2017/9/10
心配事がある時、夜、眠れなくなったり、一日中その事が頭の片隅に引っかかっていたりする事ってありますよね。
「誰にでも心配事はある。道に迷ったら、絶対に突き進んではいけない。立ち止まり、分かるところまで戻る。けれど多くの人は、戻るのが面倒くさいから先に進もうとして、余計に時間がかかってしまいがち。実際に道に迷った時と一緒。分かるところまで戻って、もう一度、地図を見る事です」という江原さん。
今日は『困った出来事に遭遇した時、どう対処すれば良いのか』をテーマにお届けしました。
今夜お届けしたナンバー
◇I knew you were trouble / テイラー・スウィフト
◇みちひらき / 江原啓之
「多額の借金に悩んでいます。新卒で入社してもう30年同じ会社に勤めていますが、収入が20年同じです。安い給与がまったく上がる事もなく、長い一人暮らし。中古マンションのローンの支払いもあるのに、生活補填が積み重なり、年収を大きく上回る借入額になってしまいました。安い給料は返済で消え、更に借り入れて自転車操業で苦しく、よく眠れない日々です。禁止されている副業でなんとか乗り切っていけるものでしょうか。お金の事ばかり考えてしまい、楽しいと思う事がなく、仕事中もため息をついてしまいます。なぜこんな自分になってしまったのか、悔いてばかりです。前向きに考え行動すれば、お金は回ってくるものなのでしょうか」というメールをいただきました。
江原さん
「確かに気の毒ですね。けれど愚痴っても始まらない。お金があればイコール幸せという事でもないが、なくても生きていけない。大事な事は出来る限り切り詰める事。こんな事言ってはいけないかもしれないが、ちょっとでもアルバイト出来たら一番良いのだけれどね。そこはあなたにお任せします。けれど、こういう時は永遠に長くは続かない。会社をちゃんと勤め上げれば、年金や退職金もあるし、ローンもある意味で貯金だと思えばいい。買った物だから、売る事も出来る。逆にこういった事がなければパーッと使っていたかもしれない。私はお金の貯め方のポイントは“借金だと思う事”だと思っている。私も“これは借金だと思って”と、コツコツ貯めていた。また“負”は、励みになる事もある。“負”を思っていると、すごく大変な人生のように思えるが“負”があるから頑張れるという事もあると思うのです」
「アルバイトをしている店先で、子猫が車にはねられました。駆け寄るとまだピクピク動いています。市役所に急いで電話すると事務的に“病院にかかるなら、あなたの実費です。死んでいるなら回収車を向かわせます”との事。そうこうしているうちに、子猫の息が絶え、僕の腕の中で死んでしまいました。“死んでしまったようです…”と告げ、回収車を待つ間、子猫を綺麗な段ボール箱に入れ、僕のハンカチをかけてあげました。回収車が来たのですが…普通のゴミ回収車。子猫を段ボールごとポーンとゴミの中に投げ入れてしまったんです。野良猫が死ぬとゴミ扱いになると知らなかった。こんな事なら自分で埋めてあげれば良かったと、すごく後悔しました。帰宅し、母に言うと“出来るだけの事はやったんじゃないかな。子猫ちゃん、最期に君に抱かれて、人に優しくされて嬉しかったと思うよ。埋めるといっても、他所様の土地に勝手に埋めたらダメだからね。こういう場合は、役所の判断に従うのが適切だったと思うよ”と言われて少しだけ気が楽になりましたが、江原さんなら、こういう場面に立ち会った時にどうなさいますか?そして、子猫の魂は僕がした一部始終を見て、どう思っているのかな…。本当に救われたのかな?ご意見を聞かせてください」というメールをいただきました。
江原さん
「お母さんの言う通りではないでしょうか。最期に腕に抱かれて死ぬ事ができて、子猫はとっても感謝していると思うし、こんなに嬉しい事はないと思う。この世の法律では、動物は“物”として扱われる。動物をはねても“器物破損”。仕事で回収しに来た人も、やむを得ぬところもある。私がそういう場面に立ち会ったならば、火葬に出してあげて、動物の集団墓地に預けたりする事もあるかもしれない。けれど22歳のあなたが咄嗟にした行動とすれば、決して間違いではなかったと思います。心配しないでくださいね」
「息子は現在、県内有数の進学校で大学受験に向け、日々、頑張っています。しかし最近成績が振るわず、今後どうするかを話し合いました。具体的には携帯を親が管理する等です。携帯で動画ばかり見て勉強が手につかないので。その話し合いの後、息子が去り際に“オレ、人を殺したいと思うんだけど、どうしたらいい?”と。思ってもみなかった言葉に私は呆然としました。今まで息子は誰か傷つけたり、いじめたりした事がありません。むしろいじめられる事が多く、心配してきました。毎日よくしゃべり、朗らかで優しい子だと思っていたのに…。この発言は、私を困らせようと言った事なのか。勉強によるストレスからの一過性の事なのか。最悪、犯罪者のような欲求に自分自身困惑した上でのSOSなのか。“どうして殺したいのか?死体が見たいのか?誰か憎い人がいるのか?”と追及してみても“分からない。ただ殺したい。僕は人の気持ちが分からないから”と言うばかり。夫に相談すると“カラオケか何かでストレス発散をさせてやろう。きっと勉強のストレスがたまっているのだから、お前はもう何も言うな”と。本当にこのまま様子を見ていていいのでしょうか。カウンセリングなど行かせた方がいいのでは?もし人様にご迷惑をかける事になったら…と、非常に恐ろしく思います。私はただ見守るしかないのでしょうか」というメールをいただきました。
江原さん
「非常に深刻な話ですね。けれど、仕方がないなと思うのです。自分の心が殺されているから、人を殺したくなるんです。ダメだなと思うのは、県内有数の進学校に行っていて、大学受験に向かって頑張っている。けれど、成績が振るわない。それは、息子さんが本当に望んでいないから。それなのに父親の“カラオケが何かでストレスを発散させてやろう”という言葉。そういう問題だろうか。また“そう言ったとしても、どうせストレスだから、大学受験するのは当然”という、受験する事は変わらないという事。進学校に入学するという事は、元々勉強の出来るお子さんなのでしょう。けれど、勉強が出来たとしても、それが本人にとって向かないのだったら仕方がない。罪を犯し、ストレスを表した時に気付くよりも、なぜ今のうちから考えないのか。確かに世の中の様々な考え方の中に“優秀な学校に行けば未来が安泰だ”というのもある。けれど、私はそんな事では人生は絶対に変わらないと思う。私がしてきたカウンセリングの中で、一流大学を出て心を病んでおかしくなった人や、人生が狂った人をたくさん見てきた。それよりも“人間力”。何回も学校に行ったり、落ちたりしながら生き抜いている人は強い。お母さんが言っているようにカウンセリングに行くのもいいし、根本的に“道はひとつではない”という事を、父・母・子ども、皆で話し合い、共有する事だと思うのです。くさい臭いは、元から断たなければダメ。今、上っ面の所だけ何とかしようとしてもダメ。私は“カラオケを歌えばストレスが発散できる”と言う人、嫌いです。人の心をバカにし過ぎている。この言葉だけで、このお父さんの姿勢が見えてしまう。また“お前はもう何も言うな”というところに、良い様に妄想していたいという現実逃避も見える。失礼ながら、子どもを愛していないのと一緒。お母さんは、こうやって番組にメールを送ってくれた。息子を愛しているし、味方なんです。お母さん、ちゃんとカウンセリングに行った方がいいと思います。携帯を管理してみても無理。それは、いつも檻に入れているのと一緒。力づくではどうにもならない。本当に息子さんがしたい事は何なのか。どういう人生を歩みたいのか。親なら本当の息子さんの幸せを望むべきではないかなと思うのです。“殺す”という言葉も“殺す”という言葉だけに反応するのではなく“自分の心が殺されている”というSOSだから、発しているうちはまだ見込みがあるんです。今、本当に親の愛が試されているようなもの。本当に親が子どもを愛するという事は、成果主義ではないと思う。本当にその子が思う人生をスクスクと責任主体で生きていってくれたら、もうそれで良し。こうでなければいけない。ああでなければいけないという事ではない。人はいくら親子であっても、自分自身の事しか責任は負えない。自分の人生。それを、育むという事ではないかなと思うのです」
●江原啓之 今夜の格言
「すべてに意味があるのです。その先にあるのは成長です」
「次には強くなる。それが乗り越えた証です」
番組ではあなたからの感想・メッセージを募集しています
◇ 江原さんに聞きたい事
◇ ネガティブなお便り
◇ HAPPYメール
◇ 厄払いのお便り
◇ 不思議な体験・エンジェルさん目撃談
◇ あなたが感動した言葉
◇ 若者からのお便り、みなさん、一緒に考えていきましょう!
◇ 『お笑い』エピソードのお便り
◇ リクエスト
◇ 9月お誕生日の方
◇ Dr.Recella城嶋さんへの質問コーナー
メッセージの応募はこちらから
「誰にでも心配事はある。道に迷ったら、絶対に突き進んではいけない。立ち止まり、分かるところまで戻る。けれど多くの人は、戻るのが面倒くさいから先に進もうとして、余計に時間がかかってしまいがち。実際に道に迷った時と一緒。分かるところまで戻って、もう一度、地図を見る事です」という江原さん。
今日は『困った出来事に遭遇した時、どう対処すれば良いのか』をテーマにお届けしました。
今夜お届けしたナンバー
◇I knew you were trouble / テイラー・スウィフト
◇みちひらき / 江原啓之
「多額の借金に悩んでいます。新卒で入社してもう30年同じ会社に勤めていますが、収入が20年同じです。安い給与がまったく上がる事もなく、長い一人暮らし。中古マンションのローンの支払いもあるのに、生活補填が積み重なり、年収を大きく上回る借入額になってしまいました。安い給料は返済で消え、更に借り入れて自転車操業で苦しく、よく眠れない日々です。禁止されている副業でなんとか乗り切っていけるものでしょうか。お金の事ばかり考えてしまい、楽しいと思う事がなく、仕事中もため息をついてしまいます。なぜこんな自分になってしまったのか、悔いてばかりです。前向きに考え行動すれば、お金は回ってくるものなのでしょうか」というメールをいただきました。
江原さん
「確かに気の毒ですね。けれど愚痴っても始まらない。お金があればイコール幸せという事でもないが、なくても生きていけない。大事な事は出来る限り切り詰める事。こんな事言ってはいけないかもしれないが、ちょっとでもアルバイト出来たら一番良いのだけれどね。そこはあなたにお任せします。けれど、こういう時は永遠に長くは続かない。会社をちゃんと勤め上げれば、年金や退職金もあるし、ローンもある意味で貯金だと思えばいい。買った物だから、売る事も出来る。逆にこういった事がなければパーッと使っていたかもしれない。私はお金の貯め方のポイントは“借金だと思う事”だと思っている。私も“これは借金だと思って”と、コツコツ貯めていた。また“負”は、励みになる事もある。“負”を思っていると、すごく大変な人生のように思えるが“負”があるから頑張れるという事もあると思うのです」
「アルバイトをしている店先で、子猫が車にはねられました。駆け寄るとまだピクピク動いています。市役所に急いで電話すると事務的に“病院にかかるなら、あなたの実費です。死んでいるなら回収車を向かわせます”との事。そうこうしているうちに、子猫の息が絶え、僕の腕の中で死んでしまいました。“死んでしまったようです…”と告げ、回収車を待つ間、子猫を綺麗な段ボール箱に入れ、僕のハンカチをかけてあげました。回収車が来たのですが…普通のゴミ回収車。子猫を段ボールごとポーンとゴミの中に投げ入れてしまったんです。野良猫が死ぬとゴミ扱いになると知らなかった。こんな事なら自分で埋めてあげれば良かったと、すごく後悔しました。帰宅し、母に言うと“出来るだけの事はやったんじゃないかな。子猫ちゃん、最期に君に抱かれて、人に優しくされて嬉しかったと思うよ。埋めるといっても、他所様の土地に勝手に埋めたらダメだからね。こういう場合は、役所の判断に従うのが適切だったと思うよ”と言われて少しだけ気が楽になりましたが、江原さんなら、こういう場面に立ち会った時にどうなさいますか?そして、子猫の魂は僕がした一部始終を見て、どう思っているのかな…。本当に救われたのかな?ご意見を聞かせてください」というメールをいただきました。
江原さん
「お母さんの言う通りではないでしょうか。最期に腕に抱かれて死ぬ事ができて、子猫はとっても感謝していると思うし、こんなに嬉しい事はないと思う。この世の法律では、動物は“物”として扱われる。動物をはねても“器物破損”。仕事で回収しに来た人も、やむを得ぬところもある。私がそういう場面に立ち会ったならば、火葬に出してあげて、動物の集団墓地に預けたりする事もあるかもしれない。けれど22歳のあなたが咄嗟にした行動とすれば、決して間違いではなかったと思います。心配しないでくださいね」
「息子は現在、県内有数の進学校で大学受験に向け、日々、頑張っています。しかし最近成績が振るわず、今後どうするかを話し合いました。具体的には携帯を親が管理する等です。携帯で動画ばかり見て勉強が手につかないので。その話し合いの後、息子が去り際に“オレ、人を殺したいと思うんだけど、どうしたらいい?”と。思ってもみなかった言葉に私は呆然としました。今まで息子は誰か傷つけたり、いじめたりした事がありません。むしろいじめられる事が多く、心配してきました。毎日よくしゃべり、朗らかで優しい子だと思っていたのに…。この発言は、私を困らせようと言った事なのか。勉強によるストレスからの一過性の事なのか。最悪、犯罪者のような欲求に自分自身困惑した上でのSOSなのか。“どうして殺したいのか?死体が見たいのか?誰か憎い人がいるのか?”と追及してみても“分からない。ただ殺したい。僕は人の気持ちが分からないから”と言うばかり。夫に相談すると“カラオケか何かでストレス発散をさせてやろう。きっと勉強のストレスがたまっているのだから、お前はもう何も言うな”と。本当にこのまま様子を見ていていいのでしょうか。カウンセリングなど行かせた方がいいのでは?もし人様にご迷惑をかける事になったら…と、非常に恐ろしく思います。私はただ見守るしかないのでしょうか」というメールをいただきました。
江原さん
「非常に深刻な話ですね。けれど、仕方がないなと思うのです。自分の心が殺されているから、人を殺したくなるんです。ダメだなと思うのは、県内有数の進学校に行っていて、大学受験に向かって頑張っている。けれど、成績が振るわない。それは、息子さんが本当に望んでいないから。それなのに父親の“カラオケが何かでストレスを発散させてやろう”という言葉。そういう問題だろうか。また“そう言ったとしても、どうせストレスだから、大学受験するのは当然”という、受験する事は変わらないという事。進学校に入学するという事は、元々勉強の出来るお子さんなのでしょう。けれど、勉強が出来たとしても、それが本人にとって向かないのだったら仕方がない。罪を犯し、ストレスを表した時に気付くよりも、なぜ今のうちから考えないのか。確かに世の中の様々な考え方の中に“優秀な学校に行けば未来が安泰だ”というのもある。けれど、私はそんな事では人生は絶対に変わらないと思う。私がしてきたカウンセリングの中で、一流大学を出て心を病んでおかしくなった人や、人生が狂った人をたくさん見てきた。それよりも“人間力”。何回も学校に行ったり、落ちたりしながら生き抜いている人は強い。お母さんが言っているようにカウンセリングに行くのもいいし、根本的に“道はひとつではない”という事を、父・母・子ども、皆で話し合い、共有する事だと思うのです。くさい臭いは、元から断たなければダメ。今、上っ面の所だけ何とかしようとしてもダメ。私は“カラオケを歌えばストレスが発散できる”と言う人、嫌いです。人の心をバカにし過ぎている。この言葉だけで、このお父さんの姿勢が見えてしまう。また“お前はもう何も言うな”というところに、良い様に妄想していたいという現実逃避も見える。失礼ながら、子どもを愛していないのと一緒。お母さんは、こうやって番組にメールを送ってくれた。息子を愛しているし、味方なんです。お母さん、ちゃんとカウンセリングに行った方がいいと思います。携帯を管理してみても無理。それは、いつも檻に入れているのと一緒。力づくではどうにもならない。本当に息子さんがしたい事は何なのか。どういう人生を歩みたいのか。親なら本当の息子さんの幸せを望むべきではないかなと思うのです。“殺す”という言葉も“殺す”という言葉だけに反応するのではなく“自分の心が殺されている”というSOSだから、発しているうちはまだ見込みがあるんです。今、本当に親の愛が試されているようなもの。本当に親が子どもを愛するという事は、成果主義ではないと思う。本当にその子が思う人生をスクスクと責任主体で生きていってくれたら、もうそれで良し。こうでなければいけない。ああでなければいけないという事ではない。人はいくら親子であっても、自分自身の事しか責任は負えない。自分の人生。それを、育むという事ではないかなと思うのです」
●江原啓之 今夜の格言
「すべてに意味があるのです。その先にあるのは成長です」
「次には強くなる。それが乗り越えた証です」
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