ON AIR REPORT オンエアレポート

11/8 日本音楽コンクールピアノ部門で見事優勝された伊藤伸さんと共演!

2009.11.19


今日は、日本音楽コンクールピアノ部門で見事優勝された伊藤伸さんをお迎えしました。

日本音楽コンクールというのは、日本のピアノコンクールの中では
1932年から続く、最も権威のある音楽コンクールのひとつです。
もちろん若手音楽家の登竜門となっていて、ピアノ部門の他、声楽や弦楽器、管楽器、
作曲などの部門があり、これまで多数の若手音楽家を輩出しています。

そんな今話題の伊藤伸さんと、今日は連弾を楽しみました!
曲はラヴェル作曲≪マ・メール・ロワ≫より第三曲目<パゴダの女王レドロネット>。

伊藤さんはご自身では「喋るのが苦手」と言っていましたが、
とても説得力のある話し方で、独特の雰囲気を持っている方で、
色々と音楽の話で盛り上がりました。

そしてもちろん、ショパン談義も!
今週は、20歳前後のショパン。
ワルシャワ音楽院を卒業し、祖国ポーランドから巣立ち、ウィーンへ向かいます。
ショパンが初恋を経験するのもこの頃です。
相手の女性は、ワルシャワ音楽院の声楽科に在籍していたコンスタンツィヤ・グワトコフスカ。
結局は胸に秘めたままで終わりましたが、彼女への想いから作曲されたといわれるのが
<ピアノ協奏曲第二番へ短調>(1829〜1830年作曲)です。

今日ピアノソロの生演奏でお届けしたのは、
ショパン作曲<ワルツ遺作 第14番>、そして<ノクターン 嬰ハ短調>です。

                                 横山幸雄

11/1スペシャルゲスト・ソプラノ歌手の鈴木慶江さん!

2009.11.19


先週に引き続き、ゲストにソプラノ歌手の鈴木慶江さんをお迎えしました。
共演したのは、
<「別れの曲」 エチュード 作品10−3>!

かの有名なこの曲ですが、
オリジナルの持つ曲のイメージに歌が付くと、また違う印象になりますよね。

ここでこぼれ話をひとつ。
この<別れの曲>というタイトル、もともとショパンが名付けたわけではないんです。
1934年に公開されたショパンの伝記映画(ドイツ語版およびフランス語版)の中で、
この曲がBGMとして何度も用いられたこと、そしてその邦題が「別れの曲」であった
ことに由来しているようです。

この旋律のもつ美しさ、際立っていますよね。
ショパン自身も‘これまで作った中で一番美しいメロディーだ’と自画自賛したそう!

また、番組では今日もピアノソロの生演奏をお届けしました。
今回はショパンの19歳の時の作品、<パガニーニの思い出>。

1829年に音楽院を「音楽の天才」という成績で卒業したショパンは、
同年5月にワルシャワでパガニーニの演奏を繰り返し聴き、強烈な印象を受けました。
そこで聴いた<ヴェネツィアの謝肉祭 変奏曲 作品10、MS59>(1829)の主題に基づいて
作られたのが、<パガニーニの思い出>なのです。

ニコロ・パガニーニ(1782〜1840)は、
イタリア生まれの名ヴァイオリニスト&作曲家。超絶技巧を駆使した作品で知られ、
その人間業とは思えない、あまりのすごさに
「悪魔に魂を売り渡したヴァイオリニスト」といわれるほどだったそうです。

ショパンがパガニーニの演奏会で聴いて、帰宅早々、作曲したといわれるこの作品。
いったいどんな「思い出」だったのか、気になりますよね?

                                横山幸雄

10/25ソプラノ歌手の鈴木慶江さんとコラボレーション!

2009.11.19


今日は、僕も大好きな声の持ち主!
ソプラノ歌手の鈴木慶江さんにゲストにいらしていただきました。

オペラ≪ロメオとジュリエット≫より<ああ!私は夢に生きたい>を共演。
この曲は、シェイクスピアの戯曲(1959年前後)をもとに、グノーが作曲(1867年初演)。
通称<ジュリエットのワルツ>と呼ばれていて、
第一幕のキャピレット家での仮面舞踏会でのアリアでは、
恋への憧れとはかなさを高らかに歌う名作です。

短い時間でしたが、一緒に楽しい時間を過ごすことができました。
いかがでしたでしょうか?是非共演の感想もお寄せください。

それから、ショパンコーナーでは、ピアノソロの生演奏もお届けしました。
<3つのエコセーズ Op.72−3>(1826年)そして
<ノクターン 第19番 ホ短調 Op.72-1>(1827年)。


<3つのエコセーズ Op.72−3> は、
ショパン16歳時の作品。
この年の9月、ワルシャワ音楽院へ入学したショパンはそこでピアノのクラスはとらず、
彼の才能を早くから見抜いていたエルスネル(ドイツ生まれの作曲家。
ワルシャワ音楽院の初代院長)から作曲を学びます。その頃に完成した曲です。

そして<ノクターン 第19番 ホ短調 >は、
ショパン17歳時の作品。
ショパンのノクターンは全部で21曲ありますが、その最初に書かれた曲です。
17歳に書かれたとは思えないほど大人びた印象で、深い哀愁を感じさせる名曲です。
この頃ショパンは最愛の妹エミリアを結核で亡くしています。
その悲しみをショパンは表現したのでしょうか。

                              横山幸雄

10/18今週も、スペシャルゲスト・矢部達哉さんと共演!

2009.11.19


先週に引き続き,ヴァイオリニストの矢部達哉さんにいらしていただきました!
モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ k304より第2楽章を共演。
矢部さんの素晴らしいヴァイオリンと楽しいひと時を過ごしました。

そしてもちろん、今週も生演奏とともにショパンの歴史を辿りました。
今回生演奏でお届けしたのは、
ショパン自身が「発表する」ことを予定して作った、
初めての作品。

1825年、ショパンが15歳時の作品。
< ロンド ハ短調 作品1>です。

いかがでしたでしょうか?
是非、感想をお寄せください。

                            横山幸雄


10/11(日)ヴァイオリニストの矢部達哉さんと共演しました!

2009.11.19


番組の記念すべき初のゲストは・・・ヴァイオリニストの矢部達哉さん!!
モーツァルト作曲
<ヴァイオリン・ソナタ ト長調 K.301> より第一楽章を共演しました。

この曲は、1778年(モーツァルト22歳)に作曲された6曲(K.301〜K.306)からなる
「マンハイム・ソナタ」と呼ばれるヴァイオリン・ソナタ群の第一曲目です。
モーツァルトが就職先を求めて母親と一緒にマンハイムからパリへと旅行したとき、
マンハイムでシュスターという作曲家によるヴァイオリンソナタに出会います。
その作品に感銘を受けたことが、モーツァルトがヴァイオリン・ソナタを書くきっかけになったと
考えられています。


さて、そんなモーツアルトの曲も素晴らしいですが、
番組では、今週、矢部さんとともに、ショパンの幼少期からの歴史を振り返りました。

ポーランド生まれたショパンは,幼少期からピアノの腕前はもちろん、
作曲にも秀でていました。
なんとショパンの最初の作品は7歳の時のものなんです!
これがいま残っているものの中では,最初の作品だと考えられています。

この<ポロネーズ 第11番 ト短調>
みなさん、普段の演奏会では,なかなか聴く機会もないと思いまして、
番組で生演奏をお届けしました。
いかがでしたでしょうか?

ショパンの充実期に作られたポロネーズ(第1番から第7番)とはまた雰囲気が異なりますよね!
自分で楽譜を書いたのではなく、
ショパンが弾くのを,父親とピアノ教師が書き取ったものであるらしいですが、
7歳で作った曲とは思えないほど素晴らしく、神童ぶりが伺える作品です。

ちなみに、「ポロネーズ」とは、
ポーランドに伝わる舞踊リズムです。
基本的に3拍子で2拍目にアクセントがくる形で、
ショパンは生涯でこのポロネーズを18曲を作っています。
実は、当時のショパンにまつわる記事のなかに、ショパンのことを「民族音楽作曲家」と
紹介しいるものもあるんです。
それほどショパンと「ポロネーズ」とは関係が深いんですね。

来週も矢部達哉さんとこの番組のためだけに共演します!おたのしみに!

                                    横山幸雄
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