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Every Monday 8:38 〜8:48
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「ITの浸透により、人々の生活をより良い方向に向かわせる」
そんな概念である“デジタルトランスフォーメーション”と
いう言葉が広がり、
私たちの暮らしは、より豊かに、より便利に、
日々ポジティブに変化しています。
このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
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2022 08.15
街おこしに活用されるMaaSアプリ「EMot」

このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。

次世代の交通サービスとも呼ばれる「MaaS」とは、鉄道やバスやタクシー、さらに飛行機やシェアサイクルなどあらゆる公共交通機関を、ITを用いてシームレスに結びつけて
人々が効率よく、かつ便利に使えるようにするシステムです。このMaaS、ルート検索から予約、さらに支払いまでをワンストップで行う、その効率の良さをユーザーに提供することが一番の目的で、その中心として機能するのが「MaaSアプリ」と言われるアプリです。

そんな「MaaSアプリ」が今、街おこしのDXにも活躍の場を広げています。
そこで今回は、MaaSアプリ「EMot」を提供している小田急電鉄株式会社の経営戦略部 課長代理の大橋健次さんにお話を伺いました。
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まずは、小田急電鉄のMaaSアプリ「EMot」とはどんなアプリですか?
「元々小田急グループでは電車やバスなどの交通サービスさらには新百合ヶ丘や海老名などの商業施設、箱根・江ノ島エリアの観光施設など非常に多くのリアルのサービスを運営していますが急速なデジタル化への対応に課題を持ち、小田急沿線の交通サービスや生活、観光サービスとシームレスにつなげることで移動や消費を促進することを目的に開発を始めました。
EMotとはデジタルチケットの購入利用機能と鉄道やバスにとどまらずタクシーやシェアサイクルを交えた複合経路検索機能、そしてオンデマンドバスなどの交通サービスの手配が主な機能となる、いわゆるMaaSアプリと呼ばれるサービスになります。箱根旅行を例にしますと、EMotで自宅から箱根湯本駅だったり目的地までの経路を検索してそのまま箱根湯本駅までの特急券だったり箱根エリアの乗り物に期間中何度でも乗れる箱根フリーパスをまとめて購入することができます。さらには旅行当日もそのままスマートフォンのみで利用することが可能になります」

これだけでも十分便利なツールなんですが、さらに街おこしにも貢献しているということでうが、一体どういった形で街おこしに貢献しているのでしょうか?
「前提としてはその地域の課題だったりニーズによって異なるというところはございますが具体的にEMotを活用した事例を2つ紹介させていただきます。
一つはですね新百合ヶ丘や湘南エリアで取り組んでいる商業施設と連携したバス無料チケットというサービスです。従来から商業施設で一定金額利用いただいたお客様に駐車料金を無料にするというサービスはあったと思いますが、その公共交通版で駐車料金無料ではなくてバスチケットがもらえるというサービスです。こちらはアンケートからですね、外出する機会が増えた、消費額が増えたなどのお言葉頂いていますし、このような取り組みを継続することで自宅のマイカー利用から公共交通利用促進を促して渋滞解消などにつなげていきたいと思っています。
もう一つがですね地域の店舗様と連携したバルイベントになります。以前から地域活性化を目的にした飲食店の飲み歩きイベントというものはあったと思いますがイベント運営にあたっての準備だったり、利用した実績の集計など、作業負荷が大きいことが課題としてありました。しかしEMotを活用するとEMotに蓄積されたデータなどを活用することで大きく事務作業の負荷を軽減することが可能になり、バルイベントのような地域活性化策の開催頻度を増やすことができるというものです」

飲食店などと連携することのメリットについては、
「小田急グループは地域の発展なくして成長することはできない企業なので地域活性化の取り組みは非常に重要だと考えています。加えてこのような取り組みを通じてEMotの利用者が増加することも我々にとって大きなメリットというふうに考えています」と、大橋さんはお話されていました。

利用者の反応についてですが、先月行われた海老名で実施された飲食イベントのアンケートでは約8割の方から次回実施した場合に参加したいという回答があったそうです。また、約7割の方が、EMotで購入した飲食チケットに加えて、その入った店舗で追加注文をしたり、半分くらいの方が参加店舗以外の施設や店舗をせっかくイベントに参加するんだからと、ついでに利用していたこともわかったそうです。

そして、EMotは先月、グループ外ではありますがドコモバイクシェアも利用可能になりました。
このような取り組みを進めるとともに使い勝手も改善することで、EMotが小田急線沿線だけでなく多くのエリアで利用できるように努めていきたいとお話しされていました。
また、現在はまだ数日間のイベントにとどまっていますが今後は長期間1か月から2か月間利用できる飲食チケットも作ることなども検討していきたいとお話されていました。

今後、MaaSアプリを多くの事業者で一緒に使うということが増えてきそうでうね。
そうなることで、さらに便利になって利用者がどんどん増えていくし、地域活性化にも繋がるし、とても魅力的な取り組みだなと思いました。

大橋さん、貴重なお話、ありがとうございました。

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