イメージ
イメージ
キヤノンマーケティングジャパン presents Solution in my life
カラー
カラー
カラー
Every Monday 8:38 〜8:48
Every Monday 8:38 〜8:48
「ITの浸透により、人々の生活をより良い方向に向かわせる」
そんな概念である“デジタルトランスフォーメーション”と
いう言葉が広がり、
私たちの暮らしは、より豊かに、より便利に、
日々ポジティブに変化しています。
このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
2024年度以降はこちら
2022 09.19
安全運転と運転寿命を伸ばす取り組み 「&e」・「のうKNOW」

このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。

高齢化が進む中、番組でも「健康寿命」を伸ばそうという取り組みをご紹介してきましたが、この「健康寿命」と同じように「運転寿命」という言葉が注目されています。加齢に伴う身体能力や認知機能の低下を防いで、安心、安全に車を運転できる期間を伸ばしていこうという考え方です。
その「運転寿命」を伸ばそうという取り組みを今回はご紹介しました。
お話を伺ったのは、イーデザイン損害保険株式会社 CX推進部の西澤寿朗さんとエーザイ株式会社 EUP(エーザイユニバーサルプラットフォーム)部の織田芳正さんです。

null

両社は今年6月、「脳の健康度向上と安全運転」をテーマとした業務提携を発表。イーデザイン損保の自動車保険「&e(アンディー)」の契約者を対象に、エーザイが提供する脳の健康度をセルフチェックすることができるツール「のうKNOW(のう)」を利用することができるサービスが導入されています。

まずは、アンディーとはどんな保険なのかイーデザイン損保の西澤さんに伺いました。
「一人一人のお客様に寄り添い一人でも事故にあうお客様を減らすためにIoTセンサーとスマートフォンを連携した安全運転支援サービスなどを提供する新しい自動車保険になっております。まずアンディーに加入していただきますとチロルチョコサイズくらいの小さなセンサーが一緒に送られてきます。そのセンサーをお客様の車につけていただき、アプリと連動した状態で運転していただく、そうすると運転の危険挙動とかをセンサーが検知しまして裏側のロジックに回り、スコアリング、運転のスコア化がされて、それをお客さまにご提示するサービスなっております。もし、何かとぶつかって事故が起きた時には、センサーが検知してそのまま事故の発信ができるものになっています」

そのアンディーに組み込まれたのが、エーザイののうKNOWです。アンディーの契約者は専用アプリを通じて、のうKNOWを利用することができます。のうKNOWとは、どういったものなのか開発の目的も含めエーザイの織田さんに伺いました。
「のうKNOWはオーストラリアのコグステート社が開発したアルゴリズムに基づきましてエーザイが開発した脳の健康度を知っていただくセルフチェックツールとなります。こちらは疾病の予防や診断を目的としたものではなく、健康意識を高めていただくために行っていただくことを目的としております。パソコン、タブレット、スマートフォンなどのデバイスを用いたトランプテストによって脳の反応速度、注意力、視覚学習および記憶力を約15分でチェックすることができます。人生100年時代をアクティブに楽しく生きるために重要なのが体と脳の健康です。これまで健康といえば筋力や体力、体重の維持など身体のコンディションのみが注目されてきました。体のコンディションだけではなく脳の健康にも目を向けることで生き生きと充実した毎日を過ごすことができます。高齢者だけでなく働き盛りの世代から体と脳の健康に気を配ることは将来の自分への投資だと考えています。そのためにものうKNOWで定期的な脳の健康度を測定し生活習慣を見直すきっかけとして活用していただければと思います」

この「のうKNOW」のエーザイと「アンディー」のイーデザイン損保が、業務提携することになったわけですが、その経緯・効果についてイーデザイン損保の西澤さんは、このようなお話をされていました。
「自動車保険会社ですので自動車事故の調査分析をしておりますが、その中でですね前方不注意だったり安全不確認、いわゆる認知といった部分で危険発見の遅れによる自動車事故が、脳にも関係があるのではないかというふうに考えておりました。そんな時に、エーザイさんののうKNOWに出会い、そののうKNOWのデータとイーデザイン損保のアンディで取得できる運転データを活用して運転中の認知や判断力に大きく関わる脳の健康度を維持向上できれば安全運転に繋げられないかというふうに考えております」

また、アンディーには安全運転のスコアを家族などと共有できる機能もあるそうで、家族にも脳の健康度を客観的に見てもらえるというメリットもあるそうです。
最後に、今後の展開について伺ったところ、エーザイの織田さんは「地方や山間地域など交通インフラが十分に整備されていない地域では、その人らしい暮らしであったり、そういった生活を継続させることができると思っておりますので、その課題に向き合うためにも安心安全に長く運転ができるようなサポート体制を自治体や他産業と連携しながら取り組んでいきたい」、このようにお話されていました。

高齢化が進む日本は、2025年に65歳以上の5人に1人が認知症になると言われていています。そのことで、介護やその介護によって家族の収入が減ってしまったり、認知症は本当に大きな社会課題です。こういった取り組みが広がっていくことは、とても重要なことだと思いました。 

西澤さん、織田さん、貴重なお話、ありがとうございました。

ツイッター Facebook
Top