2021/7/18
「冒頭の『イライラするとき、本当は自分にイライラしているのです』という言葉ですが、自分自身に当てはめて辛くなりました(笑)。自分に対して言っているみたいで、ちょっと反省。みなさんも日常、些細なことや人間関係でイライラすることってありますよね。要するに、イライラするときというのは“もうちょっと動いてくれたら…”“もうちょっと理解してくれたら…”と、実は“依存心”があるんですよね」という江原さん。
今日は『イライラしたときの対処法』をテーマに番組をお送りいたしました。

今夜お届けしたナンバー
◇Ordinary People / ジョン・レジェンド
◇楽園 / 江原啓之


Q★ご紹介したお便り


「私は『おと語り』を聴き始めてから江原さんの本を読みあさり、人はどう考え生きるべきか、何となく分かってきたつもりです。そのせいか、職場や家庭での人間関係も楽になり、日々を大切に生きるようになりました。“自己憐憫、責任転嫁はせず、他人に依存しない”“血は繋がっていても魂は別”“他人に期待せず加算法で生きる”など、江原さんの教えを胸に人間的に成長したのではないか、とも思っています。一方、「自分はまだまだだなぁ」と思うことがあります。通勤電車内でたまに遭遇することです。私の家は都心部から離れているので大抵座ることができるのですが、たまに横に座わる人にイラッとすることがあるのです。具体的には足を組む人やスマートフォンでゲームをやっている人。足を組む人の靴が私の足に触れそうでイライラします。分からせるために「私も足を組んでやろうかな」と思ったりもするのですが、同じレベルになりそうなのでやりません。またスマートフォンでゲームをやっていて、肘がこちらに当たっているのに激しく動かす人がいて、イライラすることがあります。「電車に乗っている間だけだから」と割り切れないこともなくはありませんが、イライラしてしまうのは、まだまだ人間として成長が足りないのかもしれません。江原さんなら、このような気持ちをどのように回避するのでしょうか。アドバイスをいただければ幸いです」というメールをいただきました。

A江原さん
「それを私に聞かれてもなぁ(笑)。本を書いている私ですが、なかなかできることではないんです。言えることと、自分が実践することとはまた別ですからね。ただ言えることは、無神経な人がいるということ。足が当たりそうになる人や、スマートフォンゲームをしていて肘が当たりそうになってしまう人。その場ではイライラしてしまいますが、マザー・テレサのこの言葉を思い出せばいい。『人は生きたように死んでいくのです』。要するにこういう人というのは、そういう人生なはずです。だから人間関係でも絶対につまづいたり、その無神経さで色々と問題が起きているはず。電車に乗っているその場面だけでは量れない。そこまでの想像力を持てば良いだけ。自分自身も学ぶべきことはあるからお互い様かな。でも私は肘の場合は言えない。相手に「オマエ、デブだろう」と言われたら…(笑)。やっぱり自分自身も知らず知らずのうちに人に迷惑かけていることもありますからね」

Q★ご紹介したお便り


「江原さん歴数十年、わかっちゃいるけどやめられないババは心の叫び全開です。接客業の仕事をして知り合った人や、旅先で知り合った方、本当に様々な方と関わってきました。そこでいつも思うのが『自分勝手な人だ』と、批判する方によく使われる言葉ですが、どんなに自分勝手に生きられたら幸せだろうかと思うことが多々あります。人に左右されず自分勝手で生きたいと。いつもどちらかというと、人の揉め事の仲介だったり、仕事上、理不尽だと分かっていても、場を収めないと仕事が円滑にいかないと思うと、あっち行きこっち行きと取り持つことが多いです。「なんて自分勝手なのだろうか…」と心底思う反面、人の道を外れなければ自分勝手に生きられることの方が良いのでは?と思います。人のことばかりになってしまうより、自分勝手に生きて良いのでは!と。この61歳になって生まれた疑問にヒントをいただきたいです。よろしくお願いいたします」というメールをいただきました。

A江原さん
「色々なものが混じり合ってしまっている。例えば仕事上のことであれば、理不尽だと思っていても場を収めないとというのは、いつも(仕事がテーマのときに)言うように、それはお給料。なんで職場に面倒くさい人がいて、その人のためにやらなければいけないのかと思うかもしれませんが、そういう調和もお給料の中に入っている。「未熟な人は得じゃないか」というのは、世の中で「幼稚園の子は得じゃないか」と言っているようなもの。職場だと見かけは幼稚園児じゃないからわかりませんからね。普段の生活では、人の道にはずれなければ自分勝手に生きることはいいんです。なぜあなたが、それができないのかというと、どこかで小我な計算があるからだと思う。自分勝手に生きると、自分が何か困ったときに助けてもらえないのではないかとか、いざ困ったときのためを考えたら、ここはひとつ貸しを作っておくべきではないか…という計算はないだろうか。「私は孤高でよし!」と思っていたら、自分のペースで、自分のプライベート、人の道にはずれない限りは孤高に生きるべきだと私は思います。それでいて“生まれた疑問”というのは、この歳になって色々と思うのでしょうが、まずあなたに必要なのは“仕分け”。自分の悩みに“仕分け”をしよう。仕事の分野とプライベートな分野とは違う。プライベートなことで考えたら、あなたの責任主体であれば、どんなワガママもプライベートではいいんです。人に迷惑をかけないうちならば、あなたが良ければそれでいいのです」

Q★ご紹介したお便り


「小さい頃はあらゆることが楽しく感じられました。ディズニーランドへ行けばその場所の雰囲気のすべてを感じられて、今でも思い出として輝いています。しかし今日では様々な人間関係のいがみ合い、妬み合い、そして騙し合いばかりの日々です。最近は楽しいという感覚がわからないくらいになって、あるのはロボットのようにただ勉強。そして周りの人との心理戦で、馬鹿にされないようにムッとした態度でいたり、騙されないように人間関係の争い事や対策について知識を蓄えたり。けれど何をしても馬鹿にされ、馬鹿にされても何も言い返せない弱さが付きまといます。そして、嫌いな人が毎日ずっと浮かんできて、だるい毎日。原因は自分の性格や生き方の愚かさなのでしょう。ただ自分のいたらなさを悔やむばかり。変わりたくても変われない辛さ、苦しさ。そしてそのまま年老いて死んでしまうのではないかという儚さと悔しさ。自分はなんのために生きているのか?色々考えすぎていますが、まだ考え足りないのでしょうか。答えは自分で探したくてもどこにあるのかわかりません。答えは人それぞれ違いますが、江原さんの考える答えはどう見つけたのでしょうか?」というメールをいただきました。

A江原さん
「あなたは18歳、高校生。四の五の言わずに5年待て。要するに近視眼的。ちっぽけなワールドの中にいる。バーンと弾けちゃいな!内田裕也さんが生きていたら「ロックンロール!!」って言って終わり(笑)。今は新型コロナウイルスなのでうまくいきませんが、昔だったら、旅に出ろ!!と言いたい。だから5年待て。5年あれば旅行をしたり、バイトをしたり、恋愛をしたり。色んなことが見えてくる。ワールドはそこだけではない。君のワールドはもっとデカいのだ。鈴でエールを送ります。頑張れー(鈴)!!!」

Q★ご紹介したお便り


「私は物を捨てられない女です。衣類、レシート、家具、過去の小物など捨てれず、今風に新調出来ないでいます。ゴミ屋敷まで酷くはないですが、新たな知識や新しい仕事を覚えるのに、転職の度の職場の書類、大学の時の教科書プリント類を後から勉強する!と取っておいてあります。部屋が荷物部屋になり、荷物と共に引っ越してきました。ストレスに思いますが捨てられず、母にもカツを入れてほしいと頼みましたが、踏み出せません。携帯はメール、LINE、写真と4000件近くありフリーズしています。頭も心もパンクしそうなのに、自分の身や過去を削られる様で真面目な話、捨てられないのです。今はCDもデータ保存できるのでパソコンを使おうとしていますが、捨てられません。捨てるのでなく反省が足りない、腹を据えろということなのかと考えますが、江原さんのご意見お聞きしたいです。片付けが苦手な自分にアドバイスいただけないでしょうか」というメールをいただきました。

A江原さん
「写真もデータにしてパソコンにとっておけますからね。そうやってミニマムにコンパクトにしていけるように心がけてやるんです。想い出は心ですから。心の中に留めることができる。歴史は先・未来を創ることだと思っておけばいいんです。あまり過去を振り返っていてもね。それから“明日やる”と言って今日やらないものはずっとやらないもの。だから安心して断捨離、断捨離!心が軽くなる。捨てられない人は常に心が重い。ぜひ捨てちゃいなさい。捨てちゃいなさ〜い(鈴)!!」


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●江原啓之 今夜の格言
「イライラするとき、本当は自分にイライラしているのです」
「自律と責任主体があれば、いつも平和でいられます」

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