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そんな概念である“デジタルトランスフォーメーション”と
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日々ポジティブに変化しています。
このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
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2023 04.24
自治体としては日本初!鳥取県でメタバース課を導入

このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。

みなさんは「関係人口」という言葉をご存知でしょうか。
移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、その中間にあたる地域と多様に関わる人々を指す言葉です。具体的には、祭りやイベントの運営にファンとして参加していたり、ふるさと納税をしていたり、その地域が好きで何度も旅行していたり、特定の地域にいろいろな形で関わりをもつ人たちのことをいいます。
地方は、人口減少や高齢化により、地域づくりの担い手不足という課題に直面していますが、今、この「関係人口」と呼ばれる地域外の人材が、地域づくりの担い手となることが期待されています。

鳥取県では、この関係人口の創出や、インバウンドを取り込もうと、自治体としては日本初となる「メタバース課」を立ち上げ、さらにAIアバター職員も採用、他の自治体からも注目されています。

そこで今朝は、この鳥取県のメタバース課について鳥取県 東京本部の河上一雄さんにお話を伺いました。

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まずは、メタバース課とは、どういったものなのか、こちらをお聞きください。

「メタバース空間、色々あると思うんですけれど、「XANA(ザナ)」というメタバース空間の中に昨年、鳥取県の観光地と鉄腕アトムがコラボレーションしたNFTトレーディングカードというのが発売されまして、それを展示したギャラリーのような空間を作りました。そこでは、そのカードに掲載されている観光地の紹介が見ることができます。もう1つ、鳥取県メタバース課というものを作ったんですけれど、そこに職員でYAKAMIHIME(八上姫)」というAIアバター職員がおりまして、そこへの窓口というのも、そのギャラリーの中につけたという形になっています。このギャラリーでは、鳥取県の観光地のことを学んでもらったり、たくさんアバターさんが来られていれば、アバター同士で交流もできますし、AIアバター職員の「YAKAMIHIME(八上姫)」に音声やテキストで鳥取県のことを色々と質問していただけるという形になっております」

八上姫とは、鳥取県が舞台の神話「因幡の白うさぎ」で大国主命と日本最古のラブストーリーを演じた女性。この八上姫がこの名前の由来ということですが、アバターは明るい茶髪のショートカットのかわいい女性になっています。     

人口およそ54万人と、47都道府県で最も少ない鳥取県でメタバース課を立ち上げることになったその経緯についても河上さんに伺いました。

「鳥取県として、ものすごく今、関係人口の創出に力を入れていて、人口がかなり減っているというところもありますが、なんとか鳥取県のファンを増やせないかなというところで、最近流行っているというか、注目を集めているメタバースを使って、何か鳥取県を知っていただいたりだとか、ファンになってもらう仕組み作りができないかと思いまして始めてみたというところです。
平成19年くらいから、移住定住のサポートセンターを設置するところから始まって、例えば、お試し体験ツアーだったり、お試し住宅だったりというものも、どんどん整備していったり、支援していったりみたいなところから、最近では、ワーケーションとか副業みたいなところにもすごく力を入れていて、なんとか移住の数というのは、徐々に増えている状況です」

メディア発表会も実施して、大きな反響があったそうで、広告換算にすると2億4000万円くらいの効果はあったそうです。
最後に、今後の展開と豊富について、河上さんに伺いました。

「やっぱりメタバースに関心を持っている方というのは、流行に敏感だったり発信力があったりという方が多いと思うので、そういった方々に知っていただいて、その人だけではなくて周りにも興味を持ってもらえるというのは、すごくあるのかなと思っています。あとは、まだ他の自治体さんもなかなか手をつけられていない分野ですので、鳥取県が全国に先駆けて取り組むことで、鳥取県自体を注目してもらうとか、興味を持ってもらうきっかけになればいいかなと思っています。
あわよくば観光に訪れていただいたり、特産品を買っていただいたり、みたいなところに繋げていきたいとは思っています。また、メタバース空間で、例えばモノの売り買いができるようになったり、アバター同士で交流ができるようなイベントを仕掛けるみたいなことは、今後考えていきたいなと思っています」
 
河上さん、貴重なお話、ありがとうございました。

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