ON AIR REPORT オンエアレポート

12/13 ピアノでめぐり逢い ゲストは古川展生さん!

2009.12.16


横山幸雄です。
だんだんと寒さが厳しくなってきましたね。みなさん風邪などひいていませんか?

今夜も素敵なゲストをお迎えしました。
チェリストの古川展生さんです。

古川さんは、ハンガリー(リスト音楽院)留学から帰国後、
東京都交響楽団首席チェロ奏者に就任された、すばらしいチェリストです。
古川さんがチェロを始めたきっかけは、ご両親にすすめられたからだそう。
音楽に恵まれた環境で、毎日チェロを練習されていたそうです。
そんな古川さんもオーケストラの中でチェロのソロになると
とても緊張する、なんていうエピソードも伺えました。

さて今日も、生誕200年を迎えるショパンのコーナーでは、
年代を追ってショパンのヒストリーを生演奏とともにお伝えしていきました。

パリでの生活が徐々に軌道に乗り始め、社交界でも注目の的となったショパン。
貴族の集まるサロンで演奏する日々が続きます。
同時に貴族や、富豪の令嬢たちへのピアノレッスンを依頼されるようになります。
ショパンはとても熱心な指導者で、多くの弟子が「最高の先生だった」と記録を残しています。
サロンでの演奏とレッスンとで、生活の糧を十分に得られるようになったショパンは、落ち着いて作曲活動にも取り組み、ますます才能を開花させていきます。

今日はそんなとき、ショパンがパリへ移り住んでから完成させた
<華麗なる大円舞曲 作品18>をお届けしました。

ちなみに、ショパンはチェロとピアノの作品を3つ、遺しています。
「序奏と華麗なポロネーズ ハ長調」(作品3)1829−30年
「マイヤーベーアのオペラ《悪魔のロベール》の主題による大二重奏曲」1832年頃
「チェロソナタ ト短調」(作品65)1846年
ショパンの友人の一人、オーギュスト・フランショムがチェロ奏者だったことと関係があると言われています。友人の存在や交流が音楽に与えた影響は大きいですね。

12/6 ピアノでめぐり逢い

2009.12.16


横山幸雄です。

さて、12月になりましたね。
クリスマスコンサートに、第九に、みなさんも
色々な音楽を聴く機会が多くなると思います。楽しい季節ですね。

番組では、今日もcobaさんをゲストにお迎えして生演奏を交えながらお送りしました。
cobaさんの曲は、CMやテレビ番組のテーマ曲などとてもいろいろなところで耳にしますよね。
1991年から2009年までに計31枚のアルバムを出されているそうで、
活発な作品発表をされていらっしゃいます。

番組では、そんなcobaさんとの意外な共通点で盛り上がってしまいました。
実は、お互いレストランをプロデュースしているのです。
やはり、食事と音楽ってとても近い関係なのではないかなと、cobaさんとの話を通じて実感しました。
cobaさんのレストラン、是非今度行ってみようと思います。

さて、来年、生誕200年を迎えるショパンコーナー、
今日はエチュード 作品10−5にのせてご紹介しました。
この曲が作られたころ・・・ショパン22歳、いよいよパリでデビューコンサートを開きます。
ショパンはたちまちパリ社交界で注目を集め、貴族のピアノ教師の職を得て、
レッスンとサロン演奏会の日々を送ることになります。
ショパン自身もサロンの方が大衆を前に行う演奏会より好きだったようです。
ピアノの音量、繊細な演奏表現・技術がショパンの『シャイな性格』と関係していたのかもしれませんね。
今日は<エチュード 作品10−12>を生演奏でお届けしました。


11/29 ピアノでめぐり逢い cobaさんがゲスト!

2009.12.16


横山幸雄です。

今日は、クラシックに、ポップスに、ジャンルを超えてご活躍の
アコーディオニストのcobaさんをお迎えして、生演奏をお届けしました。
はcobaさん作曲の「西風にゆれるフローラ」そして「SARA」。
cobaさんのアコーディオンと共演するのは初めてなので、とても新鮮な気持ちでした。

さて、今日のショパンのコーナーでは、「ノクターン 作品番号9−1」をオンエアしながら
ショパンのヒストリーを振り返りました。
ショパンがこの曲を作曲したのは1831年、21歳のころです。
ノクターンの作品番号9ではじまるものは、9−1、9−2、9−3とありますが、
とりわけ9−2は親しみやすく、広く知られた作品になっています。 

この「作品9」の3曲は、ショパンの友人、マリー・プレイエルに献呈されました。
マリー・プレイエルは、ピアノ製造業者プレイエルの奥さんで、
音楽の才能にとても恵まれていたといわれています。

そんなショパンの歴史を振り返りながら、
今日は生演奏でノクターン 作品9−2をお届けしました。


さて、今日共演したcobaさんプロデュース 新世紀娯楽館”Virgin Cabaret“ 、
とても面白そうな舞台ですよ!

12月30日(水)16:00開場、17:00開演。
場所は新宿 FACE(新宿歌舞伎町)
是非足を運んでみてください。



11/22 ピアノでめぐり逢い

2009.11.23


横山幸雄です。

今日も、来年2010年に生誕200年を迎える
ショパンにまつわるお話とともに生演奏をお届けしました。

今日は、ショパン20歳の頃。
1830年11月に意気ウィーンへと向かったショパン。
前年1829年のウィーンでのデビューコンサートは大成功したにもかかわらず、
当時の人々の間では、シュトラウスのワルツが人気を博していて、
頼りにしていた恩師も病にふせっていて援助してくれないなど、
思うように演奏活動ができない状態でした。
ウィーンでの音楽活動に見切りをつけたショパンは、いよいよ1831年にウィーンを離れ、
パリへと向かうのです。
そこでは同時代の音楽家たちとの出会いが待っていました!
パガニーニやリスト、シューマンや、メンデルスゾーン、ベルリオーズなど、
当時のパリでは多くの素晴しい芸術家たちが活躍していました。

ショパンはパリ到着後まもなく、一歳下のリストと知り合い、すぐに意気投合。
リストはその人間業とは思えない超絶技巧で、時に粗野に、また時には非常に繊細な表現をしたりと、それまでのピアニストにはないタイプとして人気を博していました。

ということで、今日はパガニーニの作品、そしてそれを基に作られたリストの作品を
生演奏でお届けしました。

パガニーニ作曲 <ヴァイオリン協奏曲第二番 ロ短調 Op.7 MS 48 >より第三楽章 
リスト作曲 ≪パガニーニによる大練習曲 S.141≫より<ラ・カンパネラ>  

そしてもちろん、ショパンの作品もご紹介しました。
ショパン作曲 マズルカ作品7−1
ショパン作曲 マズルカ作品7−2 
ショパン作曲 マズルカ作品7−3 

20歳で祖国ポーランドを離れてパリまでたどり着いたショパンですが、
ポーランドの伝統的な民族舞曲 マズルカを書き続けたというところをみると、
ショパンの祖国に対する誇り、そして深い愛情を忘れずに持っていたことがうかがえますね!

                               横山幸雄


11/15 日本音楽コンクールの優勝者、伊藤伸さんと共演!

2009.11.19


今回も、日本音楽コンクールの優勝者、伊藤伸さんにゲストにいらしていただきました。

伊藤くんと僕で、ラヴェル作曲≪マ・メール・ロワ≫を連弾でお届けしました。
(先週の第三曲目に引き続き、今日は第四曲目<美女と野獣の対話>です)

このモーリス・ラヴェル(1875〜1937)は、ドビュッシーと並び近代フランスを代表する作曲家です。
≪マ・メール・ロワ≫はマザー・グースを題材にした作品で1908〜1910年頃作曲されました。
原曲はピアノ四手(連弾)ですが、管弦楽曲版、バレエ用もありますね。

そして今日は、伊藤くんのソロもラジオ番組初オンエア!!
ラヴェル作曲≪鏡≫より第2曲、<悲しい鳥たち>をお届けしました。
彼のしっかりと曲を解釈しながら挑んだこの演奏は、とても良かったと思います。
今後の活躍が楽しみですよね。


さて、ショパンのコーナーも引き続き毎週生演奏でお送りしています。
今日はショパンの21歳(1831年)の時の作品からマズルカをご紹介しました。
ショパンは生涯にわたって58曲のマズルカを書いています。
マズルカとは、ポーランドの伝統的な民族舞曲です。
ショパンが14,15歳の夏をポーランドの田舎、
クヤヴィ地方で過ごした経験も反映されているのではないか、と言われています。

是非番組の感想もお聞かせくださいね!

                               横山幸雄



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