2012/7/15
7月15日は旧暦のお盆です。
みなさん、お墓参りは行っていますか?
先日まで『あの世の話』の講演で各地をまわっていた江原さん。
今回はリスナーからの要望もあって『あの世の話』ラジオ版をお届けしました。

「ホスピスのカウンセリングをする方たちはみんな、多くの亡くなっていく人たちは最後に私のことを覚えていてくださいという気持ちが強いというそうです。お墓参りというのはある意味でその人を覚えているよということでもある。覚えてくれていて嬉しいというのは、お誕生日でもそうだし、地震や台風でも電話やメールで“大丈夫?”と気遣うこともそう。その心が大切だと思う」
と江原さんは言います。




今夜お届けしたナンバー
◇Summer Time / ジャニス・ジョップリン
◇死とは / 江原啓之
◇心はひとつ / 江原啓之

“死”に関して、いくつかメールをいただきました。

「先日、母の友人であり恩人の女性が癌で亡くなりました。江原さんの“魂は永遠に生き続ける”という言葉は現実だと思っているので、自分が亡くなった時に彼女に会えると信じています。ただ、霊界には界層があると聞きます。自分が会いたいと願う人が別の層にいるのに会うことは可能なのでしょうか」
というメールをいただきました。
江原さん
「可能です。けれど、界層というのを気にするよりも、あの世というのは非常に効率的で、すべて必要以上も必要以下もない。会う必要かあったときには会えるもの。しかし、そうでないときには自分の時間を大切にすること。常に、相手に負担をかけないようにしなければならない。高い層の人が下に降りていくのは大変なんです。ですから、同じような波長でいたい、界層にいたいものだなと思います。
また、怪談話というのが世の中にはありますが、私たちは心霊現象というのをオカルティックに捉えるのではなく、それが私たちの生きる縁(よすが)なのだと捉えるべきなんだと思います」



「父が亡くなりました。葬儀場に向かって霊柩車が発車し、クラクションを鳴ったと同時に父の妹さんの数珠が切れました。父がこの世でまだやり残すことがあったのか、それとも私たちに何か言いたかったのかとずっと気になっています。また、妹さんが数珠を二つ持ってきて良かったと言ったことも気になっています。このようなことは偶然なのでしょうか」
というメールをいただきました。
江原さん
「私は不思議に思うんです。なぜこういった出来事をスッと受け止める感性がないのかと。私だったら“さよなら”ということなんだなと自然と思うと思います。“ずっと気になっています”ということは、お父さんの声を聞こうというのではなく、自分に何かあるのではないかなど、自分のことを知りたいのだと思う。これは小我。お父さんを愛していればお父さんの本心が分かると思います」


「去年6月に交通事故で33歳の若さで主人が他界しました。結婚して7年目に待望の子どもができ、幸せな毎日を過ごしていたのに、こんな事がおきるなんて想像もしていませんでした。とても人に優しく頑張り屋さんだった主人がなぜ33歳で痛ましい思いをしてこの世を去ってしまわないといけなかったのか。人生は決まっているのでしょうか。私は何のためにこんなに辛い試練を与えられ、生きていかないといけないのでしょうか。どうすれば前向きに生きていけるのか教えてください」
というメールをいただきました。
江原さん
「どうすれば前向きに生きていけるか。そのポイントはただひとつだと思います。それは広く深い視点を持つこと。“どれだけのことが見えるのか”“気付けるのか”ということで人の幸せは決まっていくと私は思っています。“不幸”と思う人は視野が狭い、そして浅い。私はそう確信しています。 “私は何のためにこんなに辛い試練を与えられて”と書かれていますが、確かにおっしゃる通りだと思います。けれども、長く生きていても、ずっといがみ合っている人や、ずっと病気で生きている人など、様々な人がこの世にはいるんです。どうしても自分に起きることだけで人間というのは自分を計ってしまう。しかし、よくよく見渡すとみんな色々なことを何らか味わっている。本当に何もなく幸せという人は意外といない。私が実は“魂”について伝えるのは大きく広く深いその視点をみなさんに持っていただきたいからなんです。
人生は旅です。この“旅路”というのは、故郷へ、ではない。帰るところがある。その帰るところというのは、実は“あの世”。この世は旅路だから、こちらが仮の世なんです。
33歳、確かに若い。けれどこれだけご主人を辛いと思うほど愛すこともでき、そしてたくさんいい想い出もあったんだと思います。だからずっと美しいままでいられる。“無”になったわけではなく、また再会できる。人それぞれ、プラスもマイナスもある。その視点の中で私たちはどんなときでも自分自身の人生を受け入れて、受け止めて、そしてすべてに感謝することが大切。
私は『うた語り』のアルバムの中でマザー・テレサの『自分自身から解放できますように』という言葉を朗読しています。キリスト教的な言葉なので分かりづらいかもしれませんが、とても深い言葉で、人というのは、自分が分かることしか自分たちというのは気持ちが向けられない。人に寄り添うという気持ちがあっても、自分がしたことのある経験に対して同情はできるが、自分がしたことがないことに対しては実は同情できていない。人に対して一生懸命籠めていたつもりでも、相手に対して何かをしたのではなく、実はその中にいる自分、かつて経験したことのある自分がその人に宿っていると、その人のために何かしてあげたいと思うわけです。自分がした経験のあることしか人間というのはなかなか愛を持てない。だからこそ“自分自身から解放できますように”ということなんです。要するに、自分が経験したことのないことまで自分が理解できる。そんな自分でありますようにということ。それが一番の幸せの条件だと思います」



◇しょく語りのコーナー
“食”に対しての疑問、質問、気付いたこと、感じたこと、ご意見、レシピにいたるまで、どんどん送ってください。みなさまからのメールをお待ちしております!

◇7月お誕生日の方、メールをお待ちしております!!
7月お誕生日の方、番組に対してや、自分のお誕生に関するエピソードなどひとことメッセージを添えてお送りください。出来る限りご紹介させていただきます。


●江原啓之 今夜の格言

「この世を去る人の最後の望みは“私のことを覚えていて欲しい”なのです」
  
「“人は生きたように死んでいく”さあ、悔いのないように生きましょう」

  
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