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總持寺 世界禅Challenge とは
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ユージ
吉田明世
ONE MORNING NEW TREND ONEでは、
毎月第3月曜日に “總持寺 世界禅Challenge” を特集!
全国で開催されるイベントを応援するとともに、
JFN各局でも “世界禅Challenge” を特集した企画をお届けしていきます。
【Vol.8】NEW TREND ONE × 總持寺 世界禅Challenge
2024.04.15 / TOKYO FM
ユージ:
『坐禅』と『○○(まるまる)』とのコラボというカタチで、意外な組み合わせを通して「坐禅の魅力」を深掘っていきます!
吉田:
今回のコラボは「脳科学×禅」です。
脳内物質“セロトニン”研究の第一人者!坐禅の呼吸や、坐禅がセロトニン神経を活性化するなど、坐禅が身体にどのような影響を及ぼすかを研究され、「禅と脳科学」に焦点を当てた著書を執筆された、医師で脳生理学者の有田秀穂(ありたひでほ)さんです。
ユージ:
「坐禅」と「セロトニン」とは、どのような関係があるのでしょうか?
有田:
坐禅は人間だけがおこなう呼吸の方法なのですが、これをおこなうと、脳の中にあるセロトニン神経が活性化されます。セロトニン神経は脳全体に影響を与えまして、特に人間の心と身体のよい状態を作り出すということが、研究で分かってきています。
吉田:
やっぱり坐禅の呼吸が大事なんですよね?
有田:
呼吸には2つありまして、1つは私たちがよくやる生きるための呼吸。これは空気中の酸素を吸う、酸素を取り込むという運動なんですが、坐禅の呼吸は逆で、集中して吐くことがポイントになります。丹田呼吸といって、腹筋が収縮して下腹部がへこむ運動を一定時間やると、身体と心の調節に働くということになります。
吉田:
ストレス緩和にもつながるのですか?
有田:
ストレス緩和にもなるし、平常心にもなるので、スッキリした状態が作れます。
ユージ:
坐禅を組むことによって、誰でもセロトニンは分泌されるのですか?
有田:
私たちの研究で明らかになったのは、初めての人でもきちんと吐くという呼吸運動ができると、脳の中のセロトニンレベルは上がることが分かりました。
もともとお釈迦さんが教えてくれたもので、丹田呼吸法をやると、身体と心と脳が調うということです。
ユージ:
お釈迦様がお弟子さんたちに伝えた呼吸法ということですよね。2,000年以上前ですよね。
吉田:
そう考えると、続けることが大切なんですね。
有田:
お坊さんたちは毎日坐禅をやりますけど、毎日やるとセロトニン神経は鍛えられるんです。ですから、だんだんと分泌の高い脳に変容していくことが可能ということは言えます。
ユージ:
心の持ち方、呼吸の仕方、坐禅の仕方というのは学んでおくと、いざという場合に坐禅のシチュエーションが作れなくても、自分の今いる場所で禅の気持ちをもって呼吸することってできますもんね。
有田:
最初は習った方がいいですけど、普段私たちはストレスの中で生きますから、その前に脳の中のセロトニンレベルを上げておくと、平常心を自ら作り出すことはできると考えています。
ユージ:
そうなったらいいですよね。
吉田:
心強いですもんね。
さあ、5月5日、こどもの日には、曹洞宗の二大本山、福井県にある大本山永平寺と神奈川県横浜市にある大本山總持寺がオンラインでつながって、一緒に坐禅を行うイベントが開催。二大本山がオンラインでつながって坐禅をともにするのは史上初!
さらに、5月12日(日)には、集大成イベントが開催。
これまで開催してきた全国8都市のお寺と、北米、南米、ヨーロッパ、海外のお寺が加わり、全世界同時坐禅が実現します。
ゲストには、本日のゲストでもある有田秀穂さんをはじめ、以前、このコーナーにも出演いただいた、ディジュリドゥ奏者で画家のGOMAさん、大本山總持寺がある横浜で現役時代プレーされていた元サッカー日本代表の中澤佑二さん、ゲストMCとして仏像研究家でお笑いタレントのみほとけさんも出演されます。
ユージ:
有田さん、こういうイベントに参加するのってやはりいいことですか?
有田:
そうですね、やはり体験しないと分からないものですから。自分でやってもなかなか会得するのは難しいですが、ちゃんと習うとよいですね。
ユージ:
僕と吉田さんも体験させていただきましたけど、心がすうーっと気持ちよくなりましたもんね。
吉田:
ぜひみなさんにも経験してもらいたいですよね。
ユージ:
有田さん、ありがとうございました!
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