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總持寺 世界禅Challenge とは
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ユージ
吉田明世
ONE MORNING NEW TREND ONEでは、
毎月第3月曜日に “總持寺 世界禅Challenge” を特集!
全国で開催されるイベントを応援するとともに、
JFN各局でも “世界禅Challenge” を特集した企画をお届けしていきます。
エフエム岩手「夕刊ラジオ」3/25 OA分
2024.03.25 / エフエム岩手
阿部:
素敵なゲストにお越しいただいています。岩手県 正法寺から、海野義範(うんの・ぎはん)正法寺布教師です。よろしくお願いいたします。
海野:
よろしくお願いいたします。
阿部:
たまにお車でラジオを聴いてくださっている?
海野:
阿部さんのお声がフレンドリーなのでいつも聴いていたんですけど、今日は初めて目の当たりにしまして。
阿部:
正直にどうですか?
海野:
かわいらしいです。
阿部:
(笑)
「かわいらしい」頂きました!
さて、まずは岩手の会場となる正法寺のご紹介です。正式名称、めっちゃ長いですね。
海野:
長いですよ、お読みします。
「大梅拈華山 圓通 正法寺(だいばいねんげざん えんづう しょうぼうじ)」と言いまして、奥州市の水沢の地区にありますので、少し山を登っていった先にありますが、日本一のかやぶき屋根のお寺と言われるのがこの正法寺です。
今での曹洞宗の禅の修行道場として成り立っておりまして、今は10人ほどの修行僧が毎日修行に明け暮れております。観光的なお寺でもありまして、毎日、拝観のお客様も来ていただいて、来た方はだいたい「おおぉ~」と声を出されております。
阿部:
国指定重要文化財なんですよね?
海野:
そうですね。高さ約30メートルのかやぶき屋根がありまして、圧巻ですね。
阿部:
行けるだけプレミアムな感じですね。
海野:
正門から階段上って見えるのがかやぶき屋根なんですが、だいたいみなさん声を上げてから来られますね。
阿部:
岩手県指定文化財の釈迦三尊像もあるんですよね?
海野:
676年ほどの歴史があるお寺なんですが、ほぼ同時期に作られた釈迦三尊像は未だに残ってまして、実は200年ほど前に大火があってお寺は一度全焼しているんですが、これだけは残っておりまして、なので約700年の歴史を持っているのはこの釈迦三尊像だけになります。
阿部:
色々な素敵な体験ができる正法寺ですね。
せっかくなので、禅についても色々教えていただきたいですが。坐禅と聞くと、なんとなく足が痺れちゃうんじゃないかとか、辛い、棒で叩かれるみたいな、ちょっと怖いなというイメージを持たれている方もいるんじゃないかと思うんですが、改めて、坐禅って何なの?というところを教えていただきたいです。
海野:
坐禅は決して厳しいものではなく、心が調うものということを知っていただきたくてこの禅Challengeがあるんです。
阿部:
心が調う、素敵な言葉ですね。
海野:
警策というんですが、棒で叩かれて心を改めるとか、無にするとか、悟りを開くとか思われがちなんですけど、そうではなく、日頃忙しかったり、辛いことがあったり、そんな時にストレス発散する方法はそれぞれだと思うのですが、その一つで心を調えるというのが坐禅の本来のあり方です。その入り口は実はそんなに高くなく、例えば椅子に坐って坐禅することもできますし、苦しむことが目標ではないので、自分のできる範囲で心を調えましょうというものです。私たちのように、坐布というものに坐ってやるもよし、最終的には心を調えていきましょうというのが坐禅です。
阿部:
色んな坐り方はしているけど、心を調えようねという共通意識に向かって坐禅をするんですね。全然難しくないですね!固く考えていたかもしれないです。
海野:
全然難しくないです。電車に乗っていたら電車でもできますし、仕事の前に3分くらいデスクの前でもできます。それを実践していたのが、スティーブ・ジョブズさん。禅によって、iPhoneが生まれたとも言われてますけど、ジョブズさんも毎朝晩、坐禅をして心を調えていたと言われています。
阿部:
私、別のお寺さんですが、坐禅に参加したことがあるんですけど、朝早くて寝てしまったんですよね。なんて罰当たりなと。それがすごく心に引っかかっていたんです。なので、今回私も参加できることになって、全てを開放したいと思います。
海野:
まずは寝ないことにチャレンジいただいて。
阿部:
(笑)
同じ志のたくさんの方に来ていただけたら、また素敵な明日につながるような一日を過ごせたらいいなと思います。
海野:
一人でもいいんですが、たくさんの人ですると共感が湧いてくるんですよ。
阿部:
みんなで一緒にやっているというのが安心感につながりますよね。入口がまずみんなとやってみる、っていうのはいいですよね。素晴らしいプロジェクトですね。
海野:
ありがとうございます。
阿部:
イベント限定の御朱印についても教えてください。
海野:
「大慈大悲(だいずだいひ)」。これ実は観音様という意味なんです。観音様というのは、私たちに常に手を差し伸べてくれる方。喜んでいる時は一緒に拍手してくれて、苦しい時は手を貸してくれて、常に手を差し伸べてくれる慈悲心の塊だということで、この言葉は観音様ということなんです。誰でも穏やかになれる、という観音様の心や行為を私たちも体験しましょうということで、この御朱印になります。
阿部:
ありがとうございます。
本日は海野義範さんにお越しいただきました。ありがとうございました!
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