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總持寺 世界禅Challenge とは
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ユージ
吉田明世
ONE MORNING NEW TREND ONEでは、
毎月第3月曜日に “總持寺 世界禅Challenge” を特集!
全国で開催されるイベントを応援するとともに、
JFN各局でも “世界禅Challenge” を特集した企画をお届けしていきます。
FM岡山「Fresh Morning OKAYAMA」12/22 OA分
2024.01.05 / FM岡山
牛嶋:
今日は「總持寺 世界禅Challenge in 岡山」を紹介します。
ゲストは、矢掛町(やかげちょう)にある洞松寺(とうしょうじ)の釜田尚紀 副監事です。おはようございます。
釜田:
おはようございます。よろしくお願いします。
牛嶋:
まずは洞松寺のご紹介をお願いします。
釜田:
矢掛町から山あいの方に入ったところにありまして、なかなか携帯電話の電波も入らないところにあるのですが、元々は1,300年ほど前に開かれた法相宗のお寺でした。
今回のイベントが、瑩山禅師(けいざんぜんじ)が亡くなられて来年で700年という節目の年で、700回大遠忌が来年ありますけれど、瑩山禅師から5代ほど先のお弟子さんが開かれたお寺です。その時に、曹洞宗に改めて、修行のお寺として栄えました。そこから末寺が1,200ケ寺ほどあります。特に静岡の方にもたくさんあります。
先代の住職が亡くなられてから、住職がいない時代が10年ほどありましたが、末寺がたくさんあるおかげで復興することができました。
そして2009年に、曹洞宗の修行道場として認可され、さらにたくさんの修行僧が集まるようになり、5年後には外国人を迎え入れる曹洞宗の専門道場としても認められまして、それ以来、外国人がたくさん集まる修行道場としても、有名になっているのではないかと思います。
牛嶋:
外国人は年間どれくらいいらっしゃるんでしょうか?
釜田:
年間だと50人くらいでしょうか。
牛嶋:
世界各国ですか?
釜田:
そうですね。ヨーロッパ、アメリカ、南米、様々ですね。
牛嶋:
男女の比率というのは?
釜田:
半々くらいです。
牛嶋:
まさに今も修行されている方がいらっしゃると。今は何名くらいなんですか?
釜田:
20名くらいですね。コロナの影響で、外国からの修行僧は減りましたが、その反動か、今また増えています。
牛嶋:
みなさん、どういった目的でいらっしゃるのでしょうか?
釜田:
各国で10年、20年と坐禅の修行をされてきた方がほとんどです。特に尼僧さんは、髪の毛を剃るというのがとても覚悟がいると思いますが、本当に信念が強く、仏教の教えを日本で直々に学んで、地元に帰って一般の方々にも広めたいという方が多いです。
牛嶋:
「世界禅Challenge」は、人種や性別、年齢や国籍を超え、坐禅を通して一つになるプロジェクトということで、洞松寺には半分以上、海外の僧侶がいて、まさにこのテーマに合ったお寺であるということなんですね。
坐禅というと、叩かれたりなど、ちょっと怖いというイメージもあったりするのですが、そもそも坐禅とはなんぞや、みたいなものってあるのでしょうか。
釜田:
普段の生活では、色んなことを並行しながらマルチタスクで生きていると思います。話すときも呼吸をしながら、頭の中で考えながら、周りの様子、牛嶋さんの目を見ながら、色んなことを並行しながらやってますが、そうすると“今”という時間に一歩遅れてしまうような感じなんです。坐禅の間は動かない、エネルギーを使わない、そして考えない。
牛嶋:
考えないんですか。考えちゃいがちですね。
釜田:
考えるというのは、言葉で認識して自分に落とし込んで理解しようとしますよね。そうすると、今見てる世界をちゃんと見れてないことになるんです。
坐禅では、脳みそ含めて6つの感覚器官をオープンにし、外からの情報をそのまま自分の身体で受け止めている。かつ、自分の中を見ていくことによって、この身体の中で何が起きているのか、普段我々は生きていると無関心になりがちなんですけど、余計なマルチタスクをそぎ落としていって、ただ坐るということに集約することで、自分の身体に起こっていることを、自分自身の命のはたらきとして実感できます。それが坐禅なんですね。今を感じるために坐ります。
牛嶋:
今のお話をお聞きして、ぜひ私もやってみたいなと思いました。
(岡山県の)世界禅Challengeは第3弾として行われます。1月7日、洞松寺と總持寺をオンラインでつないで、同時に開催されます。午前10時からお昼12時30分頃まで。内容は、坐禅の体験、法話、クイズステージ、そして、参加記念御朱印をお授けしますということです。さらに、警策体験、これはビシッと叩かれるやつですね、あと写経、これらは自由参加ということです。参加費は無料となっています。
当日、座布団持っていった方がいいですか?
釜田:
いや、それはこちらにありますが、寒いかもしれませんので、暖かい恰好をしてきてください。
牛嶋:
そして坐禅しやすい恰好ということですよね。参加された方には、イベント限定の御朱印がもらえるということで、これは嬉しいですね。しかも、会場ごとに違うんですね?
釜田:
今回は、瑩山禅師のお言葉を色々選んで、会場ごとに違った言葉を書かせていただきます。洞松寺は「三昧王三昧(ざんまいおうざんまい)」という言葉を書かせていただく予定です。
牛嶋:
年明けて、坐禅から一年が始まるという形になりますね。
釜田:
除夜の鐘を撞いてリフレッシュしたところで、坐禅で心と身体を調えていただけたらと思います。
牛嶋:
いい一年のスタートが切れそうな気がします。
当日1月7日は、私も参加しますので、ぜひリスナーのみなさんも参加してみていただきたいと思います。
最後に、メッセージをお願いいたします。
釜田:
洞松寺をご存じない方も多いと思いますけれど、岡山にある外国人が多く集まるユニークなお寺です。このお寺で、ぜひ坐禅というものを体験して、今生きているということを実感していただければと思います。よろしくお願いします。
牛嶋:
釜田 副監事、ありがとうございました。
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