イメージ
イメージ
キヤノンマーケティングジャパン presents Solution in my life
カラー
カラー
カラー
Every Monday 8:38 〜8:48
Every Monday 8:38 〜8:48
「ITの浸透により、人々の生活をより良い方向に向かわせる」
そんな概念である“デジタルトランスフォーメーション”と
いう言葉が広がり、
私たちの暮らしは、より豊かに、より便利に、
日々ポジティブに変化しています。
このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
2024年度以降はこちら
2023 07.24
デジタルを活用した 送迎時の園児の見守りのための実証実験

このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。

去年の夏に起こった静岡県牧之原市の通園バス女児置き去り死亡事件。まだ記憶に新しいですが、この事件を受け、この春から見落とし防止のための安全装置の設置が幼稚園や保育所などの送迎バスに義務化されました。
ところが、義務化になったものの、設置義務化には1年間の経過措置があり、まだまだ進んでいないところもあるようです。

そうしたなか、アシックスは、近畿タクシー神戸常盤大学附属ときわ幼稚園と連携して、園児の送迎バスの置き去りを防ぐ実証実験を開始しています。

そこで今回は、この実証実験について株式会社アシックス チューングリッド営業部の
久野宗郎さんにお話を伺いました。
null
まずは、この実証実験の概要についてお聞きください。

「今回の実証実験の内容は、我々が所有するLITE DX ソリューション“TUNEGRID(チューングリッド)”のコア技術の1つで、時間に応じた歩数を記録できるのと、着用者の位置情報を取得できる、重さ7グラムぐらいの小型BLEセンサ“TUNEGRID-Cube(チューングリッド・キューブ)”を使ってミライアプリという会社と一緒になって新しく開発した、位置情報を管理できるアプリの検証を行いました。
実際に神戸常磐大学付属 ときわ幼稚園の園児の14名の方、年長組の5歳児のみになるんですけれども、“ TUNEGRID-Cube”を取り付けたシューズを履いていただきまして、近畿タクシーが運行管理しているバスに受信機を設置します。センサーを付けた幼児がバスに乗ると、アプリ上で誰が乗ったという表示が出ます。降りると表示が消えますので、その園児がバスに取り残されているかどうかというところを、遠隔から確認できる仕組みの確認を行いました。それと同時に、歩数も取得できるセンサーになっていますので、保育の現場で課題となっている運動量の低下というところに関してアプローチすべく、収集した歩数データを用いて、運動教室みたいなものも実施させていただいたという取り組みになっています。」

開発の経緯について、久野さんはこんなお話をされていました。

「こういったセンサーを使って、屋内競技の選手の運動量を可視化することによって、怪我の防止の管理に使おう、というのがスタートになります。アシックスでは、スポーツで培った知的技術から質の高いライフスタイルを創造するというビジョンがありまして、スポーツで培った運動量の可視化する技術を様々な見守りの分野に展開していって、人々が健康な生活を送れるような形の製品やサービスを提供したいと思って、今回新たに開発したという形になります」

実験を行った現場の反応についてですが、久野さんによると、「保育園の園長さんや職員の方に関しては、通常でも点呼や人による確認というのは当然行われるんですけれど、それに加えて、もう1つの確認方法が確立できたので、より安心して取り組めることができる、もう1人職員が増えたみたいだ」というような声をもらっているそうです。

最後に今後の展開について伺いました。

「今回新しく、今までGPS搭載のものはなかったんですけれど、受信機を変え、GPSを搭載することでバスの位置情報も分かるようになったので、将来的にはバスが今どこを走っているのかが親御さんもわかるようになるので、例えばお迎えに行く時間に、ちょっとバスが遅れているとなったら、お迎えに行く時間をちょっとずらすことができたり、そういった効率化にも繋がるとは思っています。
別の実証事業で、交差点の児童の交通事故抑制事業みたいなものも取り組んでいまして、センサーを履いた子どもが交差点に近づくと、電波をキャッチして交差点で放送が流れる。今子どもが渡っているので自動車の方は気を付けてくださいとか、渡る時は右左をよく見て渡りましょう、みたいな放送が流れるような仕組みを構築していまして、この“TUNEGRID(チューングリッド)”という技術を使って、幼児や児童が住みやすいまちづくりというのを今後いろんなところで展開していきたいなと考えています。

久野さん、貴重なお話、ありがとうございました。 

ツイッター Facebook
Top