2013/1/20
今日、1月20日は『大寒』。
一年で最も寒い時期ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

「東北の被災地ではまだ、仮設住宅に暮らす方もたくさんいらっしゃいます。この寒さは厳しいこととお察し致します」という江原さん。

昨年12月、チャリティコンサートで東北をツアーで回ってきた江原さんに、コンサートでのエピソードをお伺いしながら番組をお届けしました。
「仙台の公演の時に、みなさんの記憶にまだ新しいと思いますが、再び地震に遭いました。東北大学の敷地内にある会館でしたが、周りの人はすごく揺れたと言っていたが、私は大した揺れではないように感じた。東京生まれなので、地震に強いという事もあるかもしれませんが、私はどこかで腹をくくれているせいか、地震もあまり驚かない。それくらいの方が冷静沈着で対処・対応ができるとも思っている。すでに会場に来ているお客様もいらっしゃったので、乗り物が動いていないということもあり、ただお客様をお待たせするのも悪いと“私の言葉で時間を潰しませんか”と、前説のような形でお話をした。会場のみなさんは少し不安そうな顔をしていたので“大丈夫ですよ。私がいるんだから”と申し上げると一斉に笑ってくれ、変わりました。やはり笑いというのはエナジーで、変えられますよね。
実は私は宮城県で震災に遭うのは2回目。数年前、宮城沖地震の際にもコンサートで来ていた。朝ホテルでTVを見ていると“地震が来ます”という赤い文字が出た。ホテルの窓から見える景色が物凄く暴れていて、それを私はただ座って呆然と見ていました。会館の外は隆起していたが、幸いながらコンサートが無事に出来た。その時もお客様は来て下さったんです。ほぼ満席でした。そんな経験もありますが、私はやはりこれも意味があり、その時からもずっと警告だったんだなと思います」
とチャリティコンサートを江原さんは振り返ってお話し下さいました。



今夜お届けしたナンバー
◇Baby, It’s Cold Outside / ボビー・コールドウェル&バネッサ・ウィリアムス
◇光の輪舞曲 / 江原啓之(リコーダー荒川和子)


●あなたが感動した言葉―――

美しい唇であるためには 美しい言葉を使いなさい byオードリー・ヘップバーン
番組ではみなさんが感銘を受けた言葉を紹介していきます。

「災難をさけようさけようとしてはいけないんだ。
 災難は来る時には来るんだよ。その災難をどう受け止めるかが大事なんだ。
 必要以上に幸運を望めば、すみに追いやられた小さな災難は大きな形で戻ってくる。
 幸と不幸の量は皆等しく同じ量だから」
 白眼子 / 山岸凉子著

(あおさんが、どんな事が起きても受け入れるだけの自分になろうと感じた漫画の中の言葉)


「仙台での公演直前に地震に見舞われ、皆様、不安の中での公演だったのではないかと案じておりました。選挙戦真っ只中での地震。自然界からのメッセージを感じずにはいられません。
今なお、東日本大震災や、原発事故の影響で、避難や転居を余儀なくされている人の数は約32万5千人。そのうち、避難者は約1万6400人もいらっしゃるそうです。
先日新聞で“奇跡の一本松”の根が掘り返され、腐らないように処理して保存するという記事を読みました。27mの松の木を支えた根は、長いもので約6mもあったそうです。
“根”は見えないけれど、地中で四方八方にめぐらせ、高い一本松をしっかりと支えていました。あの巨大な津波や瓦礫の濁流にも耐えて残ったことは、本当に奇跡に近いと思います。
“祈り”も“根”と同じで目には見えないけれど、みんなが清らかに生き、祈りを捧げ続けていれば、一本松のような奇跡が起こるのではないかとさえ思えてきました」
というメールをいただきました。

江原さん
「本当にそう思います。あの時、奇しくも選挙戦の真っ只中で、今回の選挙は脱原発か、推進かというところでも分かれると言われていた時に、まるで天から“忘れていませんか”と声をかけられたような地震でした。
そこで本当に悲しかったのは、選挙戦で各党首が福島で演説。私はKYだと思えてならなかった。避難や転居を余儀なくされている人が約32万5千人もいるのに、その人の前で原発を推進するだの、そこで福島のことを忘れませんと言えるのであろうか。むしろ愚弄しているようにさえ思えてしまう。
福島でも公演をしましたが、会場はまだ除染中だった。ホールという公共機関です。そういうところが未だに除染しているということは、除染が出来ていない所がどれだけあるんだろうか。
私にはサポーターズクラブというのがあるんですが、福島でオフ会があって、そこでも現実的な話が出てきた。避難している人が会社から“オマエだけ避難して助かろうとするのか”と言われ、会社をクビになるという懲罰の対象になっているということで鬱病になってしまったという話。私は仲間内でそんな風になるのはやめましょうよと公演でも言いました。内々の差別程、辛い物はない。そこから通勤しているわけだし、本当に愛があったならば、逃げられて良かったねと言ってあげられたらいい。とても淋しく感じます」



「私の姪っ子が入籍をして、福島で子育てをすることになると思うのですが、放射能のことが気になります。
江原さんは、福島での子育てをどのように考えておられますか」
というメールをいただきました。

江原さん
「私も公演で一番切なく辛かった。私の力は微々たるものですが、なんとかお金を作りたいなと思いました。
なぜかというとファンデーション基金を作りたいと思ったから。甲状腺の問題が出ているお子さんたちがどんどん出ている。このお子さんたちの治療のことなど色々考えていかなければならない。避難をしたい人たちは助けなければいけないし、そういう意味での経済の問題も出てくるので、基金は必要だなと心にすごく希望を持ちました。全国の皆さん、福島を助けていただけませんか」



◇1月・2月お誕生日の方、メールをお待ちしております!!
1月・2月お誕生日の方、番組に対してや、自分のお誕生に関するエピソードなど
ひとことメッセージを添えてお送りください。出来る限りご紹介させていただきます。


●江原啓之 今夜の格言

「どんなことも過ぎれば、感謝に変わります」
  
「都合の良いことも、悪いことも、どちらも自分を育てる先生です」
  
番組ではあなたからの感想・メッセージを募集しています
◇ あなたが感動した言葉
◇ いま江原さんに聞きたいこと
◇ しょく語り
◇ 1月・2月お誕生日の方
◇ よくよく聴くと深い歌
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