ON AIR REPORT オンエアレポート

12月21日&28日 2014年振返り特集

2014.12.31


12月最後の2週は、2014年の演奏活動を振返り、ライブ録音でお送りしました。今年も日本各地でたくさんの演奏会をさせて頂きましたが、ソロのリサイタルとしては、特に5月のショパン全曲演奏会、そして9月のベートーヴェンの演奏会が大きいものとして挙げられます。会場に足をお運び頂きました皆様、どうもありがとうございました。4月には初めてシューマンを録音した『Yukio Yokoyama プレイズ・シューマン2014』のリリースもありました。
 5月に行われた「入魂のショパン2014」も今年5回目を迎え、はじめて2日間にわたって最多の全217曲を演奏しました。来年からは4回に分けて、若い時代から順に、ワルシャワ時代、パリでの活躍時代、円熟期、晩年と時代を区切り、その時代のショパンが残した手紙や様々なエピソードを交えてプログラミングしたいと考えています。また詳細は改めてお伝えできればと思います。
 さらに9月には「ベートーヴェン・プラスVol.2」ということで昨年からはじまったベートーヴェンシリーズの第2回目ということで、ベートーヴェンの初期ピアノソナタに加えて、後世の作曲家たち(ショパン、ブラームス、シューマン)の初期ピアノソナタも演奏しました。ベートーヴェン生誕250年となる2020年に向けて、来年以降も予定していますので、どうぞお楽しみに!
 それでは皆様、良いお年をお迎えください。

【オンエア楽曲】 (ピアノ:横山幸雄)
[12月21日分]
♪M1 ショパン《12のエチュードop.10》より第1番
♪M2 ショパン《ピアノ協奏曲第2番》(独奏バージョン)より第1楽章
♪M3 ショパン《バラード第1番》
♪M4 ショパン《ピアノソナタ第3番op.58》より第4楽章

[12月28日分]
♪M1ベートーヴェン《ピアノソナタ第1番op.2-1》より第1楽章
♪M2 ベートーヴェン《ピアノソナタ第4番op.7》より第4楽章
♪M3 シューマン《ピアノソナタ第1番op.11》より第1楽章

11月16日 スペイン

2014.12.31


11月第3週は、11月生まれの音楽家の中から、スペインのホアキン・ロドリーゴ(1901-1999)を特集してお送りしました。ロドリーゴといえば20世紀のスペインを代表する盲目の作曲家、ピアニスト。スペインらしさに加え、作曲の師であるデュカスから受け継いだフランス音楽の影響もあり、旋律的で色彩感豊かな音楽が特徴です。ロドリーゴの代表作は、やはり《アランフェス協奏曲》でしょう。スペイン近代音楽ならびにギター協奏曲の傑作として広く知られています。特に第2楽章はポピュラー・クラシックとして編曲される機会も多いので、耳にする機会も多いのではないでしょうか。そんな中から、ジャズアレンジのチック・コリアによる《スペイン》もお聴き頂きました。クラシックの名曲が、いろいろなジャンルで編曲・アレンジされることはよくありますが、やはり原曲がもつ力が原動力になっているのかもしれませんね。

【オンエア楽曲】
♪M1 ロドリーゴ《アランフェス協奏曲》より第1楽章
 ギター:ナルシソ・イエペス、指揮:ガルシア・ナバロ、フィルハーモニー管弦楽団
♪M2 ロドリーゴ 《恋のアランフェス》
 歌:サラ・ブライトマン
♪M3 チック・コリア《スペイン》
 ピアノ:ミッシェル・カミロ、ギター:トマティート

11月9日 ピアノ協奏曲

2014.12.31


11月第2週は、ブラームス(1833-1897)とラフマニノフ(1873-1943)のピアノ協奏曲第2番をご紹介しました。ともに11月9日に初演されたというつながりがある作品です。両作品ともピアノ協奏曲の傑作として広く知られているのではないでしょうか。ブラームスの2番は、円熟期・全盛期の代表作であり、ブラームスの作品の中でも最も有名な曲のひとつに数えられるでしょう。ラフマニノフの方は《交響曲第1番》が酷評に終わった事で、一時自信喪失に陥り、創作ができない状態となっていたと言われますが、そのスランプから抜け出し復活を果たすきっかけとなった作品としても知られていますね。僕も来年3月22日の「横山幸雄4大ピアノ協奏曲」で演奏する予定ですので、どうぞお楽しみに!

【オンエア楽曲】
♪M1 ブラームス《ピアノ協奏曲 第2番》より第1楽章
 ピアノ:ルドルフ・ゼルキン、指揮:ユージン・オーマンディ、フィラデルフィア管弦楽団
♪M2 ラフマニノフ《ピアノ協奏曲 第2番》よりセ第1楽章
 ピアノ:セルゲイ・ラフマニノフ、フィラデルフィア管弦楽団、指揮:レポルド・ストコフスキー

11月2日 日本歌曲の世界

2014.12.31


日付も変わり11月3日は「文化の日」。文化勲章の授賞式が行われますが、戦後の日本の音楽界を牽引した代表的な作曲家、山田耕筰も1956年に授賞しています。山田耕筰といえば《この道》《待ちぼうけ》《ペチカ》などの日本歌曲でとりわけ有名ですが、交響曲、管弦楽、オペラ、室内楽、ピアノ曲、全国の校歌も多数遺しています。また日本初の管弦楽団をつくるなど、積極的に我が国における西洋音楽の普及に尽力しました。
 山田耕筰の代表的な歌曲を2曲、そして成田為三の《浜辺の歌》、そして最後は西洋の歌曲の作曲家として名高いシューベルトの《美しき水車小屋の娘》を日本語訳したものをご紹介しました。僕もピアノ伴奏する機会も多い作品ですが、やはり日本人にとって日本語の歌詞をもつ歌曲は親しみもありますし、西洋の歌曲とはまた違った魅力があるように感じます。いかがでしたか?

【オンエア楽曲】
♪M1 山田耕筰《からたちの花》
 ソプラノ:森 麻季、ピアノ:山岸茂人
♪M2 山田耕筰《この道》
 ソプラノ:松本美和子、ピアノ:三浦洋一
♪M3成田為三《浜辺の歌》
 ソプラノ:森 麻季、ピアノ:山岸茂人
♪M4 シューベルト(訳詞 松本隆)《美しき水車小屋の娘》より<放浪>
 テノール:福井敬、ピアノ:横山幸雄

3月2日 ショパン全曲演奏会!

2014.04.15


3月第1週は、ちょうどショパンの誕生日ということで、今年5月3日、4日に行う「横山幸雄 入魂のショパン2014」についてご紹介しました。ゴールデンウィークのショパン全曲演奏会も、早いもので5回目となりました!ショパンの生誕200年の年、2010年からはじめましたが、5年目を迎える今回は一つの節目であると考えています。今回は全217曲を2日間、21時間かけて演奏します!コンサートは両日「朝」「昼」「夜」の3部で構成。詳細は→「インフォメーション」をご覧ください。

ご紹介したのは、オーケストラとピアノのための協奏作品2曲。ピアノのソロヴァージョンでお聴き頂きました。今回5月の「入魂のショパン2014」でももちろん取り上げます。今回ご紹介したの2曲以外にピアノコンチェルトを含め、計6曲の協奏作品を演奏します。その他、ショパンのピアノソロ曲全211曲と、これまでで最高の計217曲となります。毎年お越し頂いている方にも、今回初めてという方にも楽しんで頂ける内容だと思います。ご都合がよろしければ、ぜひ会場に足をお運びください。


【オンエア楽曲】
♪M1ショパン《ポーランド民謡の主題による幻想曲 イ長調 Op13》
♪M2ショパン《演奏会用ロンド「クラコヴィア」ヘ長調 Op14》
   ピアノ:横山幸雄
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