2018/4/8
暖かい日が続きますね。
「今、吉野源三郎氏原作の『君たちはどう生きるか』」という本が漫画化(漫画:羽賀翔一・出版社:マガジンハウス)され、ベストセラーになっています。80年前に出版された本がベストセラーになるというのは、いつの時代でも純粋に、みんな考えているのだなと思うんです。みなさん、生き方を模索しているのは一緒なのですね」という江原さん。
今日は「生き方」をテーマに番組をお届けしました。

今夜お届けしたナンバー
◇Thinking Out Loud / エド・シーラン
◇誰かのために / 江原啓之



「私は貧乏な家庭に育ち、大人になっても未熟な自分のせいで多額の借金を抱え、自由に使えるお金はほとんどありませんでした。30歳の頃、ようやく借金を返し終わり、主人と出会い結婚しました。主人は結婚する前から無収入状態。2年くらい節約しつつ、自分の給料と足りない生活費は借金しながら、なんとか食いつないでいました。主人が収入をいただくようになってからも贅沢はせずに、以前と変わらず過ごしていたら1000万ものお金が貯まっていました。だからといってお金を使えばなくなり、なくなればまたあの苦しい生活をするのかと思うと、お金を使うことが怖く、生活を変えることができません。江原さんは常々“この世で得るべきは、経験と感動を積むことだ”とおっしゃっており、たまには美味しい物を食べたり、旅行したり、自然と触れ合ったりしたいと考えるのですが、何をするにも日常よりお金がかかり、たまの休日でも、家でテレビを見ながら納豆ご飯を食べてしまう自分がいます。主人が頑張って働いてくれること、お金の心配がないこと、色々なことに感謝はつきませんが、江原さんのおっしゃる経験と感動には結びついていない生活をしているような気がします。私の生き方は間違っていないのでしょうか。もっと経験と感動を積む為に、お金を使った方が良いのでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「お気持ちはよく分かる。私は書籍でも書いているのですが“生き金”と“死に金”がある。“生き金”は使うべきで“死に金”は使ってはいけない。“死に金”は、後に何も残らないもの。旅行でも“夫婦で記念の旅行をしよう”というのは、想い出に残る。これは“生き金”。気が乗らないのに友達に旅行に誘われ、ただの付き合いで本意ではなく行っちゃうだけというのは“死に金”。何かを習うというのも、本当にそれを生かしたい、やってみたかったこと、悔やまないことであれば“生き金”。そうではなく、主体性なく人に勧められてやっていることであれば“死に金”。たまに外食をするのは“ご褒美”。ご褒美はたまにだからいいと思うんです。“生き金”“死に金”という視点で考えられてみたらいかがでしょうか」


「シングルマザーで一児の母です。18歳という若さで妊娠し、色々あり、彼とは別れました。一番、結婚にも妊娠にも大反対だった母に、今は助けられながら生活しています。“父親がいなくても淋しい思いはさせない”と思いながら子育てしてきたものの、ショッピングセンターや保育園で子どもと父親の姿を見ると、可哀想なことをしてしまったと心が痛みます。周りを見れば幸せな友達ばかりで、なんだか自分が惨めになります。子どもを生んで良かったのかな…と思うことも時々。私をこの子は幸せになれるのでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「いかん!ダメ!あなたが“惨めだ”と言うのはダメ。あなたは矛盾している。子どもに淋しい思いをさせたくないのであれば、まず、自分が惨めだと思ってはいけない。あなた自身が決めた道。子どもが決めた訳ではない。子どもは、父親がいなければ淋しい思いはするんです。“お父さんがいればいいな”と思うのは当然。そこで“うちはうちなの!”という姿勢を見せなければいけない。“お母さんは、そうやって選んできたの”と。“これから別のお父さんを得るかもしれないし、分からない。人生は作っていくものだからさ”と、明るく朗らかに言わなければいけない。子育ては、子どもにとって親が太陽なんです。子どもは作物と一緒。あなたが燦々と輝いていないと、日陰にいたら、子どもは育たない。あなたの気持ちがうつってしまうのです。それに“子どもを生んで良かったのかな”という言葉。とんでもない!馬鹿者(鈴)!自己憐憫はいけない。それでは子どもが可哀想。“色々人生あるけれど、あなたがいてくれて良かった。来てくれてありがとう”という気持ちがなければ、子どもは太陽の光を吸収できない。そういう姿勢だと、これからの未来、幸せになれない。そこを変えればこそ、幸せな未来が待っているのです。まだ若いんだから。あなたに美しい綺麗な言葉を言うのは簡単。でも、本当にお二人のことを思ったら、強く言ってしまう。これからまた新たな出会いもあるかもしれない。けれど、こんな気持ちでいたら、世間でよくある連れ子が虐待にあっても、言うに言えなくて“自分も捨てられたらどうしよう…”という惨めな人生になってしまう。そうではない。“お母さんは自分で選んでいる。あなたはいてくれて良かった!これから未来を築こう!”と、男ができたら“私達と家族になれる人しか一緒になりません!”くらいの気位や姿勢が大切。媚びるんじゃないよ!と思うんです。あなたはシングルマザーという道を選んだのだから、それと同じような毅然とした態度で生きていかなければならないのです。今から変わりましょう!」


「就職活動を前に、人生の岐路に立っています。私は茨城県出身で、上京して芸術系大学のデザイン学科に通っています。上京した理由は“学ぶなら自分の好きな芸術を”“芸術系の中でも比較的就職に強い分野を”と思ったことと、東京への漠然とした憧れから。卒業後は茨城に帰ろうと考えておりましたが、東京にデザイン系の仕事が集中しており“道を極めるには東京へ就職するべき”という現実。それかれは“卒業後の選択肢を増やすこと”“就職”だけを考え、ひたすら勉学に励みました。成績も首席、作品が評価され、大手企業の方に認めていただけることもありました。一方でデザインに対してやりがいや誇りを持てず“自分に合ってないな?”と思いながら、今に至ります。そして今、決断の時がきてしまいました。大学で培ったスキルを使い、東京で就職した方が、故郷への依存を断ち切るにも自立するにも最適だと思います。しかし、離れて暮らすことで、両親や長年のお付き合いしている遠距離状態の恋人の大切さも上京してから学び、故郷の存在が自分の中で大きくなっています。私は“その道のプロを目指すより、学んできたことを故郷で生かす”ことを選び“茨城で就職する!”と、心に決めました。一方で“これは甘えなのではないか?”と思う自分もいます。江原さんのお考えをお聞かせください」というメールをいただきました。

江原さん
「お気持ちは分かる。けれど簡単なこと。自分が絶対に悔やまないと決めること。私は“良い人仮面”とよく言っているけれど“両親や、長年付き合っている人がいるから”と、自分に嘘を付いて、どこかで良い子になっているのであれば、それはいけない。“東京でやっていく自信がない、一人ではやっていけない”という心があるのであれば依存心。また、どんな仕事も生かせないことはないんです。人生に無駄はない。私もデザインを勉強していましたが、自分の書籍の装丁も決めて言いますからね。文字にしても、どういう字体にするか自分で決めるというのも、デザインをやってきたおかげだと思っている。極端に言うと、掃除や料理にも生かせるんです。一番大事なのは、よく考えて悔やまないこと。自分に嘘を付かない道。違うのであれば恋人に“ごめんなさい”と言えばいいんです。あなたを愛してくれていたら許してくれる。それに茨城のどこかにもよりますが、茨城は近い。何か理由付けをしているようにしか思えないんです。自分でよく考えて悔やまない道を選んでくださいね。これは、変わって言ってあげられない。私たちができることは助言。自分で極めてくださいね」


●江原啓之 今夜の格言
「悩むということは、反省のない姿勢なのです」
「間違いに気が付いたら、受け入れ正し、歩きましょう」

番組ではあなたからの感想・メッセージを募集しています
◇ 江原さんに聞きたい事
◇ ネガティブなお便り
◇ HAPPYメール
◇ 厄払いのお便り
◇ 不思議な体験・エンジェルさん目撃談
◇ 演じるさんのコーナー
(私はこう演じました。そしたらこんなに変わりました!エピソードのお便り)
◇ あなたが感動した言葉
◇ 若者からのお便り、みなさん、一緒に考えていきましょう!
◇ 『お笑い』エピソードのお便り
◇ あなたの“違うだろぉ〜!!”と思ったエピソードのお便り
◇ リクエスト
◇ 4月お誕生日の方
◇ Dr.Recella城嶋さんへの質問コーナー
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