広島県
宮城県・広島県 共同移住セミナー
Uターン、Iターン、Jターンなど、今、地方移住を考えている方が増えていますがこの時間は、地方移住についてご紹介します。
お話を伺うのは、これからの地域との繋がりかたを提案する雑誌「TURNS(ターンズ)」プロデューサーの堀口正裕さんです。
浜崎秘書:先日、3月15日(木)に有楽町の東京交通会館で宮城県・広島県 共同移住セミナーが開催されました。
堀口さんも参加されたということで、ぜひ、我が社のリスナー社員のためにご紹介いただけますでしょうか?
堀口:はい、よろしくお願いします。現在、30代を中心に若い世代を中心に地方移住相談者が増えています。
今回のセミナーでは、副題として「地方の大都市と海・山が織りなす新しい複業のあり方」
というテーマが掲げられていまして、この複業の“複”の字がポイントなんです。
本部長:僕らが馴染みのある副業とは違うわけなんですね。
堀口:そうなんです。複業とは、別の名を、パラレルワークと言います。
今までの働き方っていうのは、個人の能力を企業とか、組織が独占していたと思うんですけど、パラレルワークという考えは、一人一人が自分の意思で行う活動を活性化させていき、
その力を社会で共有できる働き方のことを“複業”と呼んでいるんです。
本部長:今までの使い方の”副業”ってちょっとだけ稼ぐ、っていう感じがあって、世の中的にはパソコンが出て来たりとかで昔よりもやりやすくなって来たし、
会社も副業を抑えきれなくなって来ているっていうのがありますけど、それすらも次の段階に入っていて、複数持つという…。この流れは、日本中で始まっているんですか?
堀口:始まってますね。特に地方は当たり前のようにそういう働き方をされている方が多いです。
今回は宮城県と広島県の二県合同で開催されたイベントなのですけど、
それぞれ両県は、東日本と西日本の地方ブロックの中心県で、かつ、両県とも豊かな自然が身近にあるという都市が多いんですね。
こうした環境であれば、相談者の理想とするワークスタイルやライフスタイルが実現できるのではないか…?という思いから今回のイベントが開催されました。
ちなみに、本部長と秘書は…それぞれ行かれたことありますか?
本部長:宮城県と広島県、僕は何度もありますね。
浜崎秘書:私もどちらもあります。
本部長:どちらも素敵なところだなあ、と思います。
堀口:両県とも自然が豊かで、食もすごく美味しいんですけど、共通点がありまして。両県とも牡蠣が有名なんですよ。
本部長:東北も牡蠣が有名なんですよね!
堀口:別のところですと、日本三景ですね。宮城県には松島があって、広島には宮島があるんですよ。プロ野球球団では、宮城県には楽天イーグルス、広島には東洋カープがあると。
本部長:確かに、共通点ありますね。
堀口:やはり、住むという視点で見ると利便性が高い都市が多くありながら、近くに豊かな自然があるということが魅力だと思うんですね。
本部長:僕がずっと仲がいい後輩にお野菜太郎って奴がいるんですけど、今日から宮城県・仙台に行って、1年間お米を作るという仕事に行っているんです。
なので、これからはふた月に1回は宮城に行って美味しいものを食べたりしようかなって思っているんです。良いところですよね。宮城も広島も。
堀口:今回は、そんな特色を生かして、首都圏と広島、宮城それぞれで自分のスキルを最大限に生かして活動をされている方々のお話を伺うパネルディスカッションが開催されていました。その様子をご報告したいと思います。
本部長:よろしくお願いします!
堀口:まず、コーディネーターを務められていたのは、一般社団法人Work Design Labの代表理事、石川貴志さん。
働き方をテーマにした様々なイベントを展開していまして、どう働くか、ではなくて、どう生きるか、を提唱されている方なんですね。
東京と広島の二拠点で活躍されている方なんで、そんな彼の元で会がスタートしたんですけど、宮城県、広島県からそれぞれ2人ずつ、合計4名の方が出演されましたので、それぞれご紹介します。一人目は、宮城県石巻市在住の天野美紀さんという方です。この方は都内で建設関係の仕事をしていまして、東日本大震災を機に、石巻市にボランティアへ行かれたんですね。
そこで振舞ってもらった家庭料理がすごい美味しかったことや、地元の人のおもてなしの温かさに感動して、それを多くの人に知ってほしいという重いから、自分で食堂を開くんです。しかも、建築の知識があるので、DIYで開いてしまうという。
本部長:すごい!パワフルな方ですね!
堀口:現在は石巻市に移住して、シェアハウスを経営しながら町作りに貢献している方なんです。
2人目は、宮城県山元町で海苔の販売会社をされながら東京で放送作家をされている、まさに二拠点で複業をされている、岩佐真吾さんという方ですね。
放送作家と海苔の販売って全く違う職業なんですけど、仕事の進め方とか臨み方は一緒なんだとおっしゃっていて。
かつ、既存の考え方に全くとらわれない商品開発をどんどんされていて、経験がない仕事でもやっていけるんだ、っていう可能性を示してくれた方なんです。
本部長:僕たちに近いお仕事をなさっている方もいらっしゃるんですね。
堀口:今度は広島からのゲストの方ですけど、都内から故郷の広島県にUターンされて、今は尾道の百島という所で隠れ家リゾートホテルを経営されている高掛智朗さんです。
この方は、大手IT企業でバリバリ働いていた方で、普通、田舎に行くと収入が減るケースが多いんですけど、この方がすごいのは、持ち前のアイディアと行動力で4年目には東京にいた時の収入を超えているんです!
本部長:え〜!どうやってお金を動かしているんだろう?
堀口:最後は、会場を爆笑の渦に包んでくれた、広島カープが大好きな向井美紗さんです。キャリアウーマンになりたいということで上京して、東京のIT企業でエンジニアとして成功されるんですね。
その夢を手に入れられた後、培ったキャリアを活かしてご出身の広島市に戻って、大好きな広島カープの試合に合わせて仕事のスケジュールを組まれている方なんです。
本部長:広島カープの試合があるときは働かないってことですね(笑)。
堀口:そうですね(笑)。組織にいるとそういうことがなかなか出来ないですけど、フリーであれば出来るということで。
面白いのは、広島カープが好きだっていうことをブログにずっと綴っていたら、気がついたら大人気ブログに成長していまして、もしかしたら企業スポンサーを獲得して、一大広告メディアになる可能性も出て来ている、すごく面白い方なんです。
そんな方々が登壇されていたイベントなんですけど、皆さん一つの組織や企業にこだわらないで色んなジャンルでスキルを活かして活躍されている方々なんです。
すごい方々ばかりなので、最初は一般の方の参考になるのかな、ってちょっと疑問に思ったんですけど、よく話を聞いていると皆さん共通点があって、1つは、好きなことをとことん仕事にされているということ。2つ目は、前職の仕事とか人間関係、コミュニケーションというものを大切にされていて。繋がりとか経験とかご縁が今の彼らの活躍を支えているということなんです。
そして最後に、経験とか資格がなくても地方では想いや覚悟があれば色んなことをやっていけるんだっていう可能性を示唆してくれました。
すごく生き方のヒントになるようなことを教えてくれる、そんなトークセッションでしたね。
本部長:僕らの仕事もそうですけど、東京で働かなきゃいけない、大都市で働かなきゃいけないということも少しずつ変わって来てますし、やっぱり自然が近いところの方が結婚したり子育てをするためには良いと思うんですよね。
どこか固定概念というか、頭が硬くなってしまっているけど、色んな方たちの話を聞いたり、話をしに行かないと本当の自由度みたいなのが分からないことがいっぱいありますね。
堀口:実際に話をして、現地に行って、それを見てみるっていうのがすごく重要だと思うんですよね。
新しい働き方が、日本中の色々なエリアで広がっていますね。
スカロケリスナー社員のみなさまもUターン、Iターン、そして “複業”をこれからのライフスタイルの選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか?
これからもスカロケ移住推進部は、みなさまの選択肢の提案をしていきます!
今回ご紹介した宮城県・広島県共同移住セミナーの潜入レポートがアップされています。
ぜひ、スカロケ移住推進部の特設ページをご覧ください。