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このコーナーでは、暮らし、仕事、社会、私たちの身近な
ところにあるデジタル化の動きを紹介していきます。
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2022 03.21
次々にスタートするオンライン工場見学 (森永乳業 神戸工場)

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このコーナーでは「暮らし、仕事、社会」、私達の身近なところにあるデジタル化の動きをご紹介しています。

実際の製造過程が見学できるだけでなく試飲や試食ができたり、お土産がもらえたり、楽しみながら知識が得られる場として子どもだけでなく大人からも人気の工場見学。
コロナ禍で休止になっているところ多いなか、オンラインで工場見学を始めるところも増えてきています。
そこで今回は、先月からオンライン工場見学をスタートしている森永乳業株式会社のサステナビリティ推進部 石原沙紀さんにお話を伺いました。

スタートしたオンライン工場見学はどんな内容なのでしょうか?
「コロナウイルスの感染症の拡大ということで、それまでの来場型の工場見学を休止しておりました。
見学再開をお待ち頂いているお客様やこれまで来場したことのない遠方のお客様にもお楽しみ頂きたいという気持ちとか、その方たちとより接点を持ちたい、繋がりたいとの思いがありまして、この度オンラインでの工場見学をスタートする運びとなりました。
オンライン工場見学は現在、神戸工場を舞台に開催しております。神戸工場については当社の基幹工場でもありまして、牛乳やカップ飲料、ヨーグルトなど約40種類の商品の製造しております。環境面にもかなり力を入れておりまして、バイオマス施設を始め風力発電や太陽光発電を導入、環境に配慮した構造となっております。
そういった工場を舞台にお客様との双方向のコミュニケーションを重視した内容のプログラムとなっておりまして、具体的な内容としては、森永乳業の歴史から始まり神戸工場で製造しているビヒダスヨーグルト4ポットやマウントレーニアについて、製造工程に加えてその商品の秘密やその裏側の森永乳業の思いみたいなところを映像やクイズを交えて皆さんに楽しく学んで頂いている内容となっております。
また、これまでの来場型工場見学では見られない製造工程なども見られることができて、オンラインならではの醍醐味を味わって頂いております」

石原さんによると、オンラインだとどうしても一歩通行になり、参加した感じとか非日常を体験するっていうことが薄れがちになるため、参加人数を絞った上でお客様との密の高いコミュニケーションを取ることができるような内容にこだわって作ったそうです。
また、来場型では「五感で体感する」をコンセプトに打ち出していて見て触って、さらに食品工場ならではの美味しい匂いを嗅いだりして参加者の感情を高ぶらせせることができていたそうですが、オンラインではそういった臨場感の演出も難しかったそうです。
一方、来場型では五感で体感するをコンセプトに見て触って、さらに食品工場ならではの美味しい匂いを嗅いだりして感情を高ぶらせせることができていたんですが、オンラインではそういった臨場感の演出が難しかったそうです。

そんななか、こんな工夫もされていたそうです。
「来場型では機械の音は遠くて聞こえないんですが、製造工程の映像に機械の音を入れてみたりしています。
あとはオンラインの中で完結するのではなくて、画面の向こう側のお客様のリアルと繋がるような仕組みも考えておりまして、
例えばビヒダスヨーグルトの4ポットはヨーグルトがつかない蓋を採用していることを紹介しているんですが、
お客様からしてみたら「え、本当につかないの?」と、確かに蓋につかないかもなと想起しますよね、ここで蓋につかないんですよってお伝えするだけではなくて、実際に商品を激しく振って、つかないっていう実験映像を皆さんにお見せして、案内スタッフの実況とともにご紹介して、お客様がこれちょっとやってみたいなぁとか、
だからそういう蓋を採用してるんだみたいなところもお客様に伝えるよう、体感頂けるような流れを作ってプログラムを完成しています」

オンライン工場見学に実際に参加した学校からはこんな声も届いているようです。
「先生からのお声で、教室で座って見学ができるので児童が集中しているとか、リアルでは見学通路を歩いていると後ろの方の子が中を見られないといったちょっと平等ではない場面があるんですけれども、オンラインでは平等にどの児童も学習できるといったメリットがあるというお声を頂いております。
特にコロナ以降ですね、課外授業で見学の機会を失ってしまっていた学校関係者の皆様からは生徒が企業の内側に触れることができて、生きた経済活動を楽しく学習できるプログラムとして大変ご好評頂いております」

最後に、今後工場見学はどう変わっていくと思うか、伺いました。
「食の安全安心への関心は高水準で推移していて、お客様の関心の高いところではあります。
また昨今ではSDGsをはじめサステナブルに貢献している企業なのかっていうところもお客様の関心度の高いところです。
なので、その取り組みだけでなく企業自体の人格とか性格とか、どういった企業なのかっていうところも重要視されている時代です。工場見学では商品の品質とか弊社の安全性というところを伝えするだけではなく、森永乳業はどんな会社なのかお客様に直接伝える場であると考えます。
オンライン工場見学については、どこからでもどんな方でも気軽に参加できて企業とつながることができるのでオンラインの工場見学に限らずお客様のニーズに応える形でオンラインでの接点は、今後どんどん増えていくのではないかと思います。
あとどう変わっていくかなんですけど、最近メタバースとか色々言われていると思うんですけど、仮想空間での見学ツアーをすでに実施されている企業さんもありますよね。ニュースで見たことがあるんですけれども、お客様とつながる手段っていうのがどんどん広がって増えていくと思います。
ただ、仮想現実も現実があってこその仮想だと考えますので、リアルで体験することも今後また重要視されていくのかなと捉えています」

企業自体の人格、性格が重要視される時代。商品だけでなく会社を知ってもらう。とても興味深いお話でした。
石原さんからこんなメッセージも頂きました。
「森永乳業は地域社会に支えられて事業を継続できていることを踏まえ地域の皆様とオンラインを活用したコミュニケーション活動に全事業所で取り組むことで輝く笑顔あふれる地域社会の実現に貢献してまいります。今後ともよろしくお願い致します」

会社の性格や思いを知ってもらうこと、これからもっと大切になってきそうですね。
石原さん、貴重なお話、ありがとうございました。

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