2021/5/16
人との永遠の別れも様々な事情やカタチがあるものですよね。
「“悔む”ということは“愛”でしょうね。“愛”がなかったら悔みもしないと思うんです。ただ“悔む”というのはあまりにも悔みすぎると、自分のために悔んでいるになってしまうから、悔むことがあってもそこから乗り越えて、相手を愛するからこそ、エールを送る側になるということが大事なのではないでしょうか。みなさんも、そのように受け止めていただけたら嬉しく思います」という江原さん。
もっとこうすれば良かった…などと後悔する人も多いようです。
今日はそんなお悩みをご紹介しました。

今夜お届けしたナンバー
◇Time / アラン・パーソンズ・プロジェクト
◇ひらひらり / 江原啓之


Q★ご紹介したお便り


「私には仲良くさせていただいている大切な女性がいます。高校生の頃、同じ部活の一つ下の後輩。お互い大学生になって離れた場所でも会えるときは一緒に遊んだり、文通をしたりして楽しい時間を過ごしていました。毎年、お互い誕生日プレゼントを渡してるのですが、今年も約一ヶ月遅れで彼女の似顔絵と少しの品物を郵送しました。数日後、彼女のお母様からお手紙が届きました。それは5ヶ月前に彼女が亡くなったとのお手紙でした。あまりにもショックで、まさか自分の人生の中でこんなに辛い別れがあるとは思ってもなかったので、今は彼女を思って涙を流すことしか出来ません。彼女が亡くなる約1ヶ月前に“帰省するので会いませんか?”のお誘いがありました。私はそれを断ってしまったことを強く後悔しました。母に「あの時、彼女と会っていたら彼女の逃場になってやれたのではないか?」と聞くと母は「例え会っていたとしても、私が彼女の未来を変えることは出来なかったと思う」と言っていました。ただ、最後まで彼女の逃げる場所を保つことが出来なかった自分への後悔が大きくて、この事態を受け止めきれません。私が彼女に会えず、遠くに離れてしまったこの流れは定められていたものなのでしょうか。また、私が彼女にかけてあげられ、寄り添えるような言葉はどのような言葉でしょうか」というメールをいただきました。

A江原さん
「こういうことってありますよね。私の『最後だとわかっていたなら』という朗読があるのですが、あのときどうして…という気持ちは誰もが思うと思うんです。けれど魂は死して死なない。ということは、今からでも伝えられるんです。今も心の中でお話をしてあげる。そうすると必ず彼女に届きますからね。そうすれば伝わりますよ。そして自分も“こんなに今日頑張ったよ”ということを言ってあげられるようなことが大事だと思います」

Q★ご紹介したお便り


「少し前に親戚が亡くなりお葬式へ行ったのですが、そのお葬式が本当にビックリしました。お金が無い無いと私の母にお金を借りていた家族のお葬式。こんなにお金が無かったのかと唖然するくらい!火葬前に小さな壁の剥がれるような場所にご遺体が置かれ、花もなく、お坊さんもいない。挙げ句の果てには、パジャマ姿で化粧もしていない。私はショックを受け、小さなころにお世話になった人が…と、立ち尽くしていました。が、その瞬間、私はいてもたってもいられなくなり、私のメイク道具でファンデーションして眉を書き、鼻毛も出ていたのでカットして、チークを入れ、口紅をしました。しかし終えた瞬間、このご遺体を触ってもよかったのか、化粧しちゃってもよかったのかと、不安でその日から2ヶ月間ほど鬱っぽくなってしまいました。バチが当たったのか、何なのか、体調も悪く、涙も出てしまい、化粧に使った物を処分したりしました。この行動は大丈夫だったのか、今もたまに思い出すのです。江原さん、ご遺体にお化粧はしてもよかったのでしょうか?それと、亡くなった方はどう思っているのかと思っています」というメールをいただきました。

A江原さん
「みなさん、ご存じないでしょうか?死に化粧ということがありますし、最近ではエンジェルメイクといって最期にメイクをしたりする。ご家族のいる方でも病気でやつれて亡くなり、人に見てもらうのは辛くなっちゃうな…と思うときにエンジェルメイクで少しふっくらさせたりできるんです。そういうようなこともあるので、それは良かったのではないでしょうか。それだけ苦しい生活をなさっていたのかもしれませんものね。そこで悔んだりということも良くないから気にしない。自分がその人のためにしたことならば、気にしないこと。気にするというのは、自分の小我ですからね。だから気にしない。ご冥福だけをお祈りしましょう」

Q★ご紹介したお便り


「3月放送のリスナーさんからのお便りに心に止まりました。お父様が亡くなる前に病名を知らせず嘘を付かれていたこと、伝えていれば、希望やわがままも言えただろうに…と、心に引っかかっておられた中、江原さんの本『スピリチュアル・ジャッジ』(王様文庫)を読まれたことで心が軽くなったという内容でした。私も同じ様な経験をいたしました。数日前まで仲間と登山をしていた父。様子がおかしいと感じた頃から、あれよあれよという間に入院。きちんと話すことも出来ずに亡くなっていきました。それからは「良い娘だったのか。話をたくさんしておけば良かった…、わがままややりたいことを聞いておきたかった…」など、後悔の日々が続きました。何となく年月が過ぎ、忘れておりましたが、先日のラジオで思い出させていただきました。「病気になった家族を心から思いやる気持ちが第一、告知したとか、しなかったということについても、死んだ本人は“いいよ、そんなことは”と思っている。悔やんでいるのは、生きている人間だけ」。心が軽くなり、涙が出る思いがしました。また、亡くなった人がメッセージを送る際、ラジオなどの媒体で使うと知りビックリ。そう、ラジオを拝聴した日、3/14は亡父の命日でした。偶然ではなく必然なのですね。『おと語り』、またリスナーさんに感謝を感じました」というメールをいただきました。

A江原さん
「これはメッセージですね。本当に良かった。今回のこの新型コロナウィルスでみんな「コロナでストレスで…」などと色々と言いますが、こういうお便りを読むと、人って時間がなさ過ぎると思うんです。余裕がなさ過ぎるから、相手を慮ったり、話を聞いてあげたりできないんじゃないかな。悔むというのは、やっぱりちゃんと向き合う時間がないからですよね。そういった意味では今、向き合える時間があるんです。それなのに「ストレスだ」などと言っているのは、私はちょっと見当違いだと思う。逆に今こそ家族や愛する人たちと向き合いましょうと言われているメッセージなのに…と思います。「本当だったらこうだったのに…」ということばかりが先に立ち、与えられた時間を有効に使っていないと、こういったお便りをいただくと本当に思うんです」

Q★ご紹介したお便り


「先日、主人の母(91)を見送りました、7年間の介護をして来ました。認知症になり大変なこともありました。家族もバラバラになり、それはそれは悲しい思いもたくさんありました。義母は、最後は老衰のため、穏やかな顔でした。そんなお別れがありましたが、何故か涙が出ず、何てひどい嫁なんだろうと自分で思いました。散々嫁いびりもされて来ましたが、本当にそんなことも嫌なことが頭をよぎりませんでした。ただ「お母さんお疲れ様でした」とお声をかけたくらいです。今では、辛いことも思い出話になっています。本当は悲しい中なのに、スッキリした気分はいけないことなんでしょうかね〜。江原さんのアドバイスよろしくお願いします」というメールをいただきました。

A江原さん
「違いますよ。これはやり切ったからです。これだけ色々な思いをしながらも見送ったという、やり切ったという思いがあるから、そうやって明るくいるんです。素晴らしいことです!こうありたいなとみなさん思うでしょうが、なかなかそうもいかなかったりもするから、そこは本当に良かったなと思います」


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“おめでとう”の“ことたま”をプレゼントします。
こういう時代だからこそ、生きること・生まれてきたことに感謝したい。
5月お誕生日の方、番組に対してや、自分のお誕生日に関するエピソードなど、ひとことメッセージを添えてお送りください。出来る限りご紹介させていただきます。

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美容法、健康法だけでなく、素朴な疑問でも構いません。
奥迫協子さんに聞きたい事など、みなさんからのお便りをお待ちしております。

●江原啓之 今夜の格言
「出会いと別れは、人生の景色です」
「たましいの中では、永遠に生き続けます」

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