ON AIR REPORT オンエアレポート

ニューアルバム「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番」

18/09/10


9月9日(日)

今夜もお聴きいただきありがとうございました!
今回は、8月22日にリリースされたばかりの横山幸雄さんのニューアルバム「ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番」と、
11月の豪華なコンサートについてご紹介しました!
Rachimaninov


M1 ラフマニノフ 《パガニーニの主題による狂詩曲》作品43
M2 ラフマニノフ 《ピアノ協奏曲 第2番 》より 第1楽章
横山幸雄(ピアノ)、下野竜也(指揮)、新日本フィルハーモニー交響楽団
(M1,M2ニューアルバム「横山幸雄:ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番」より)
M3 プロコフィエフ《ピアノ協奏曲第3番》作品26から第1楽章/マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、クラウディオ・アバド(指揮)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ニューアルバムは、今年1月20日に横浜みなとみらいで行った「ショパン&ラフマニノフ 珠玉の協奏曲の饗宴」から、コンサートの後半に演奏したラフマニノフ(1873-1943)のピアノと管弦楽のための作品2曲をおさめました。

M1は、1934年、セルゲイ・ラフマニノフが61歳の頃に作曲。ラフマニノフ最後の協奏作品で、スイスのルツェルンの別荘で作曲しました。

ピアノとオーケストラのために書かれた変奏曲形式の作品で、パガニーニ(1782−1840)の《24のカプリース》というヴァイオリンのための無伴奏独奏曲の最後、第24番を主題としています。パガニーニの「24のカプリース(奇想曲)」の最終曲、第24番はいろいろな作曲家がテーマとして繰り返し用いています。リスト《パガニーニ大練習曲第6番》 / ブラームス《パガニーニの主題による変奏曲》/ ルトスワフスキ《パガニーニの主題による変奏曲》などなど。いずれも超絶技巧の難曲です。
ブラームスの変奏曲は、9月23日の<ベートーヴェン・プラス>でも演奏します!


M2のピアノ協奏曲2番は、1901年の完成で、ラフマニノフ20代後半に書いた出世作。

1897年(24歳)で《交響曲第1番》を作曲、初演するものの批評家の酷評にあい、ラフマニノフは鬱傾向と自信喪失に陥り、作曲活動ができない状態となりまます。その後、1900年、友人のすすめでニコライ・ダーリ博士の催眠療法と心理療法を受け、家族の支えもあり快復。ラフマニノフは、翌年この「ピアノ協奏曲第2番」を作曲し、ダーリに献呈しています。初演は大成功に終わり、ラフマニノフがそれまでの数年間にわたるうつ病とスランプを抜け出す糸口となりました。

その後も広く演奏されて圧倒的な人気を得る作品で、横山さんももっとも多く演奏するピアノ協奏曲です。この秋もこの協奏曲を聞くチャンスがあります!


「華麗なるロシア4大ピアノ協奏曲の響宴」
☆11月25日(日) Bunkamuraオーチャードホール(東京・渋谷)
お昼1時開演〜4時頃終演予定
ピアノ:横山幸雄/指揮:アレクサンドル・スラドコフスキー/東京フィルハーモニー交響楽団   
曲目:
チャイコフスキー(1840-1893)ピアノ協奏曲第1番
プロコフィエフ(1891-1953) ピアノ協奏曲第3番
ラフマニノフ ピアノ協奏曲2番&第3番
日本におけるロシアイヤーをしめくくる一大イベントです。

◎どりーむコンサートVol.107 シェエラザード 〜千夜一夜物語〜
日時:10月28日(日)、お昼の2時開演
場所:府中の森芸術劇場 どりーむホール(東京)
曲目:ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番      
共演:指揮:井上道義 管弦楽:東京交響楽団

ぜひライブでもCDでもお楽しみください!