2015.04.27
いよいよ来月にせまりました!横山幸雄の<入魂のショパン2015>
6年目を迎える今年は、よりショパンの生きた時代やショパンの人となり、人生にスポットをあててみたいと思います。
ショパンの時代には残念ながら録音という技術はなかったものの、膨大な数の手紙や同時代を生きた人達の証言が残っています。これらは一般的にはそれほど知られていないものや忘れられてしまっているものも多くあるはずで、そこに弾き手にとってのみならず、聴衆の皆様にとっても「ショパンをひも解くキーワード」がたくさんあるのではないか、と思うのです。
こうした観点から、今年から4年間は、ショパンの生涯を「4つの時期」に分けて、彼の人生についてのお話も交えながら、じっくりと作品を聴いていただきたいと思います。
まず2015年の今回は、神童の誕生から、本物の天才芸術家へと変貌をとげるまでの軌跡を辿りたいと思います。
プログラムは全3回でそれぞれが二部構成、全体で6部となっています。今なお私たちを魅了してやまないショパン―神童から本物の天才の領域へと入ってゆく時期の作品に焦点をあて、最後の第6部では、その後のショパンがどう進化、成熟してゆくのかも、代表的な作品と共に追ってみたいと思います。こうしてお聴きいただくことで、改めて「若き日のショパンの輝き」を皆様と共に感じることが出来たらと思います。 横山 幸雄
【プログラム】
第1回
<第1部> 13:00開演
ロンド op.1
マズルカ風ロンド ヘ長調 Op.5
ドイツ民謡「スイスの少年」による変奏曲 ホ長調 WN6
モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より
“お手をどうぞ(ラ・チ・ダレム・ラ・マーノ)”の主題による変奏曲 変ロ長調 Op.2
<第2部> 14:10開演
ワルシャワ時代のマズルカ
変ロ長調WN7
ト長調WN8
イ短調WN14
ハ長調WN24
ヘ長調WN25
ト長調WN26
ワルシャワ時代のポロネーズ
変ロ短調WN10
ニ短調WN11
ヘ短調WN12
変ロ長調WN17
変ト長調WN35
ロンド ハ長調WN15
第2回
<第1部> 15:30開演
ピアノ・ソナタ第1番 ハ短調op.4
ポーランド民謡の主題による大幻想曲 op.13
演奏会用ロンド「クラコヴィアク」 ヘ長調op.14
<第2部> 16:50開演
3つのエコセーズWN13
ワルツ ホ長調 WN18
ロ短調 WN19
変ニ長調 WN20
葬送行進曲 ハ短調 WN9
ノクターン ホ短調 WN23
パガニーニの思い出 ニ長調 WN16
ワルツ ホ短調 WN29
第3回
<第1部> 18:30開演
ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21
<第2部> 19:30開演
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
バラード 第1番 ト短調 Op.23
ノクターン 第8番 変ニ長調 Op.27-2
スケルツォ 第2番 変ロ短調 Op.31
バラード 第4番 ヘ短調 Op.52
ポロネーズ 第6番 変イ長調 Op.53「英雄」
舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
21:00 終演予定