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キヤノンマーケティングジャパン presents Solution in my life
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Every Monday 8:38 〜8:48
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「ITの浸透により、人々の生活をより良い方向に向かわせる」
そんな概念である“デジタルトランスフォーメーション”と
いう言葉が広がり、
私たちの暮らしは、より豊かに、より便利に、
日々ポジティブに変化しています。
このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
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2023 04.17
部活動を支援する事業「オンライン部活」

このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。

番組でも以前、休日の部活指導の外部委託について取り上げましたが、少子化などで部活動を維持できない学校が増えています。そういった問題を解消するため、国は今年度から、公立中学校の休日の部活指導を 地域や民間の団体に段階的に移行する方針を示しています。

そうしたなか、近畿日本ツーリストでは今年度から、こうした国の取り組みをサポートしようと「オンライン部活」の導入支援など、部活動を支援する事業を始めています。
そこで今回は、この取り組みについて近畿日本ツーリスト株式会社 教育旅行事業部の宮崎敏行さんにお話を伺いました。

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まずは、なぜ旅行会社である近畿日本ツーリストで部活動を支援する事業を始めたのか、伺いました。

「立ち上げた背景ですが、当社では元々旅行以外の新規事業を考えているところ、この新規事業を考える中、現在大きな変革を迫られている学校部活動に着目をいたしまして、これまで当社は、修学旅行等を通じて築いてきた教育現場との関連性や、自治体や企業からの様々な自宅業務等で培った事務局のノウハウがございます。
また、スポーツや文化芸術分野で多彩なパートナーシップを持っておりますので、このような弊社の強みや経験を活かして、この部活動を支援するプラットホームを作ることができれば、現在社会問題となっております、この学校部活動の問題に貢献することができるのではないか、と考えたのがきっかけでございました」

さきほど、オンライン部活という言葉も出てきていましたが、支援事業の具体的な内容について宮崎さんに伺いました。

「まず1つ目は住んでいる地域に関わらず、専門的な指導が受けられるオンライン部活。部活動にとって欠かせない1つとなるのが指導者です。指導者の提供を地域内だけで確保することは容易ではないんですけれども、遠方から毎回この指導者を派遣することはなかなか現実的ではありません。
また、学校側も勝利至上主義の強いスポーツ部、文化部だけではなく、新たな部活のあり方を模索することが増えてきている中、自分の本当にやりたい部活動を選択できる機会を整える、いわゆる環境整備が必要と考える教育委員会や学校が現在増えております。

しかし、この環境整備を行う上で、特に地方では地域に学校の先生に代わる指導者がそもそもいないといった問題が多くあり、生徒のニーズに応えることが難しく、都市部と地方で大きな格差が生まれてしまっております。
そのようなニーズや問題に、遠隔指導を活用し、答えられるサービスがオンライン部活でございます。
オンライン部活では、生徒のニーズに応えるため、様々な企業に参画をいただき、部活動の提供を行っております。簡単に申し上げますと、NTTe-Sports様に参画いただいているeスポーツ部の提供であったり、エイベックスさんに参画いただいているダンス部の提供、他にはドローン部であったり、ヨガ部などのラインナップもあり、今後も拡充をしていく予定です。
2つ目は、部活動運営に必要な事務局業務を代行する部活動運営事務局がサービス内容となります。
当社が教育委員会から委託を受け運営事務局を構築し、地域の指導者や活動場所の受け皿をまとめながら、生徒に対しても、部活動の申し込み、連絡窓口、欠席連絡等のやり取りなどの管理も事務局として行ってまいります」

この取り組みのリリースニュースの反響もかなりあったそうで、地方の自治体や教育委員会から、将来的にオンライン部活を取り入れていきたいという声がたくさん届いているそうです。また、私立の学校からも、この少子化の中、生徒獲得のため、他校との差別化を図るために、eスポーツ部であったり、ドローン部であったり、生徒のニーズにある部活動を取り入れたいといった声もたくさんきているそうです。

最後に、今後の展開についても宮崎さんに伺いました。

「このサービスは全国の生徒に対し、公平に体験価値を提供することができます。また、今までの学校部活動は、教員の長時間勤務の要因とも言われておりましたが、当社のような民間が先生の代わりにサポートすることにより、社会問題の解決にも貢献できるサービスだと確信しております。子供たちの未来や社会問題の解決にも関われるサービスですので、今後スピード感を持って拡充してまいりたいと思います。
また、部活動は今後今まで以上に地域に根付いた形になっていくと思いますので、当社のような旅行会社は、今までは観光という形で地域に貢献をしてまいりましたが、この部活動サポートサービスは、観光以外の新たな地域貢献が実現できる形ですので、大きな期待と責任を持ちながら取り組んでまいりたいと思っております」

宮崎さん、貴重なお話、ありがとうございました。 

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