2018/5/13
寒暖の差の激しい一週間でしたが、みなさま体調は崩されていませんか?
「“親切”と“おせっかい”の違いって何なのでしょうか。あまり違いがないような気がするのですが、私の言葉で言いかえれば“大我”か“小我”か。“小我”とは、自分の為にしてしまうこと。放っておいた方が良いこともある。“大我”とは、相手のことを思うこと。見返りを期待しない。言った後のことも気にしない。“小我”は、すごく気にして“良い人”でいようとしてしまうのです。現代社会では、親切心がアダになったりすることもありますよね」という江原さん。
今日は「親切とおせっかい」をテーマに番組をお送りしました。

今夜お届けしたナンバー
◇Sensitive Kind / JJケイル
◇モズのために / 江原啓之



「仕事を終え、帰宅途中のことです。帰路の途中、公園に車を停め。一息つこうと思っていたところインロックして車が開かないと、一人あたふたした人がいたので、僕の方からJAFに連絡をとり、助けてあげました。地元の方ではなかった為、一人心細そうだったので、JAFがくるまで一緒に待っていてあげました。解決した翌日“こんなことがあったんだ!”と、会社の同僚や知人に話したところ“あんまり知らない人と関わらない方がいい、騙されたりしないように”など言われて、少し不安になる自分がいました。でも、本当に困っていた人を疑うこと、親切な人を騙すこと、両方であふれかえるこの御時世に、少し悲しくなりました。昔はこんなことなかったのに。何故、この世の中が邪でいっぱいになってしまったのでしょうか?ここ数日、毎日のように知人も含め、困った人と出会い、助けることが続いています。何か意味があるのでしょうか?」というメールをいただきました。

江原さん
「そういったことが続いているとも言えるかもしれないが“気付く目を持っている優しさがある”とも言える。困っている人に気付かずに通り過ぎる人も多い。周りのみなさんが言うように事件もあるから、それも間違いではない。どんなに親切にする時にも嫌だけれども、常に防備は必要。情だけで考えず理性的でいれば、助けることも防備することもできる。感情はいらない。理性で“今、必要だな。これを淡々とやる必要があるな”ということだけなされば良いのではないでしょうか」


「自分のとった行動についてご意見頂きたいです。自分のマンションの隣に虐待を疑ってしまうヒステリー声のするお宅があります。家族4人で引っ越してきて以来、毎週のように女性が子どもを罵倒する叫び声が聞こえ、残業などで夜中に通りがかる度、酷く心配な気持ちになります。周りに相談しても“よその家の事。関わらない方がよい”と言われるのですが、夜の帰宅間際に生々しい声が耳に入ると、たまらなく辛いです。家事や学校の成績をあげつらい、女性が子どもに“そんなんだから。グズ、遅い、さっさとやれ。ふざけんな”などの罵声。そんな中、今日ついに、いてもたってもいられなくなり、警察に通報をしてしまいました。これまでは、そのお宅の前で“こどもをいじめるな!酷い声はきこえているぞ!”と、声を上げて立ち去るなどの対応で気持ちを落ち着けていたのですが、ついに一線を越えてしまった感じです。警察の方は冷静に事情を聞いてくれ、そのお宅への訪問もしてもらえたようでしたが、果たしてこれは、よかったのか。後味の悪い気持ちでたまりません。自分は単に嫌な気持ちをぶつけ返してしまっただけなんでしょうか。こんな時、どんな風に対応されるかアドバイス頂けないでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「私は順番が逆だと思うのです。110番通報の方が先なのでしょうか。あなたは実直な方なのでしょう。けれど、声を上げていたら、あなたも同じ土俵に乗ってしまっている。そのお母さんが“外で叫んでいる変質者がいます”と110番してしまうかもしれない。すると、内容こそ違え、やっていることは同じになってしまう。大事なのは“理性”。110番や児童相談所に通報することは“理性”。自分が出ないことなのです。けれど、ビックリ水は大切。また記録が残るから、そのお母さんにも“本当に虐待になってしまうとまずい”というブレーキにもなりますからね」


「看護学校の友人の話です。友人はひどい鼻炎で、毎日鼻をグズグズさせ、一番前の席でイビキをかいて寝ています。周りの生徒の評判が悪く、私も悲しく思う時があり“ちゃんと病院に行っているの?”“行っているのなら、大きな病院で治療しているの?”と、聞いてみました。すると“なんでそんな事を聞くの?”と矢継ぎ早に聞かれ“このまま治療せずにいると、いじめの対象になる。ただでさえ勉強で忙しいのに、あなたの鼻炎で授業に集中できず、周りに迷惑が掛かるから、できるだけ早く治しなさい”と言ってしまいました。すると友人が泣き出し“私は長い間苦しんでいるんだ!治そうと努力し続けた。でも出来なかったし、お医者さんだってゆっくり治していこうって言っている。私の代わりに鼻炎になってくれますか?お金払ってくれますか?私は被害者!患者さんにもそう言えるの?あんたに何が分かるんだ!”と言われ“あなたからのアドバイスなんていりません!心配なんていりません!苦しんでいる人間をいじめるようなクラスメイトと一緒にいるのが不愉快!”と言って去ってしまいました。ビックリし、唖然としました。善意で言ったつもりが、友人を傷付けてしまいました。こういう場合、なんと言えば良かったのでしょうか?看護師になる者として対応を知っておきたいです」というメールをいただきました。

江原さん
「私は看護師になる者の対応として、あなたが正しいと思う。看護師さんというのは、伝えることは毅然として伝えなければならない。また、あなたが伝えていることは間違っていないし、悪意はない。心配をして言っている。むしろ私は逆に、鼻炎は気の毒だけれど、この鼻炎の方に看護師になる特性はないと思う。鼻炎であることと、一番前の席で寝ることとは違う。それを正当化させて自己憐憫になり、責任転嫁し、依存心がある。こういう方が患者さんに正しく寄り添えるとは思えない。あなたもここで悩んだら、看護師さんとしてやっていけないと思う。すべて大事なのは“動機”。その時に意地悪で言ったのか言っていないのか。同じ言葉でも“動機”が正しければ問題ないのです。今後も普通に何もなく接すればいいと思う。“ごめんね”などと言わなくていい。過敏に振る舞えば、相手も余計に過敏になるもの。頑張ってくださいね」


「我家では毎月1回、氏神様にご挨拶に行くのですが、息子(7歳)に“神様はおばけなの?”と聞かれ、え…違うけどなんて言えば良いのかな?と、困ってしまいました。子どもに、神様の存在をどう伝えれば良いのでしょうか?アドバイスをお願いします」というメールをいただきました。

江原さん
「“神様は、あなたの心の中にいるんです。例えば、動物がいじめられていたら可哀想に思います。その可哀想に思うのが神様です。つい意地悪をしてしまう時があります。それは、あなたのまだまだ未熟なところが表れています。あなたが、花が美しいと思ったその美しいと言う気持ちもまた、あなたの中にいる神様が語っているのです”と私は言うでしょう。また、神社に行く時には“あなたの中の神様と神社の神様と共鳴させて、自分を映してみるんだよ。自分自身の神様を映してみているから、自分って神様として生きているかなと、ちゃんと見るんだよ。みんなそれぞれが神様なんですよ”と、こんなふうに言うと良いのです」


●江原啓之 今夜の格言
「人は躓く権利も持っています」
「成果や見返りを求めない心に、親切は宿ります」

番組ではあなたからの感想・メッセージを募集しています
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◇ 不思議な体験・エンジェルさん目撃談
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(私はこう演じました。そしたらこんなに変わりました!エピソードのお便り)
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◇ 若者からのお便り、みなさん、一緒に考えていきましょう!
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◇ Dr.Recella城嶋さんへの質問コーナー
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