2016/3/13
おと語りサンデースペシャル『食語り』!
リセラさんがオープンされた、大阪クロスウォークにある身も心も健康になれるビューティーレストラン『リナーシェ』から、番組をお届けしました。
「『リナーシェ』と、実は私が命名させていただきました。『リナーシェ』とは、イタリア語で、甦るという意味がある。まさに、レストランのコンセプトなのです」という江原さん。
『食』についてのたくさんのみなさまからのメール、ありがとうございました!

今夜お届けしたナンバー
◇Frim Fram sauce / ナット・キングコール
◇ハチミツ / スピッツ
◇ヨーデル食べ放題 / 桂雀三郎withまんぷくブラザーズ
◇スカボロフェア / 江原啓之
◇Savoy Truffle / ザ・ビートルズ



「おふくろの味は、みんなそれぞれあると思いますが、私の思い出のおふくろの味は、ホットケーキです。うちは八百屋をやっていて、日中に親に構ってもらえる事は少なく、友達と遊びに行く以外は、家で淋しくお絵描きなどをして過ごしていました。しかし、おやつ時に少し手が空いている時などに母がよく、ホットケーキを焼いてくれたのを思い出します。バターが温かいホットケーキの上でとろけ、そこにたっぷりのハチミツをかける。その美味しさたるや否や!至福のひと時でした。今はパンケーキブームで行列などもできていますが、私は、昔ながらのホットケーキが大好きです。今でもホットケーキの香りと共に、母の温かさを思い出します」というメールをいただきました。

江原さん
「食の想い出で、世代も分かりますよね。私からしてみたら、ハイカラだなと思う(笑)。簡単とはいえ、手をかけてもらった思い出。いい想い出だと思います」


「私は子供の頃、よく近所のご家族と連れだって、秋川渓谷に連れて行ってもらいました。秋川渓谷は、川のせせらぎが心地良く、川に飛び込んだり、魚を探したり。秋川渓谷は、東京都だというにも関わらず、自然を満喫できる素敵な場所です。大人はニジマスやヤマメの釣りができ、子ども達は、せき止めた川に放した魚を素手で捕まえるという体験もでき、とても楽しかった思い出です。ヌルヌルしてなかなか魚が捕れなかったり、岩の陰に隠れている魚を発見するのが楽しかったり。また、自分たちで捕まえた魚を、自分たちでおこした火で焼いて食べる。それが何よりのご馳走だった気がします。食の思い出は、自分の育ってきた環境や、人生の振り返りにもなりますね」というメールをいただきました。

江原さん
「渓谷での経験、みなさんありますか?私は飯盒炊飯をやりました。おばあちゃんに言われた言葉“初めチョロチョロ、中パッパ”を思い出し、美味しく炊けた時には、本当に嬉しかった。そういう素朴な幸せって、今はなくなりましたね。残念だなと思います。お母さんの味は、コンビニ弁当になってしまったという話も聞く。悲しい時代ですね」


「食に関する思い出話といえば、昭和生まれの私の時代は、駄菓子というものがお菓子のメインだったと思います。親に怒られても、放課後に駄菓子屋さんに集まり、ついつい食べてしまうスモモや麩菓子など、懐かしいです。駄菓子屋さんは子どもの社交場でもありました。家に帰ると母親に“その口!何を食べたの〜!”などと怒られ“食べてないよ”と、苦しい言い訳。あの時間が懐かしいです。大人になったら“絶対、袋買いしてやるぞ!”と、心に秘めていたのでした。子ども時代の野望にもうひとつ、箱に入ったカステラの上の黒い部分だけ全部はがして食べたいというものもあり、小学4年生で実行し、母にゲンコツをもらったのも良い思い出です。50歳になった現在も、麩菓子をザクザク食べると、当時の思い出が蘇ります」というメールをいただきました。

江原さん
「分かります!!カステラは、上もそうだし、物によっては下にザラメがあり、そこの部分だけを食べる。私は、デコレーションケーキの一番上の段だけが食べたかった。駄菓子の大人買いも、私は大人になってから駄菓子屋問屋さんに行きました。麩菓子も袋になると大きく、また、当たり付の糸を引くあんこ玉もあり、一袋全部買った。しかし、自分でやったら、当たる楽しみがない事に気が付いた(笑)。『当たり…』と一人でやり、一人で全部食べました(笑)。その他は、ストローに入ったゼリーや梅ジャムや水飴をはさむお煎餅も懐かしい。私は東京の下町育ちだったので、駄菓子屋さんに、もんじゃ焼きがあった。今は東京の観光名所でもんじゃ焼き屋さんなどもあるが、あんなに品の良い物ではなかった。駄菓子屋さんの前に鉄板があって、ソースの味付けをしてあるうどん粉とキャベツに、オプションで、ベビースターラーメン。それを作るのは一つの鉄板だったので、子ども達の中でもルールがあった。隣にはみ出たら、マナーとしてダメなんです。最初にキャベツや具を落として土手を作り、塩梅を見ながら生地を入れる。ここで氾濫したら一週間は仲間外れ(笑)。私の場合は、仲間外れになんてしませんよ。もしもはみ出てきたら貰っていました(笑)」


「『あなたの人生に最後に食べたい物は?』についてですが『卵かけご飯』が食べたいです!どうしてかというと、卵が大好きだからです。一番好きなのは玉子焼きなのですが“最後”となると、手を加えるよりシンプルに“卵”の味を味わいたいじゃないですか♪つねづね食関連で思う事は、自分が人間で良かったという事です。人間は、自分らの食べ物の為に、動物や植物を本人の意思を無視して養殖していますよね。もし、猿の惑星の様に世界を征服しているのが人間以外の生き物で、人間が食の為に養殖されていたら…考えるだけで怖いです。養殖されている生き物たちには申し訳ないが、自分が人間で良かったと思います。自分は特に好き嫌いはないのですが、これからも感謝してゴハンを頂きたいと思っています」というメールをいただきました。

江原さん
「『卵かけご飯』シンプルでいいですね。私の場合は『卵かけご飯』なら、そこにジャコと海苔がいい。そうすると『卵かけご飯』が、より生きる。漬物とご飯というのもいいかな。確かに『食』と考えると、人間で良かったな、などと思うでしょうが、『食べ物』に対する愛情というものもある。ハワイでは、大体放牧。“何で、放牧なのですか”と訊いたら、ハワイアンの人が“彼らの人生は定まっているから、今楽しんでもらっているんだ”と言っていた。そうすると、その命を戴いた時にも感謝に変わる。リナーシェさんの牛肉も放牧牛。ハワイアンの文化と一緒だなと思いました」


「人生最後に食べたい物は、なんといっても蟹黄魚翅です。以前、仕事で悩んでいた時、友人のシェフが作ってくれました。フカフレスープに上海蟹のミソと卵が入っているものです。上海蟹の季節のみ作るそうで、食べた瞬間大げさですが“生きてて良かった!”と思えるほど美味しくて、生きる勇気が湧いてきました。オススメです!一押しは帝国ホテルパークサイドダイナー。インテリアも洗練されていて落ち着けます。本格フレンチがランチセットで2,500円からでお値段もお手頃ですし、セットの白パンは、ハイジだったら紙ナプキンに包んでペーターのおばあさんに持ち帰るだろうと思えるほど、ふわふわで美味しいです。おかわりできます。ランチ限定のストロベリーアイスクリームを付けるセットもあります。コーヒーもおかわりでき、忙しい日々を振り返り、充電します」というメールをいただきました。

江原さん
「グルメさんですね〜。贅沢!中華で、正式な名前を言える物はなかなかないです(笑)」


「私はミートテック着てるって開き直っていたのですが、先週、某スーパーにて5歳の次男が“見て!!お母さんのおなかー!”と言ったのです。指の方向には見切り品の立派な鏡餅が。確かに私も負けないくらいの立派な三段腹を持っているけど、これには私もショックを隠しきれずに運動を始めました!2016年は食べて動いて痩せるぞー!ちなみに私の最期の晩餐はA5ランクの牛ステーキ食べ放題(ご飯おかわり自由)です!!」というメールをいただきました。

江原さん
「ここまでこだわる人は、絶対に痩せません(笑)」


●リナーシェのコーナー
「『ドクターリセラ』は、『リ』は再生、『セラ』は細胞という意味なのです。リセラの商品は、細胞を再生させるスキンケアを目指し、肌を再生して、元々の綺麗な状態にしていく。『リナーシェ』も甦るという意味で、食を通して健康にしてくという共通点があります。“美”を追求していったら“食”に至ったのです。私が“食”で気を付けている事は、何でも好き嫌いなくバランス良く食べ、腹八分目で満腹にならないようにしています」という城島さんに、『リナーシェ』のオススメ料理をご紹介いただきました。

『リナーシェ』オススメ料理!
○NZオメガビーフのロースト
肉食ダイエットにオススメ! アンチエイジングドクターが太鼓判を押す、オメガ3をたくさん含んだ、ヘルシーで美味しい赤身肉。 ロース中心の高級部位「リブアイロール」。赤身肉、牧草牛特有のコクのある牛脂、どちらも楽しめます。
牧草牛の効果
・女性の健康と美容に欠かせない鉄分が豊富
・低カロリー、低脂肪、低悪玉コレステロール
・抗酸化効果
・免疫力の強化、老化を遅らせる
・体脂肪燃焼効果
・疲労の回復を早める

○有機野菜10種の豆乳チーズフォンドュ
豆乳、チーズは糖質が低く、農法にこだわったBLOF野菜を使用。
リナーシェのこだわりでもある有機野菜は、日本有機農業研究会が提供している全国約200か所の生産地から仕入れています。
BLOF野菜とは―――
アミノ酸肥料・ミネラル肥料・団粒構造の土壌作り3つの観点からから栽培するこの理論で作られた野菜は、農薬や化学肥料を一切使用せず、通常の野菜よりも 高品質で栄養価が高いことも研究により証明されており、特に人参などは通常の人参と農薬を使っていないだけでなくてベータカロチンが2〜3倍と豊富に含まれています。



○発酵ブレンドティー(コンブチャ)
活きた発酵菌を氷に閉じ込めてあり、腸内フローラを整えることで、不純物を外に排出しやすくなります。


江原さんお気に入りの魚介のブルスケッタ




倉本聰氏の言葉をご紹介
『恩送り』
「富良野に移って間もない頃。近所の農家さんにいただいた南瓜があまりにおいしかったものだから、電話をかけてお礼を言った。こんなうまい南瓜は久しぶりに食べました、と。するとその農家のじっちゃんが、そんなこと言われたの何年ぶりだろうとつぶやき、それから突然涙声になって、ありがとうありがとうと逆に言われた。ショックだった。
戦中戦後のあの飢えの時代、食とは腹の問題だった。背中と腹がくっつきそうになるのを何とか埋めてくれる胃袋の問題だった。だが今、食は胃袋から舌の問題に移り、うまい!と感謝される対象は板前や料理屋の店主に代わって、そもそもの食料生産者は感謝の対象から外されている気がする。
食うことによって我々は生きている。その食料は自然が創る。自然と農民の労力が創る。ITも金融も食料は作れない。にもかかわらず、人はその恩恵を忘れている。恩送りという言葉がある。恩返しではなく、恩送りである。恩返しは当座の謝礼だが、恩送りは未来永劫に対し、その恩を返していく行為を言う。だから江戸期の知の巨人・安藤昌益は自然の循環の中で万人が自ら農耕に携わることを厳しく唱えた。
政治家・実業家・科学者を目指すものはいても3Kといわれる農業後継者がどんどん減っているという悲しい現実。
この国の人々は恩送りという、そもそもの生命の継続のルールを、どこかに置き忘れてきたように思われる」


●江原啓之 今夜の格言

「食べることは生きること」
「生きることは食べることです」