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總持寺 世界禅Challenge とは
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ユージ
吉田明世
ONE MORNING NEW TREND ONEでは、
毎月第3月曜日に “總持寺 世界禅Challenge” を特集!
全国で開催されるイベントを応援するとともに、
JFN各局でも “世界禅Challenge” を特集した企画をお届けしていきます。
FM福井「Morning Tune」4/23 OA分
2024.04.23 / FM福井
堀内:
神奈川県横浜市鶴見にあります、曹洞宗の大本山總持寺で、瑩山禅師700回大遠忌特別企画「總持寺 世界禅Challenge」を企画、担当されています、亀野元彰(かめの・げんしょう)さんにお越しいただきました。
亀野:
よろしくお願いします。
堀内:
(大遠忌、世界禅チャレンジなど)なかなか耳馴染みのない言葉が出てきましたが、まずはどういったことで、どういったことをされているのか教えてください。
亀野:
福井県には大本山永平寺がありますよね。実は曹洞宗にはもう一つ大本山がありまして、それが横浜の大本山總持寺なんです。堀内さんは、總持寺や瑩山禅師をご存じでしょうか?
堀内:
總持寺は耳にしたことがありました。瑩山禅師は、すみません、漢字も難しくて調べたくらいでした。
亀野:
そうですよね。まず、永平寺を開かれた道元禅師様は、お釈迦様から連綿と受け継がれてきた禅の教えを日本に伝えられた方なんです。何かのためにするのではなく、ただひたすらに坐禅をするということを説かれた方です。
一方で、總持寺を開かれた瑩山禅師様は、慈悲の心を持って、老若男女問わずたくさんの方に(その)教えを広めていかれました。現在、海外も含めて曹洞宗のお寺が15,000カ寺ほどあるのですが、その発展の礎を築かれました。
堀内:
道元禅師の教えというのは、やはり福井県民は触れる機会があったり、大本山永平寺というのも馴染みが深いお寺かと思うのですが、大本山が二つあって、教えが受け継がれてそれが世界中に広がっていったということなんですね。
亀野:
今年令和6年は、瑩山禅師の没後700年目の年に当たります。700回の大遠忌という大法要を4月1日から21日間かけておこなってまいりました。50年に一度だけの特別な法要になります。
堀内:
50年に一度ですか。私たちも大切な家族を亡くした後は、何回忌という風にやりますが、それの大きなものということでしょうかね。一生に一度か二度くらいの貴重な年ということですね。
亀野:
没後700年の記念行事としまして、一人でも多くの方に我々の修行の根幹である坐禅を広めたいと思い、昨年10月より「總持寺 世界禅Challenge」を展開してきました。
堀内:
これまでの全国での様子も公式HPに出ていますが、すごい企画ですね。
それが今回は、大本山永平寺と大本山總持寺がオンラインでつながって坐禅をするということになります。
改めて亀野さんに教えていただきたいのが、坐禅ってジッとして、グッとこらえて我慢して、肩をパンってやられる、これが私のイメージでして…。坐禅ってどういうものですか?
亀野:
本来、坐禅は言葉では説明ができないということになります。禅には「冷暖自知」という言葉があります。目の前にある水が暖かいか冷たいかは触れてみて初めて分かるということです。言葉での理解も大切ですが、まずは自分で体験してみてくださいという思いがあります。
一般的なイメージは(厳しく叩かれる)先ほどのイメージですよね。ただ、坐禅というのは「安楽の法門」と言って、誤解を恐れずに言うのであれば、自分が自分であるということを感じるものです。
よく坐禅をした方の感想で、「自分って呼吸してたんですね」と気づかれることがあります。呼吸をすることは当たり前で、特段意識をしないですよね。自分の鼓動、手の冷たさ・暖かさ、外の小鳥のさえずりなど、普段気にしない様々な自分の在り方に気づきます。
忙しいと視野が狭くなってしまいます。一方何も求めない坐禅も一つのところでじーっと、外の世界から隔絶して自分の中にこもるようなイメージがあると思います。しかし、実は真逆で、全部に平等に開いていくという姿勢を取っているのが坐禅なのですね。前にも後ろにも右にも左にも傾かない、真っ直ぐということですね。
堀内:
いや~、このお話を伺って、聞いている今でも気持ちがよくなってきますし、坐禅を体験して自分がどういう気持ちになるのか、何が聞こえて何が見えるのか、ものすごく楽しみになりました。ぜひ体験してほしいですね。みなさんのきっかけとしていただきたいです。
最後に、ラジオの前のみなさんに一言いただけますか?
亀野:
遠くにある何かを得て、素敵なものを得て満足しよう、競争して他の人に勝って手に入れようという競争社会の中では、今、ここというものを行じる坐禅というのは特に必要なのではと思います。「世界禅Challenge」の集大成となる世界同時坐禅、ご自宅や静かな公園など、好きな場所でご参加いただけますので、ぜひご参加いただけたらと思います。
堀内:
世界に伝えるメッセージというのが、坐禅から届くんだなというのが期待もしますし、私も楽しみです。亀野さん、ありがとうございました。
亀野:
ありがとうございました。
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