2013/1/13
寒い日が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

1860年の今日1月13日は、勝海舟を艦長とする威臨丸が日米修好通商条約の批准書を交換するためにアメリカに向けて出航した日。
それから153年の月日が流れ、今、TPPの問題が議論されています。

「私は、TPPは反対です。細かな理由は『予言』や、この度発売した『言霊のゆくえ』という書籍の中でも書かせていただいておりますが、本当にみんな望んでいるのか、今さえ良ければいいという感じなのかと思う。
この国はただでさえ自給率が低いのに、日本は技術も高いし、良い製品が作れるのだとかと言ったところで、“食”に関して、良いブランド米などもありますが、そればかり作ってしまっていると、あとの物などはどんどん安かろう、悪かろうという物が入ってくる。農家・農業離れが進み、いざ何かあって輸出しないぞと言われたら、私たちは飢餓状態になり、兵糧攻めに遭ってしまう。そんな危険度もあるのにも関わらず、今さえ良ければ良いで済むんだろうか。
戦後、悦楽主義になってしまった。美味しいという事すら味覚も変わってしまう。口内調味が出来るのは日本だけ。そういう文化もどんどん離れていってしまうと思います」

江原さんは“食”の問題について語ってくれました。



今夜お届けしたナンバー
◇ラジオスターの悲劇 / バグルズ
◇いのちのルネッサンス / 江原啓之


「先日、TVの特集で、日本の美味しいお米を世界の人々に食べてもらいたいと、海外でお米を生産している日本人が紹介されていました。
お米の中の理想の水分含有量を表現し、食味に大きく影響する“米を磨く”という過程では、どうしても日本製の精米機が必要なんだそうです。
そして、なんといっても米作りの基本は“土作り”だそうで、日本の田んぼには、優れた先人たちの知恵と技術がすでに“土”という形で結晶化しているからこそ、美味しいお米が作れるんだとか。
しかし、海外ではそうはいかず、この生産者の方は、当たり前のようにコシヒカリが実る日本の米作りに誇りを感じずにはいられなかったそうです。
今一度、私たちは美味しいご飯を前にして、ご先祖様や農家の方々、日本の大地に感謝しなければならないのではないでしょうか。
また、もう一人、ある寿司職人の方も紹介されていて、その方は「お寿司の決め手は、やはり美味しいお米。お寿司の美味しさは米が70%、魚が20%、自分の腕は10%だと思っている。それが日本の文化、日本の米なんです」と言っていました。
私たち日本人には、個人差があるにしても、お寿司だったら“シャリの味”や“硬さ”もわかる。そして何よりも新米の美味しさが分かる幸せを知っています。『瑞穂の国』と称された日本の技術と志が、今世界へ広がりつつあるそうです。お米の生産者の姿を通して日本米の底力と可能性を見つめなおしていくという番組でしたが、この日本米の底力と可能性が世界の人々にも幸せをお裾分けしてくれるのだと思いました。
TPPの問題も、原発事故の問題もありますが、私たちは日本人として、もっとお米や食文化について真剣に考え、大事にしていかなければならないのだと思いました」
というメールをいただきました。

江原さん
「素晴らしい!日本食を評価できる人は外国にはいないと思う。
私はロンドンによく行きますが、お寿司を食べる時に、小皿にお醤油がすでに入って自分で足せないようになっているお店が結構ある。なぜかというといくらでもお醤油が使われてしまうから。私もやはり『瑞穂の国』だと思うんです。この番組でもこれからも食文化について、みんなで真剣に考えていきたいと思います。みなさん、どうぞよろしくお願いいたします」



「最近近くに地元野菜が売られているスーパーが増えました。地産地消を意識し、活性化の意味合いからも購入することがありますが、地元、その他の地域、野菜に限らず、どのような人がどのように作っているのかなど情報を出来うる限り知り、納得して買いたいと思っています。スーパーではなかなか聞けませんが、それ以外では商品を把握し、疑問がある時にきちんと説明してくださるお店をなるべく利用しています。商品が存在する理由の一つは、求めている人がいるからだと思うので、食の安全を望むなら消費者としてしっかり選択していきたいと考え始めました。江原さんも食材などお買いものされることはありますか」というメールをいただきました。

江原さん
「私も買い物します。正直申し上げて、どういう食材を置いてあるお店かなど、買う場所をすごく選びます。かといって、良い物ばかりを望んでいると経済的にはやっていけなくなる。
例えば玄米や野菜を食べるとしても、無農薬を選ぶとやはり高い物になっていってしまう。そういう物を見ると、お金がある人だけが良い物を食べて、普通の庶民はこんな鮮やかな色があるだろうかという様な食材を食べることになるのか・・・といつも思う。
“本音で語ろうラジオおと語りオフ会”なんてあったらいいなぁと思っております」



「以前“姥捨山”のお話を頂きましたが、本当にそうだなと実感しています。私の親族には戦前生まれで戦争を体験した方がおり、親族の集まる時は戦前や戦争時代の話をしてくださいます。今の飽食時代を考えさせられる話などを聞くと、如何に今の自分が贅沢なのかと考えさせられます。“姥捨山”の“知恵”とは異なりますが、実体験などの“生きた話”は心に響きますし、今の日本において、戦前・戦争時代を生きた方のお話は学ぶべきことが沢山あるなと実感しております。家族・親族でも良いですし、近所においてもお年寄りとお話しをする、こういう機会を大切に増やしていくことが本当に必要だと感じました」というメールをいただきました。

江原さん
「本当に私もそう思います。今、日本がある。だから有難い。だからこそこの日本を守っていきたい。みなさんもそう思いませんか」


◇1月お誕生日の方、メールをお待ちしております!!
1月お誕生日の方、番組に対してや、自分のお誕生に関するエピソードなど
ひとことメッセージを添えてお送りください。出来る限りご紹介させていただきます。


●江原啓之 今夜の格言

「本当に“今さえ良ければ、良い”と思えますか?」
  
「たった一度でも方向が変われば、未来は大きく変わるのです」


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