TOP
總持寺 世界禅Challenge とは
ON AIR
ユージ
吉田明世
ONE MORNING NEW TREND ONEでは、
毎月第3月曜日に “總持寺 世界禅Challenge” を特集!
全国で開催されるイベントを応援するとともに、
JFN各局でも “世界禅Challenge” を特集した企画をお届けしていきます。
【Vol.9】NEW TREND ONE × 總持寺 世界禅Challenge
2024.05.20 / TOKYO FM
吉田:
今回は、初回にご登場いただきました、曹洞宗大本山總持寺 大遠忌局より、局長の三村契一(みむら・けいいち)さんと、教化出版課長の亀野元彰(かめの・げんしょう)さんをお迎えしました。
ユージ:
總持寺では、坐禅を根幹とする曹洞宗の教えを広めた瑩山禅師(けいざんぜんじ)の没後700年を記念した法要を契機に、坐禅を体験してもらう行事を全国各地で毎月開催してこられました。
そして、先日、5月12日に、その集大成として「全世界 同時坐禅」を開催されました。こちらはどのようなイベントだったのですか?
亀野:
大本山總持寺の大祖堂をメイン会場として、北は北海道から南は福岡まで、これまで半年かけて巡ってきた全国7か所の修行道場と、北米はアメリカ カルフォルニア、南米はパラグアイ、ヨーロッパはオランダ、そしてハワイのお寺をすべてオンラインでつないで、文字通り全世界で同時に坐禅をしたという行事でした。
ユージ:
すごい。世界とつながっているんですね。
吉田:
合わせてどのくらいの人数が参加されたんですか?
亀野:
今年1月、お二方にもいらしていただきましたが、大本山總持寺の大祖堂は千畳敷の広いお堂なんですね。そこに645人が参加されまして、堂内は坐禅をする人でいっぱいに満たされました。それは圧巻の光景でした。
ユージ:
国内外のオンライン参加者を合わせると、ものすごい数の方々と坐禅をしたと伺いました。
亀野:
すべてで1,204名ですね。
ユージ:
うわぁ~、すごい!
吉田:
日本と海外を結んで同時に坐禅を組む!こういったイベントはこれまであったんでしょうか?
三村:
これまでは無かったですね。私も住職になって50年以上になりますけど、こういう企画は全くありませんでした。むしろ、コロナ禍でオンラインが普及したので、この機会に活用しない手はないだろうというのがきっかけで、これが全世界を結ぶ大事な根幹になりました。
ユージ:
先ほど写真も見せていただいたんですが、たくさんの方が坐禅をされている広い空間の中で、世界の方々が坐禅をしている様子も大きなスクリーンで映っていて、坐禅をしている空間の中に大きなスクリーンがあるのも、現代らしさだと感じました。
僕たちも月イチの企画を通して、坐禅の基礎知識を学びました。さらに、總持寺の坐禅堂で実際に体験もさせていただいて、作法も教わりながら坐禅をしました。呼吸もいつもの呼吸とは少し違って。
吉田:
いつもは聞こえない音が聞こえたり。研ぎ澄まされましたよね。
ユージ:
さらに、番組には各分野のプロフェッショナルの方々もお越しいただきました。脳科学の方、アスリートの方、ミュージシャンの方に来ていただいて、坐禅の魅力を聞くことができましたが、お二方はこの企画を通して、どういったことを感じられましたか?
亀野:
私は現場の責任者として、昨年の11月から毎月、全会場を巡って一緒に坐禅をしました。そこで思ったことは、これだけ多くの方が坐禅に興味を持ってくださっていて、積極的に坐禅に取り組んでいると、その姿を見るだけで尊いということがありました。
忙しい現代社会にとって、「何もしない」「何も求めない」というすべてを休息する坐禅が求められているのだと感じました。
三村:
各分野の方々が坐禅の魅力についてお話しをされました。呼吸の方法であったり、坐禅中に脳がどのようになっているのかという研究分野であったり、アスリートの方が心身を調えるという意味で坐禅を取り入れられているというのが、非常に坐禅の間口の広さ、奥深さを感じていただいたのかなと思います。
吉田:
坐禅をテーマにした“月イチ企画”は、今回で最終回を迎えるということで、最後にリスナーのみなさんへ向けてメッセージをいただけますか。
亀野:
50年に一度の貴重な機会に素晴らしいご縁をいただきました。今回、目の当たりにしましたが、總持寺を含めて世界中の修行道場、世界中で変わらず坐禅がされています。私も坐っています。ぜひみなさまも、これをご縁にしていただけたらと思います。ありがとうございました。
三村:
今の時代、特に若い人たちは、どんな思いを持ってこれから自分の人生を過ごしていくか、ということで悩んでいる方が多いはずです。その時に、坐禅がきっかけになればと思います。人生とは、人間とは、あるいは大自然とは、地球とは、という大きな気持ちで取り組んでいただく、そんな時間を過ごしていただくきっかけになればと思っています。
ユージ:
ありがとうございます。
これからも坐禅に関するイベントなども開催されていく予定ということで、ぜひ總持寺の公式InstagramやYouTubeもフォローして、チェックしていただけたらと思います。
吉田:
「坐禅」をテーマにした“月イチ企画”の最終回にお迎えしたのは、曹洞宗大本山總持寺 大遠忌局 局長の三村契一さんと、教化出版課長の亀野元彰さんでした。
ユージ:
三村さん、亀野さん、ありがとうございました!
戻る