2016/8/28
8月ももう終わり。
「まだまだ暑い日が続きますね。今年の夏はリオオリンピックもありました。選手もそうですが、みんな頑張っていますよね。私はこの夏はオペラの稽古。初主役。主催・座長ですから大変です。天職と適職。天職とはやりたい事をやる事だが、食べてはいけない。適職でみんな食べている。オリンピックの応援で燃えたりするのは、頑張っている人が報われる。ダメだったとしても、また次がある!と、そこに自分を映し出しているからかもしれませんね。夢を追いかけるのは大変な事。夢には二通りあると思う。漠然とした夢と、現実に根付いた夢。この振り分けがみなさん、あまり上手ではないようです」という江原さん。
今日は『夢と現実』をテーマに番組をお届けしました。

今夜お届けしたナンバー
◇Fame / アイリーン・キャラ
◇モズのために / 江原啓之



「大学1年生です。自分がやりたいと思っている事が正しい事なのか分からなくなってしまいました。私は小中学校の時、とても大人しく自己主張が苦手で、スクールカーストで言うと、底辺にいました。裏でからかわれていると心の中で分かっていても、リーダー格の人たちが怖くて、笑って流したりしていました。そんな自分を変えたくて、高校は地元の人がいない遠い学校に入学しました。その甲斐あって性格も変わり、大学生になった今でも明るく過ごす事ができています。ですが、昔、私を見下し、からかってきた人たちを許せない気持ちが消えません。そして、今の私の夢や職業は、すべてその人たちを見返す為にやろうと思っている事なのではないかと、自分に恐怖を覚えます。しかし他にやりたい事はなく、私の軸は、復讐の気持ちでできているような気がしてなりません。この状況をどうしたら良いのか、考えれば考えるほど、焦ってうまくいきません。過去を振り切れば良いのか、また、見返す為の人生はよろしくない事なのか、ご助言をお願いします」というメールをいただきました。

江原さん
「バネという言葉もある。屈辱をバネにする。中途半端だから悩むのです。乗り越えて仕事に生かした時に“あの人たちがいたから頑張れたと、今では感謝だ”と、思ったりできるのです。道程。道へ行く過程。ここまで続けるのは、復讐ではなく、好きだから。人生には無駄がない。私も学生時代は美術を専攻していました。小学生時代の図工の先生に“このブキッチョ!”と言われたトラウマがある。その事に当時子どもだから傷ついた。けれど美術がやりたかった。中学になり親が亡くなり、親が亡くなったから尚の事、やりたい事をやりたいと思った。中学の美術の先生に相談したところ“江原君、上手な絵は誰でも描けますよ。味のある絵を描く事が大事なんです。だから味のある絵を描ける人になってください。応援します”と答えてくれた。結果的に、美術の道に生きてはいないけれど、書籍の装丁でもお任せをせずに“今回はこういう風にしてください”と、必ずお願いをしている。ステージでもそうしています。無駄はありません。今は過程。その時に寛大な心になれるかどうか。その地平線にたどりつくまで頑張ってみてくださいね」


「私には“これをしたい!”という夢があります。歌関係の仕事なのですが、心から歌が好きで、大会や歌謡祭にも出たり、歌の事をブログに書き、それが功を奏し、歌の雑誌にレッスン会のレポーターとして依頼され、参加した内容を記載いただいた事もあります。こうして歌の素晴らしさや面白さ、魅力を伝えたいのですが、生活面で、レポーターだけでは食べていけない。実家暮らしで、家にお金も入れなくてはなりません。今の会社を辞めて歌関係の仕事をメインに、バイトをしながらやっていきたいのですが、家族は反対しております。祖母は“あなたは長男だから、家の為に、家族の為に、今の会社を頑張らなくちゃ”と。しかし、私の人生もあります。家族の事もありますが、本当にしたい事と、家族を養わなければならない葛藤があります。人生の主人公になりたい…。ご助言をお願いします」というメールをいただきました。

江原さん
「“私の人生もあります”という一節。これは、今は言えない。なぜならば、働いていても、すべてではないにしても家でお世話になっているから。完全に自活しているならば言ってもいい。そして、その道が叶わなくても、みじめだとも思わないくらい腹をくくった上で、やりたい事をアルバイトをしながらして、それで幸せなのであればいい。音楽という夢は、一握りに人だけが叶うもの。大事な事は、成果主義ではなく、自分の心の充実度。それができるのであれば反対はしない。もうひとつ間違えてはいけないのは、そういう所に向かっている事が、自己逃避になっていないかという事。私が歌を歌っていられるのは、他に仕事をしているから。なんでここまで歌を私が頑張ってしまうのか。人に生き方を伝えるという仕事は、自分に与えられた役目だと思っている。私だって、その言葉通りに生きられている訳ではない。私も日々努力をしている。けれどその道は分かっている。だからお伝えしている。けれど、これで自分が死んでしまった場合、自分ですごく努力している事がない。もちろん、仕事も頑張っている。苦難もいっぱいある。あの世に持って帰れるのは、経験と感動だけ。あなたもひとつ、節目を作ってみたらどうかな。自分がここまでできたら、次の挑戦に行こう。そこまでは、ちゃんと仕事をしながら地に足をつけて行こうと決めてみるのもいいかもしれない。成果主義に陥るのではなく、幸せは自分のもの。働きながらバンド活動をしている人や絵を描いている人もいる。世間ではそれを趣味というけれど、真剣にやってる方もいらっしゃるから、趣味と軽々しく言ってはいけないと思う。“二束草鞋”というと、すごくいい加減な人みたいな感じに聞こえる。私もスピリチュアリストでありながら歌も歌っていると、揶揄される事もある。その分努力していればいいだけの事。心に比重は人には判断できない。目に見えた物だけが明るく見えますが、絶対値は自分なのです」


●8月生まれの方 誕生日おめでとう!! ―――
8月生まれのみなさんは、どのような苦難も乗り越える力の持ち主。
幸せをあきらめないでください。
※たくさんのメールいただきました!すべての方の名前をご紹介できずに申し訳ありません。

●9月お誕生日の方、メールをお待ちしております!!
“おめでとう”の“ことたま”をプレゼントします。
こういう時代だからこそ生きていること、生まれてきたことに感謝したい。
9月お誕生日の方、番組に対してや、自分のお誕生に関するエピソードなど
ひとことメッセージを添えてお送りください。出来る限りご紹介させていただきます。

◇ Dr.Recella城嶋さんへのお便り募集しています!
スキンケアや化粧で気を付けている事や、
失敗談などみなさんの体験談をお待ちしております!
美容法、健康法だけでなく、素朴な疑問でも構いません。
城嶋さんに聞きたい事など、みなさんからのお便りをお待ちしております。

●江原啓之 今夜の格言

「夢は、現実と非現実の見極めが大切です」
「自分という素材を見極めてこそ、夢を手に入れることができます」

番組ではあなたからの感想・メッセージを募集しています
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