1989年頃、私がまだ二十歳（はたち）の時の話。

ひそかにあこがれていた会社の先輩女性と会社の帰りに偶然エレベーターで会い、思い切って食事に誘ってみました。
それほど盛り上がった訳ではなかったと記憶していますが、次に映画を観に行く約束を取り付け、その後は不定期に食事をしたりドライブをしたり繰り返していました。

振られてしまうのが怖くて「好きです」を言い出せずにいましたが、鎌倉ドライブの夕暮れ時、由比ヶ浜海岸で思い切って告白。
顔を突っ伏す彼女、やっちまった！と思ったその瞬間「私も好き」と。

帰りの車でエンジンをかけると偶然流れてきたのがサザンの「鎌倉物語」。

仕込んだ訳ではなかったのに絶妙の選曲に大好きなサザンにただならぬ運命を感じました。

数年後に彼女と結婚、子供達もすっかり大きくなり私も54歳になりました。
30年を超える結婚生活の中でいつもサザンが私達家族のそばに居てくれ、生活を彩ってくれました。

数ある名曲のなかでも「鎌倉物語」は「私達家族の物語」の始まりでもある特別な一曲。
告白した瞬間の、あの熱い気持ちを今でも思い出します。

(ラジオネーム：サザンこそ全て さん)

小学校の頃、欲しくて欲しくてやっと買ってもらったウォークマン。
その中はサザンの曲ばっかり入っていました。

歌詞の意味なんて分からず、周りにサザンが好きな同級生もいないので、いつも1人で熱唱していました。

18歳で地元を離れた社会人1年目は毎日怒られて朝は早く、夜は遅く、いつも疲れ切って帰宅していました。

ふと寂しくなる時も、あの頃と同じく意味も分かってないのに、熱唱して嫌なことを忘れる事ができるからと仕事終わりの夜道を1人で歌いながら帰っていました。

特に「愛の〜ア・カペ〜ラ〜」のところからは声量MAXです。
今でもサザンの曲は元気が出て、曲を聞くたびに感動があります。

(ラジオネーム：あんかけに願掛け さん)

今から30年前、当時付き合ってた彼女や友達皆んなで海へ。

初めて見た夜光虫に感激したのを覚えてます。
行き帰りの車の中はサザン一色。
皆んなで大声で歌ってましたね。

初めてお付き合いした彼女の事、大好きだったなあ。
そんな彼女から、他の人とキスしちゃったとの衝撃的な告白があり、そのショックにしばらくは立ち直れませんでした。

アルバム『NUDE MAN』を聞くとあの頃の甘くて切ない思い出が蘇って来ます。

(ラジオネーム：りょーまの父 さん)

小学生の頃、サザンオールスターズの曲を聞きドはまり。
親の持っていたカセットテープを何度も聞き、歌詞に絵を添えたノートまで作りました。

私をとても可愛がってくれた祖父が茅ヶ崎に住んでいたこともあり、
サザンの曲はとても身近に感じました。

そんな祖父は私が高一の時、病気で他界。
祖父が居なくなったあとの寂しさに何度も何度も茅ヶ崎の海に通い、
もっと自分に出来ることがあったのではないかと自問する日々でしたが、
そんな私を慰めてくれるのもサザンオールスターズの曲でした。

サザンの曲は爽やかな明るい曲調に、切ない歌詞の歌が多く、この曲もそんな一曲です。
大事な人を想いながら、あっという間に夏は過ぎ去っていく。
心のなかで、おじいちゃんを今もとても大事に思い続けています。