ON AIR REPORT オンエアレポート

10月20日&27日 ゲストは大萩康司さん

2013.12.31


10月の20日と27日は、2週にわたり、ギタリストの大萩康司さんをゲストにお迎えしました!古典から現代まで多様なレパートリーをもち、ソロからアンサンブルまで、幅広い分野で活躍されている大萩さんですが、ギターを始めたきっかけや、ギターという楽器の特性、また留学の話や最新アルバムについてなど、いろいろなお話をご紹介頂きました。

8月に大萩さんがリリースされたアルバム『ノクターナル』は、イギリスをテーマとしたアルバム。ルネッサンスの作曲家、ジョン・ダウランドの生誕450年、ベンジャミン・ブリテンの生誕100年、そしてウィリアム・ウォルトンの没後30年。というようにイギリスの作曲家のメモリアルイヤーが重なったタイミングで発表されたそうです。クラシックからポップスまで、イギリスに関連する作品 全22曲が収録されています。今回は、アルバムの第1曲をかざるジョン・ダウランドの《ラクリメ》やウォルトンの《5つのバガテル》などご紹介頂くとともに、アルバム以外からも誰もが耳にしたことのあるギターの名曲、タレガの《アルハンブラの思い出》、そして大萩さんにとっても関連の深いキューバの作曲家、ブローウェルの《11月のある日》の2曲をスタジオで生演奏して頂きました。
大萩さん、2週にわたりありがとうございました!

【オンエア楽曲】
☆10月20日
♪M1 ジョン・ダウランド《ラクリメ(涙のパヴァーヌ)》(アルバム『ノクターナル』より)
♪M2 タレガ《アルハンブラの思い出》 (スタジオ生演奏)
   ギター:大萩康司
☆10月27日
♪M1 ウォルトン《5つのバガテル》より<アレグロ> (アルバム『ノクターナル』より)
♪M2 ブローウェル《11月のある日》(スタジオ生演奏)
   ギター:大萩康司

10月13日 鉄道の日 ドヴォルザーク特集

2013.10.19


10月第2週は、10月14日の「鉄道の日」にちなみ、音楽界きっての「鉄道マニア」として知られるアントニン・ドヴォルザークに注目してお送りしました。明治5年(1872年)10月14日に、新橋駅と横浜駅とを結んだ、日本初の鉄道が開業。それから約140年たち、電車や新幹線は飛躍的な発展を遂げています。最近では「リニア中央新幹線」が話題となっていますね。演奏家にとって各地を長距離移動することは宿命でもあり、「乗り物」とは切っても切れない関係があります。実は僕も昔から鉄道が好きで、よく小さいころは模型で遊んだりしていた記憶があります。まわりの音楽家にも鉄道好きが結構多いように思います。

さて今回ご紹介したのは、生粋の鉄道マニアとして知られているドヴォルザーク(1841-1904)です。ちょうど19世紀後半、ヨーロッパでも鉄道が整備され、蒸気機関車から電気機関車へと発展していく時代に活躍したチェコを代表する作曲家です。お聴き頂いた作品の中でも<ユーモレスク>は誰しも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。一説によると、アメリカ滞在中に汽車に揺られているときに聴こえて来た走行の音やリズムがもとになった曲とのこと。言われてみると、そのようにも聴こえてくる気がしますね。

ドヴォルザークが活躍した時代は、鉄道開発が進んだおかげで、各国の音楽的な交流が盛んになった時代でもあり、同時にそれまでの音楽の中心国であったドイツやイタリア、フランス以外の国々の作曲家が、自分たちの国の伝統音楽を意識的に前面に押し出した時代でもあります。今回ご紹介したドヴォルザークの作品からは、そのようなチェコの民族性も感じられたのではないでしょうか。



【オンエア楽曲】
♪M1 ドヴォルザーク《8つのユーモレスク》より第7番
   ピアノ:モーラ・リンパニー
♪M2 ドヴォルザーク《スラヴ舞曲集》より第10番
   ピアノ:デュオ・クロムランク
♪M3 ドヴォルザーク 《ピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー」》より第5楽章 
   演奏:ボザール・トリオ 

10月6日 生誕200年 ヴェルディ特集

2013.10.19


10月第1週は、今月誕生日を迎える作曲家の中から、今年生誕200年ということで大注目のイタリアのオペラ作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディを特集してお送りしました。イタリア・オペラの代名詞ともいえるヴェルディ。代表作は《リゴレット》《椿姫》《アイーダ》《オテロ》など多数。ショパンやリスト、シューマンと同世代で、クラシック音楽の全盛期、ロマン派に活躍しました。今年は、同じく生誕200年のドイツのオペラ作曲家、リヒャルト・ワーグナーとともに、世界中で様々な演奏会が開催されていますね。

まずご紹介したのは《椿姫》。ヴェルディ中期の傑作であり大変よく知られたオペラ作品です。オペラの醍醐味は、なんといっても「総合芸術」であること。歌とオーケストラのハーモニーはもちろん、 ストーリーや演劇、舞台美術など、あらゆる要素、あらゆる魅力がつまった総合芸術です。しかし、歌手にオーケストラに舞台セット、衣装・・・など一回上演するのも、なかなか大変というのが実情です。そのため19世紀には、オペラの作品をピアノに編曲するということがしばしば行われていました。今回最後にご紹介したのは、ヴェルディの大ヒットオペラを、同時代に活躍した編曲の天才、そしてピアノの名手であったリストがピアノ用に編曲した作品です。オリジナルのオペラ《リゴレット》は1851年ローマにて初演され、不動の人気オペラとなりました。



【オンエア楽曲】
♪M1 ヴェルディ 歌劇《椿姫》より第1幕の前奏曲
   指揮:ジュゼッペ・シノーポリ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
♪M2 ヴェルディ 歌劇《椿姫》より<花から花へ>
   指揮:カルロ・リッツィ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
   ソプラノ:アンナ・ネトレプコ、テノール:ローランド・ビリヤソン
♪M3 リスト《リゴレット・パラフレーズ》
   ピアノ:横山幸雄(2006年のアルバム『ヴィルトゥオーゾ名曲集』より)

9月29日 voyage第7回 紹介

2013.10.19


9月最終週は、三鷹市芸術文化センターでの『voyage(ヴォヤージュ)』シリーズ第7回(10月13日)のプログラムについてご紹介しました。全12回シリーズも後半へとさしかかりました。今回のプログラムは、ピアニストの上原彩子さん、そして若手ピアニストの務川慧悟さんをゲストに迎え、2台ピアノによる「オール・ラフマニノフ・プログラム」ということで、ラフマニノフの《組曲第1番「幻想的絵画」Op.5》、《組曲第2番Op.17》、《交響的舞曲Op.45》を取り上げました。


【オンエア楽曲】
♪M1 ラフマニノフ《2台ピアノのための組曲第1番「幻想的絵画」》より第1楽章<舟歌>
   演奏:マルタ・アルゲリッチ、アレクサンドル・ラビノヴィチ
♪M2 ラフマニノフ 《2台ピアノのための組曲第2番》より第4楽章<タランテラ>
   演奏:マルタ・アルゲリッチ、アレクサンドル・ラビノヴィチ

9月22日 9月8日「ベートーヴェン・プラスVol.1」振り返り

2013.10.19


9月第4週は、9月8日に東京オペラシティで行った「ベートーヴェン・プラスVol.1」を振り返り、当日のライブ録音より一部をお聴き頂きました。

毎年秋に行っている東京オペラシティでのリサイタル・シリーズ。今年からは、新しいシリーズが始まりました。ショパンと並び、僕の演奏のもう一つの柱でもあるベートーヴェンに焦点を当て、2020年の生誕250周年に向けて、じっくり取り組んでいこうという企画です。当日は、当初予定されていたプログラムを変更して、ベートーヴェンの代表的なソナタを中心として、ベートーヴェンに先立ちモーツァルトのピアノソナタ、そしてベートーヴェン以降に活躍したショパン、リストのピアノソナタを演奏いたしました。今年予定されていたプログラムはそのまま来年演奏予定です。

【オンエア楽曲】
♪M1 モーツァルト《ピアノソナタ第8番 K.310》より第3楽章
   ピアノ:横山幸雄
♪M2 ベートーヴェン《ピアノソナタ第8番「悲愴」》より第3楽章
   ピアノ:横山幸雄
♪M3 ショパン《ピアノソナタ第3番 》より第4楽章
   ピアノ:横山幸雄


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