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キヤノンマーケティングジャパン presents Solution in my life
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Every Monday 8:38 〜8:48
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「ITの浸透により、人々の生活をより良い方向に向かわせる」
そんな概念である“デジタルトランスフォーメーション”と
いう言葉が広がり、
私たちの暮らしは、より豊かに、より便利に、
日々ポジティブに変化しています。
このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
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2022 10.10
英語学習や国際交流を行うことのできる「メタバース留学」

このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。

最近、やっと日本もウィズコロナに向けて進み始めたなという実感がありますが、この間コロナの影響で海外留学を断念せざるをえなかった学生の方、多いのではないでしょうか。そんな海外渡航が思うように実施できないなか、中学や高校、専門学校から関心が高まっているのがメタバース留学(仮想留学)という新しい学習スタイルです。コンピュータネットワークの中に構築された3次元仮想空間、主にVRを使って現実に限りなく近い留学体験を提供するサービスなんです。

今回は、このメタバース留学を提供している株式会社CURIOUS WORLDの代表である城戸渉さんにお話を伺いました。
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まずは、メタバース留学の開発の背景について伺いました。

「メタバース留学では、留学の事前準備の問題が解決できると思っています。例えば、留学に行く時にまず最初につまづくのが、飛行機に乗って現地で到着した時の審査官というかイミグレーションを通るところだったり、その後乗り物に乗っても目的地に到着しなきゃいけないとか。例えば、高校とか大学だったら、ホームステイをすることがあったりしますが、ホームステイ先の方との会話とか、もしくはホテルに泊まる方だったら、ホテルに泊まる時のチェックインのやり方とか、そういったところ。あとは現地生活で、例えば何か飲み物や食べ物を買いたいという時に、あれ、どうやって注文すればいいのかなという時ですね、そういった買い物の練習とか、いろんなところで海外の留学をしてからつまづくと思うんですが、そういったところを日本にいる間に事前に練習できたらいいと思いメタバース留学をつくりました」

このメタバース留学、受講者はいわゆるヘッドマウントディスプレイと呼ばれるVRのゴーグルをつけ、コントローラーを使って自分のアバターを仮想現実空間上において移動させ、アバターの外国人の先生と一緒にいろんな課題を解決していくというような形になっています。自分のリアルな顔ではなくアバターで話すことができるので、話す時の緊張感だったり、恥ずかしさを紛らわすことができるので、これもアバター留学のメリットだと城戸さんはおっしゃっていました。実際に体験した高校生からもそういった感想をもらっているそうです。さらに、こんなメリットもあるそうです。

「私たち、オンラインの英会話の会社をしていますが、オンラインの場合ですと、二次元といいますか画面上でしかレッスンすることができない。例えば、来週から海外に留学に行くんだけれども、ちょっと練習をしておこうかという形で、画面共有をしながら教材を使ってロールプレイングの練習をしたりするんですが、なかなか臨場感がないといいますかリアリティを感じることができない。一方で、メタバース留学でVRを使った英語のレッスンですと、実際にその空間の中に自分が入って、アバターではありますがコントローラーを使って、物を持ったり臨場感のある操作をすることで、より生徒さんは学習効果を深めることができるという特徴があります」

ただ、課題もまだあるそうです。例えば、ネット環境の問題。特に高校とか大学の場合だと、インターネットの環境や接続が弱い、スペックが低いデバイスしかないというような問題もあるそうです。あともうひとつは、VR酔いの問題。慣れていない人だと、10分とか15分使っていると、酔ってしまうことがあるそうで、酔っていない人は楽しい!すごい!と楽しめるんですが、一方で、酔ってしまった人は置いてきぼりになってしまう、そんな課題もあるそうです。

最後に今後の展開について伺ったとこと、城戸さんはこんなお話もしてくださいました。

「いわゆる今までの私たちのメタバース留学ですと、現実の代わりロールプレイングが中心になっていたと思うんですが、もうちょっと留学っぽい内容、例えば有名な観光地を海外の現地の方と一緒にまわって説明してみようとか、それ以外ですと、一緒に海外の現地の方々と何か教科を一緒に学んでみようとか、それこそ本当に留学みたいなところ、何かを一緒に海外の現地の方々と学ぶ、コラボレイティブ、インターナショナルラーニングみたいな形でひとつの何かの教科をインターナショナル、国際的に一緒に何かを学ぶみたいなところを仮想現実空間上でやっていけたらなと思っております」

城戸さん、貴重なお話、ありがとうございました。

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