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地域の豊かさ
Uターン、Iターン、Jターンなど、今、地方移住を考えている方が増えていますがこの時間は、地方移住についてご紹介します。
お話を伺うのは、これからの地域との繋がりかたを提案する雑誌「TURNS(ターンズ)」プロデューサーの堀口正裕さんです。
浜崎秘書:初めて聞く人のために、改めて、地方暮らしの魅力をお伺いしてよろしいでしょうか?
堀口:一言で言うと、地方は”豊か”ということですね。
自然が綺麗、水が美味しい、空気が美味しい、食が美味しい、お酒が特に美味しいという、そういう豊かさはあるんですけど。
本部長:はい。
堀口:何よりも、都会で暮らしていると忘れがちな、人と人のつながりの温かさ。
そういう豊かさが一番あるんじゃないかと思っていて。
おすそ分けとか、お接待の文化が、いろんな地域で色濃く残っていて。
本部長:なるほど。
堀口:自分が作った物を、近所のおじいちゃん、おばあちゃんに持っていくと「軽トラック必要だろ?」ということで、じゃがいもが軽トラックに変わったり。
本部長:じゃがいもが軽トラックに変わるんですか(笑)。
堀口:空き家が空いてるから、住まないと傷んじゃうから、住んでくれよと言われて。
東京では考えられない、豊かな価値の交換というのがなされているんですね。
本部長:はい。
堀口:もう一つ、仕事ですね。自分の思いがあって、スキルとか経験がなくても、地域に求められてるものとか、理解されている物とか、地域課題を解決するものっていうのが、仕事になっていく可能性があるんですね。
そういう意味での豊かさっていうのが、本当の地域の豊かさではないかと思っています。
浜崎秘書:堀口さんは、実際に地方移住している方の声も聞くことがあるんですよね。
堀口:そうですね。日々、全国のいろんな方のお話を聞いて、私自身も成長させていただいています。
仕事という話をしましたけど、今年、注目したエリアと人がいまして、山口県の長門市というところに、Jターンされた津田祐介さんという方がいるんですね。
この方はアイデアマンで、いろんな企画とかイベントを起こして、地域を盛り上げるキーマンなんですけど。
本部長:はい。
堀口:長門市に、ユニークな名前の半島「向津具半島」というのがありまして。
ここで、お酒を作りたいと津田さんが企画をして、地元の人を巻き込んだ酒造りが始まるんですね。
ユニークなのは、”むかつく”なので、6月29日を「向津具の日」と制定して、この日に純米大吟醸「むかつく」を販売したんですけど、これが速攻で1000本完売したんですね。
本部長:すごいですね!
堀口:ポイントは、地元の人たちを徹底的に巻き込んで、理解されながら、楽しみながら酒造りを進める。
ラベルのデザインも地元の人がやったりとか、棚田米を使ったお酒造り、楊貴妃の伝説が残っているんですけど、楊貴妃の横顔がこのラベルにしたためられてあるんですけど。それも、地元の女性をモデルにしているんです。
そんな事を起こしてる方がいるんです。
本部長:面白いですね。
堀口:こういう動きが、全国いろんなところで起きてるので、可能性というところで、リスナー社員の方々も参考にしていただきたいと思っています。
来週、新年からは「移住推進部〜鳥取編」が始まります。
お楽しみに!
■堀口さんがプロデューサーを務める、リニューアルされた「TURNS」は発売中です。
「TURNS」公式ホームページ