ON AIR REPORT オンエアレポート

1月16日のゲストは、大村克己さんでした。

2011.01.22


大村さんは…
横山氏と公私共に交流があり、横山幸雄が毎月、行っている
「プレイエルによるショパン ピアノ独奏曲演奏会 」シリーズの全ての演奏を
収めたCDのジャケットの撮影を担当

(*CDの発売については、後日お知らせします。)


======大村克己さんのプロフィール=====================
1965年 静岡県生まれ。
1986年 日本広告写真家協会賞(APA)で入選。
     同年、日本写真家協会賞(JPS)でグランプリにあたる金賞を受賞。
1999年 ニューヨーク・ソーホーのギャラリーにデビュー。
2002年 日韓文化交流年記念事業「済州島」作品展を韓国と日本で発表。
2005年 福山雅治15周年記念 写真展 「伝言」 福山雅治×大村克巳 
    
昨年10月には第二回目の「ZERO写真展2010/大村克己」を開催。
(日本テレビの「NEWS ZERO」に密着、その舞台裏を写した作品を展示)

など、現在は東京で活動しながら、ニューヨークのエージェントと作家契約を結んでいる。

========================================

〜番組内容〜

◎〜大村さんのプライベート〜
 カメラマンは、撮りたい写真のために、無理な体勢で撮影する場合もあるので、体力的にもハード。
 1年に1度は筋トレしてます♪
 大村さんの隠れたテーマは「センチメンタルになりたい」との事。

 〜カメラマンとして・・・〜
 カメラとの出会いは、高校生の時に写真部に入部。
 1人の時間、空間、ペースを作るのに、カメラは便利。
 
 自分の中に自信をつけるものがないと写真を続けられない。
 とい思いからコンクールに応募した結果、金賞を受賞。
 それをきっかけに、カメラと共に人生を歩んで行こう!と思った。

 写真は、その場所の瞬間に立ち合える幸運
 写真は、ちょっとした加減、差で表情が変わる。
 それが奥深く、魅力的。


◎大村さんにとって、ショパン、横山幸雄像とは・・・

 大村さんにとって、ショパンというと「英雄ポロネーズ」!
 非常にドラマチックな作品で、現代の音楽にも通じており
 勇気づけられ、力が湧いてくるイメージ。とのこと

 横山さんとは昨年、ショパンのお墓参りにも訪れた。

 横山さんのCDジャケットを撮影するにあたり・・・

 横山さんにとって大村さんは、自分でも気付かない部分を引き出してくれる写真家
 
 被写体に許されるかどうかで、一歩踏み出せる。
 イイ感じに寄り添う距離感が大事。

 大村さんが感じる、横山さんは・・・
 (イイ意味で・・・)奇妙な存在。
 天才は、100人に一人ではなく、本当の天才は1万人に一人。
 大村さんは、カメラマンとして天才に会う機会が多い。
 カメラがあることによって、天才と出逢えることは、大きな武器であり精神的な支え。
 
 「横山さんの撮影では、いかにピアニストという存在がカッコイイ!ということを意識している。
 自分が撮れば、格好良く撮れる!という自信がある!」とのこと。

 
〜ピアニストとして、カメラマンとして、お互いが信頼し合っている雰囲気が
 トークから伝わりました。
 大村さんが撮る横山さんのジャケットが、どんな仕上がりになるのか楽しみですね。


〜オンエア曲〜
M1 Looking Up / Michel Petruccial

M2(ショパン作曲)ポロネーズ第6番 作品53 [英雄] / 横山幸雄

M3(ショパン作曲)エチュード第3番 作品10-3 [別れの曲] / 横山幸雄


〜横山幸雄コンサート情報〜

● 「プレイエルによるショパン ピアノ独奏曲演奏会 第5回」
日時:2月 17日 (木), 午後7時から
場所:石橋メモリアルホール
曲目:ノクターンWN.23、2つのポロネーズOp.26、2つのノクターンOp.27、バラード第1番 他

お問合せ:上野学園 石橋メモリアルホール 03-3843-3043


● 「華麗なるショパン!ピアノリサイタル」
日時:2月 27日 (日),午後2時から
場所:横浜みなとみらいホール
曲目:ショパン:幻想即興曲、タランテラ、バラード3番、子守歌、舟歌、スケルツォ全4曲 他

お問合せ:神奈川芸術協会 Tel.045-453-5080 /ジャパン・アーツぴあ Tel.03-5237-7711



 

1月9日「横山幸雄ジルベスター・コンサート」を振り返って・・・

2011.01.22


今夜は2010年大晦日〜2011年元旦にかけて行った
「横山幸雄ジルベスター・コンサート」の模様を振りました。

ジルベスター・コンサートというと、通常ではいろいろなゲストが出てきてガラコンサート形式で行いますが、今回は、5部構成で、横山幸雄がコンチェルト、ソロと5時間演奏しました!

===================
【第1部】ピアノ&管弦楽 (19:30〜20:20)
     ショパン:ピアノ協奏曲 第2番 op.21
     アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ op.22
【第2部】ピアノ独奏 (20:40〜21:25)
     ショパン:バラード第1番 op.23
     ノクターン第20番「遺作」
     幻想即興曲 op.66
     スケルツォ第2番 op.31
     ポロネーズ第6番「英雄ポロネーズ」 op.53
     子守歌 op.57
     舟歌 op.60
【第3部】ピアノ&管弦楽 (21:45〜22:15)
     シューマン:ピアノ協奏曲 op.54
【第4部】ピアノ独奏 (22:30〜22:50)
     シューマン=リスト:献呈 S.566
     ショパン:エチュード op.10-3 別れの曲 op.10-12 革命
     ショパン=リスト:乙女の願い(「6つのポーランドの歌」より第1曲)S.480-1
     リスト:愛の夢 第3曲 S.541-3
     リスト:ラ・カンパネラ(「パガニーニによる大練習曲」より第3曲)S.141-3
【第5部】ピアノ&管弦楽 (23:20〜24:30)
     ショパン:ピアノ協奏曲第1番 op.11
〜2011年年明け〜
     リスト:ピアノ協奏曲第1番 S.124
===================


●今夜は第2部と第4部からソロ曲を中心にお聴き頂きました。
 今年もリストの作品もたくさん演奏しようと思っていますし、もちろんショパンやその他の作品もこの番組を通してたくさん聞いて頂きたいと思っていますので、楽しみにしていて下さいね!


〜オンエア楽曲〜
♪M1 ショパン:スケルツォ第2番
♪M2 ショパン=リスト:乙女の願い
♪M3 リスト:愛の夢 第3曲

1月2日 「ニューイヤーコンサート」!

2011.01.22


あけましておめでとうございます! 2011年になりました。
今年も、この番組ではクラシックの魅力について、たっぷりとご紹介していきますので
どうぞ宜しくお願い致します。

今夜は、新年の幕開けとして「ニューイヤーコンサート」をテーマに、シュトラウスのワルツをいくつか聴いて頂きました。

ご紹介した曲は、ワルツの代名的作品で、ニューイヤーコンサートのアンコールの定番曲としても広く親しまれている、<美しき青きドナウ>、そして<ラデツキー行進曲>です。

●ところで本家本元、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の「ニューイヤー・コンサート」とは・・・
・ 毎年1月1日の正午からウィーン楽友協会の大ホールで行なわれるコンサート。
・ 演奏曲は、シュトラウス一家のワルツやポルカが中心。
・ 指揮者は、まさに「旬」の指揮者が選ばれ、世界中の注目が集まる。
・ 曲目の選定はヨハン・シュトラウス協会会長やシュトラウス研究家などが集まって行われている。
そこで決まった提案を指揮者とウィーン・フィルに送付し、この両者で検討される。
・ アンコールとして演奏される定番曲は<美しき青きドナウ>(ヨハン・シュトラウス2世)、そして<ラデツキー行進曲>(ヨハン・シュトラウス1世)。

というわけで、いよいよ2011年の幕開けとなりましたが・・・
今年は生誕200年を迎えた「フランツ・リスト」イヤーです!番組では、生誕200年を記念して、リストにまつわるエピソードや曲を、年代をおって少しずつご紹介していきます!

●今夜は、「リストコーナー」第一回目として、リストの幼少期〜青年期にかけてのエピソードをご紹介しました。今夜は、第一回目ということで、リストの代表作品、<ラ・カンパネラ>を聴いて頂きました。

======================
* フランツ・リストは1811年10月22日に、ハンガリーのライディング(ウィーンから馬で2、3時間のところ)というハンガリー領の小さな村で生まれた。そこで9年間を過ごす。
* 1820年、リスト9歳の時に、初めての公開演奏会。
* 1822年、リスト一家はフランツに正規の音楽教育を受けさせるためウィーンへ移住する事を決意。ウィーンにおいてリストはチェルニー、サリエリから教育を受ける。特にチェルニーに師事したことは、その後のヨーロッパ全土への進出に大きな助けとなった。
* 同年、11歳でウィーンでデビュー、その後積極的に公開演奏会、私的演奏会を行う。
* 13歳で自作のオペラ、《ドン・サンシュ》をパリで初演。
* 15歳で最初の重要な作品《12の課題による練習曲集》(S.136)を作曲。
=======================

●来週は2010年12月31日〜2011年1月1日にかけておこなった「横山幸雄ジルベスター・コンサート」の振り返りをしたいと思います。どうぞお楽しみに!


〜オンエア楽曲〜
♪M1 ヨハン・シュトラウス2世 「美しき青きドナウ」/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
♪M2 ヨハン・シュトラウス 1世 「ラデツキー行進曲」/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
♪M3 フランツ・リスト「ラ・カンパネラ」/横山幸雄

12月26日 ピアノでめぐり逢い ゲスト:平野啓一郎さん

2011.01.06


こんばんは、横山幸雄です。

今年も残すところあとわずかとなりました!
今夜は作家の平野啓一郎さんをゲストにお迎えしました。
2010年のショパンイヤーを締めくくるべく、
平野さんとたっぷりショパン談話で盛り上がりました。
 
平野さんが2002年に発表された『葬送』は、19世紀のパリを舞台に、
ショパン、ドラクロワ、ジョルジュ・サンドらが織り成す人間模様を
壮大な歴史小説として描いた作品。
平野さんはもともとショパンが好きで、小さい頃からピアノを習ったりもされていたそうですが
ショパンを主人公にした作品を執筆することで、恋愛、親子関係、芸術家、
そしてナショナルアイデンティティの問題など、様々なことを描けると考えたそうです。

小説執筆にあたり、ショパンにまつわる書籍にくまなく目を通されたそうですが、
なかでも重要な資料として、サンドの書いた書簡集を丹念に読み込まれたとのことです。
平野さん独自の鋭い視点から、ショパンの人間としての魅力や、時代背景など、
たくさんの興味深い話を聞くことができました。
何と言っても、ショパンの魅力は「ノーブルさ」にあるとお答え頂きましたが、
ショパンの持っている気品、気高さは、まさしく才能ですよね。
それに加えてショパンの作品は弾いてても聴いていても、とても個人的な感じがするんですよね。
耳元でショパンが自分に語りかけてくるような・・・
他の作曲家にはない近い感じがするように思います。

平野さんには今後もいろいろな形でショパンの魅力を伝えていってもらいたいですね。
来年春からは、また新しい連載が予定されている平野さん。今後の活動からも目が離せません。



<オンエア楽曲〜平野さんセレクト〜>
♪M1 ノクターン第8番 変ニ長調 作品27-2
♪M2 バラード第4番 ヘ短調 作品52

12月19日 「音楽と季節」

2011.01.06


こんばんは、横山幸雄です。
今夜は「音楽と季節」をテーマにお送りしました。

音楽には、聴いていると不思議と季節を連想させるようなものがありますよね。
例えば今の季節ですと<クリスマス・オラトリオ>のように宗教的な意味合いのものもありますし
日本での年末の<第九>のように、ある地域に特有の風習も関係しますよね。
地域といえば、作曲家の出身地とその作品との関連もありそうですし、
または曲名に季節を表す言葉が入っていたりもしますよね。

例えば今の時期、曲名に「冬」に関連する言葉が入ったものでは・・・
シューマンの《ユーゲントアルバム》より<冬の時><サンタクロース><大晦日の夜>
チャイコフスキーの《四季》より<トロイカ><クリスマス>
ドビュッシーの《前奏曲第1集》より<雪の上の足跡>や、《子どもの領分》より<雪は踊ってる>等。
他にも冬にまつわる曲はたくさんあります。全体的にすこし寂しい感じを受ける音楽が多いですよね。
それに対して「春」の曲も多数あります。冬と比べると、春の喜びが全面に溢れている感じでしょうか。

このように音楽にはタイトルと密接な関係を持つものから、
タイトルはそれほど関係ないものまでいろいろなものがあります。
例えば僕自身も演奏会のプログラムをつくる際、季節ものを盛り込むこともありますが、
ショパンのように、何かを連想させるようなタイトルではない曲が多い場合、
ほとんどタイトルは気にしません。

音楽はもちろん、タイトルとは関係なく、季節も関係なく一年中楽しめるものですが、
たまには季節感を感じながら音楽を聴くのも面白いのではないでしょうか。

<オンエア楽曲〜冬に関連する曲〜>
♪1 シューマン《子供の情景》より第7曲<トロイメライ>、第8曲<炉端にて>
♪2 リスト《超絶技巧練習曲集》より第12曲<雪嵐>

«Prev || ... 62 · 63 · 64 · 65 · 66 · 67 · 68 · 69 · 70 ·... | | Next»