福島県会津美里町にUターンした決め手は？

Uターン、Iターン、Jターンなど、今、地方移住を考えている方が増えていますが
この時間は、地方移住についてご紹介します。
お話を伺うのは、これからの地域との繋がりかたを提案する雑誌「TURNS（ターンズ）」プロデューサーの堀口正裕さんです。

浜崎秘書：今週は「移住先としての福島県会津美里町」を紹介していきます。
堀口さんよろしくお願いします。

堀口：よろしくお願いします。

浜崎秘書：それでは、馴染みのない方のためにも“会津美里町がどういう所なのか？”
ご紹介をお願いします。


堀口：この町は東京から列車で約3時間のアクセスなんですね。
『八重の桜』の舞台、会津若松の隣にある日本の原風景が広がる穏やかで美しい町です。
ローカル線の「JR 只見線」が有名ですけど、この田んぼの中を走っている様子が美しくて、400年以上の歴史がある「会津本郷焼」も有名です。
「TURNS」でも、これまでに何回もツアーを実施させていただいて、リピーターもどんどん増えている、一度行くとまた行きたくなる町です。


浜崎秘書：今日はスタジオに、東京からご夫婦で会津美里町に移住して、地域おこし協力隊を務める長谷川竜也さん、祥子さんご夫妻にお越しいただいています。
お2人に、会津美里町に移住した経緯や町の魅力についてお聞きします。


本部長：ご夫婦で移住したということですが、東京はどのあたりに住んでいたんですか？

竜也さん：私が生まれたのは江戸川区なんですけど、結婚してからは中野区に住んでいました。

本部長：旦那さんの竜也さんはずっと東京ですか？

竜也さん：生まれも育ちも東京です。

本部長：祥子さんはどちらですか？

祥子さん：出身が会津美里町です。大学から上京して18年間東京にいました。


本部長：ご結婚なさって東京に住んでいて、何をきっかけに移住しようと思ったんですか？

竜也さん：結婚した後に次の住まいを考え、10年後の私たち夫婦や子供がいることを想像したんです。
その時に、都内のマンションではなく土や山がある田舎だったんですね。
以前、妻の実家に訪れた時に、会津の食や水が自分に合ったということで住んでみようと思いました。

祥子さん：食べ物は大事ですね。

本部長：大事ですよね、食べ物で体が作られているわけですし、エネルギーの源であり、美味しい物を食べると一日の癒しとか、報われた感じもあるじゃないですか。
東京で仕事していて、帰って来てご飯食べている時の夕飯の感じと、移住してからは全然空気違いますか？

竜也さん：全然違いますね。

祥子さん：太りましたね（笑）。

竜也さん：だいたい12キロくらい太りました…特に食べ過ぎたわけでもなく、栄養があったんですかね（笑）。

本部長：リラックスできたっていうことじゃないですかね。
太るっていうことは悪いことじゃないですからね。

祥子さん：お聞きの通り、会津訛りも習得しているんです。

本部長：郷に従えじゃないですけど、住んでいる地域の人と話していたらそうなっていきますよね。
今、お仕事はどういう感じなんですか？


祥子さん：地域おこし協力隊ということで、我々は「移住定住コンシェルジュ」という、暮らしにまつわる全てのご案内、ご紹介、あとは空き家バンクの運営、暮らしにまつわる全てのことに携わってるという感じですね。
移住希望者の方に美里の紹介をしたり、東京で相談会をやったり、現地案内をしたり、地元のおじいちゃん、おばあちゃんに会わせてみたりと、細かくやらせていただいています。

本部長：人と地域をつなぐということを中心に、いろいろやっているわけですね。
今、お話しがありましたけど、「空き家バンク」とは何ですか？

祥子さん：中古の空き家を購入したい人向けに、情報を各自治体が提供しているんです。民間の不動産業者では救えなかった古民家とか、ちょっと古すぎたものを格安の空き家でお譲りします、っていう情報を各自治体が提供していて。
リフォームの補助金なども使えるので、ちょっとお得にお家を持っていただこうという形でやっています。

本部長：変な言い方ですけど、リフォームされてる古民家は無敵じゃないすか？ 住みたいですもん。
そういう情報も提供してくださったりしているんですね。

祥子さん：はい。


本部長：移住して良かったこと、食のことも含めていろいろ教えていただけたらと思います。

竜也さん：農家さんや会津美里町の伝統工芸である「会津本郷焼」の窯元さんという職人肌の人が多く、趣味が多彩な方が多いですね。

祥子さん：みんな趣味のために生きていますね。

本部長：みなさん、どんな趣味を持っているんですか？

祥子さん：例えば薪ストーブが趣味とか、コーヒーの豆を自家焙煎するのが趣味とか、有機野菜を育てるとか、ギターで音楽鳴らすのが趣味とか…。

本部長：コミュニティにコーヒーに詳しい方いたら、その人が1人いてくれたら聞けばいいじゃないですか。豆も選んでもらってもいいし。

祥子さん：みなさんコーヒー好きなんですよ。豆で持ち帰る率が、福島県内で会津が一番高いそうなんですよ。

本部長：こだわりの強い人が多いんですね。

祥子さん：家で薪ストーブでコーヒーを入れたり。

本部長：理想の生活ですよ。
美里町の好きなところ沢山あると思いますけど、一番好きなところをお2人から1つずつ教えていただけたらと思います。


竜也さん：私は会津美里町の本郷地区にあります、昔お城だった「向羽黒山城」という場所ですね。そこから見る景色がとても素晴らしくて、非常に気持ちいいです。

本部長：お話しをしていても、旦那さんは訛りも含めて美里町の人ですよね（笑）。
奥様の祥子さんは、どうですか？

祥子さん：私は「伊佐須美神社」という場所で、隣の河川敷から見る風景がすごく良くて、そこでずっと、ぼーっとしております（笑）。

本部長：のんびりする時間も必要だし、のんびりできる場所、脳の真ん中のところをゆっくり動かす、そんな時間も必要だと思います。
本当に、素敵だなと思います。