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キヤノンマーケティングジャパン presents Solution in my life
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Every Monday 8:38 〜8:48
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「ITの浸透により、人々の生活をより良い方向に向かわせる」
そんな概念である“デジタルトランスフォーメーション”と
いう言葉が広がり、
私たちの暮らしは、より豊かに、より便利に、
日々ポジティブに変化しています。
このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
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2022 11.21
DX人材育成プログラム「キリンDX道場」

このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。

番組でも様々な取り組みをご紹介してきましたが今、DX(デジタルトランスフォーメーション)の実現が企業に求められています。実際に取り組んでいる企業も増えていますが、先日、一般社団法人日本能率協会行った調査では、推進の課題として「DX推進に関わる人材不足」を挙げる企業が8割もあったそうです。

そういった課題解決のため、企業では、DX人材を積極的に採用したり、自社の中で人材を育成するなどの対策をとっています。そこで今回は、「DX道場」と呼ばれるユニークなDX人材育成プログラムを実施している企業の取り組みをご紹介します。

お話を伺ったのは、キリンホールディングス株式会社 経営企画部 DX戦略推進室の近藤龍介さんです。

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独自のDX人材育成プログラム“キリンDX道場”を開校した経緯と、なぜ「道場」というネーミングにしたのでしょうか?

「2027年に向けて長期経営構想というのを掲げて、その中でも価値創造を加速するICTということを掲げていたのですが、そのためにDXを推進する組織ということで、DX戦略推進室という今、私が所属している組織が出来上がって、色んな活動を始めていきました。
でも、競争力を高めていく中でいうと、我々みたいに部門とか、直接お客様を見てない人間がいくらこういうことやった方がいいんじゃないですかとか、こういうデジタルテクノロジーがありますよと言っても、なかなかフィットしないということがあったので、お客様に近い方、お客様の接点をもっとよくしてきたいと思っている人が起案するということが、すごい大事だということに気付きまして。ある意味、自分たちが、私がやってきた活動の否定にもなってしまいますが、起案は現場の人がしなきゃという風に認識して、そのために、いわゆる多くの従業員の皆さん、現場を司る多くの従業員の皆さんに、デジタルトランスフォーメーション理解してもらおうということで、DX道場ということを開校しようということになりました。

デジタルがもう世の中で必要だということは、十分従業員も認識はしているのですが、この手の話は一歩間違うと、社内のカルチャースクールというか、なんだかお勉強会みたいになっちゃうと思っています。DXを進めるにあたっては、先ほど申し上げた通り、現場、それからお客様に近い人たちが考えていくということで、その意識を持っていただきたいと思っているということでいうと、単なるお勉強会ということでなくて、やはり意思と覚悟を持って、デジタルを学んでほしいということで、道場という名前にしています」

そんな経緯で立ち上がったDX道場。改めて、どういうシステムになっているのか、どんなことを学ぶのでしょうか?

「キリングループの全従業員を対象としたいわゆるデジタルリテラシー、そういうことを育成していくための講座となっています。コースとしては、道場なので、白帯、黒帯、師範の3コースありまして、白帯では、DXって結構バズワードになりつつあるので、DXはこういうもんだよとかということ、正しい知識を皆さんにご説明しています。

それからもう1つが、あくまでもデジタルトランスフォーメーションで、何をどういう風にして、変えていきたいかということを先に考えてから、テクノロジーを使ったり、手段を考えたりという形のいわゆる思考法という風に言っていますが、そういうことをまず白帯では教えています。
そして黒帯ぐらいから、よくあるAIのツールであるとか、ちょっとずつ触りながら使いながら、基本のテクノロジーでどんなことができるかということを理解してもらうという形になります。
そうすると、現場の課題等、どういうツールを使って解決するかということを書けるようになるのかなと思っています。師範については完全にツールとか、色々なプロジェクトのマネジメントだとかという業務も1回やってもらうということを1つベースにしているので、講座を通じて1回体験してもらって、もう明日からDXを推進する人になれるという講座になっています」

また、この講座を作るにあたって、こんなところにこだわったそうです。

「実は、講座の中身は非常に苦労して作っています。1つ1つの講座を基本的は、オリジナルで設計をしています。
これは明日から使えるという中でいうと、例えば、その講座の中で使う例が自社に関係ないような例だと、やはりイメージしづらいということもあるので、そういうことも徹底的に入れていますし、最初のところで色々世の中のDXを勉強しますが、やはりライバルであるとか、自分たちに近い会社でこういうことやっているよということで、自分たちもやんなきゃという風に思ってもらおうという形でいうと、結構カリキュラム設計には時間をかけて、嫌いにはなってほしくない、好きになってほしい、でも簡単には思ってほしくないという形でいうと、結構カリキュラムはこだわって作りました」

講義は、Web会議によるオンラインのライブ形式。参加者と講師が互いに顔を合わせながらリアルタイムで実施するライブ形式で、顔が見えることにこだわったそうです。講座は去年7月からスタートしていて、グループ全社員が対象で白帯の認定者が約1000名、黒帯が450名、師範は今、75名。想定を上回るペースで応募がきている状況だそうです。

受講者の声としては、受講した内容に関しては8割くらいの方から大体満足しているというフィードバックが返ってきているそうです。ただ、10%から15%の方からは、難しかった、ちょっと理解できなかったという声もあり、実際には5%から10%くらい、落第される方もいるとのことでした。講座には宿題もあって、ちゃんと業務に使える技術を持って帰ってもらいたいということで、取得できているか確認したうえで認定されるそうです。

近藤さん、貴重なお話、ありがとうございました。

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