情報活用能力を育成しようといういわゆるGIGAスクール構想は進んでいます。
その一方で、学校図書館のデジタル化はまだまだ進んでいないようです。
そうしたなか注目されているのが、市町村と県による協働電子図書館「デジとしょ信州」です。長野県と県内の全77市町村が電子書籍を分担購入して住民に貸し出す全国でも珍しい公立電子図書館なんですが、このサービスを小中学校での学習に活用しようという取り組みが注目されています。

そこで今回は、この「デジとしょ信州」の運営委員会副委員長で坂城町立図書館館長の鈴木康之さんにお話を伺いました。
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まずは、「デジとしょ信州」のサービスの概要についてお聞きしました。

「長野県内の77市町村の県民の方、および通勤・通学者もありますが、その方達が、一週間で電子図書が2冊、登録することによって借りられるというサービスです。デジとしょ信州のサイトというのは、例えば、県立図書館のサイトから行けます。登録をしてある方はそこにIDとパスワードで入って本を検索したりして、あとは最近こういう新しい本が入りましたというものが出ていますので、それを見ていただいてその中からクリックをするだけで借りられて、その場で読めるという感じになります。現在、デジとしょ信州では2万6000点以上の本ができるような状況になっています。
利用者に登録して使っていただいているというのと、今、学校連携といって小学校とか中学校とかにまとめて登録をしていただいて、小学校とか中学校の朝読ですとか授業で使っていただくというような形の使い方も始まっています」

鈴木さんによると、電子図書館のサービスを始めたのにはこんな背景があったそうです。

「紙の図書ではもう売られてなくて電子図書でしか売られていない本があります。で、図書館にくる人の中には「こういう本、電子図書でしかないんだけど、図書館経由で見られないのかな」という声もあり、世の中は電子図書を求めているというふうになってきているんだなというのを図書館側としても感じ始めて、それなら公共図書館としては皆さんの望むサービスをするというのが使命ですから、そういうところから出てきたんだと思います。
長野県は非常に広くて山の奥までいろんな市町村がありますので、その中で情報格差というのはかなりあります。図書館がないような市町村もあります。ただ、電子図書ですと、どんな遠い所でも情報格差なく使えるという非常にメリットがあって、長野県にとっては優れたデバイスであるというふうに考えています」

最後に今後の期待ついて伺いました。

「夜遅くですとか朝早くですとか、読みたいという時にいつでもどこでもどこからでも誰でも読めるというのは非常に便利なので、その辺のメリットは大きいと思います。
あと、本を読まれる人というのは、どこか出かけられる時とかでも、必ず本は持っていきたい、というのがあると思うのですが、海外に行く時なんかも含めて、非常に荷物になるという部分があるのでスマホとかを1台持っていけば、そこで読めるという携帯性のメリットみたいなこともありますね。あと、ちょっと図書館面倒くさいよねとか仕事忙しいから図書館行けないよねという30代40代くらいのバリバリ働いている方なんかが電子図書ってあるんだ、電子図書だったら家でも見れるし会社行く途中でも見れるし、それはいいじゃんという感じで利用者層をもっと広げていくという面もあると思います。自分の生活をより良くより高めていくためには、電子図書と紙の本と、どんな風に使っていくのが良いかなというのは個人の考えていることですし、その個人をサポートするという意味で公共図書館としては皆さんが一番使いやすい形でできるように、電子図書+紙の図書を図書館で提供していくということが使命であるので、そこの辺で今後のことを考えながら進めていかなければいけないなというふうに思っています」
         
鈴木さん、貴重なお話、ありがとうございました。 

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