2018/2/25
2月ももうすぐ終わりですね。
「人生は、出会いと別れの連続。“出会い”というのは楽しく苦労なしだが、“別れ”は、ものすごく苦労がある。出会うのはウキウキしているから、苦労に思わないのかもしれませんね。ネガティブなものというのは、ちょっとのことでも疲れてしまう。別れる夫婦を見ていても、最後に罵ったりするけれど、最初はあんなにラブラブだったのに…と思うと切ないですね」という江原さん。
今日は『別れ』をテーマにお届けしました。

今夜お届けしたナンバー
◇Without You / ニルソン
◇愛はそこに / 江原啓之



「数ヶ月前、離婚しました。相手は“外面のいい奴”です。みんなからは“いい子”で通っていますが、私の前では、約束も守らない、自分のことしか考えられない、人の気持ちの分からない人でした。離婚後に分かったことですが、職場、友人、地域の人たちに“束縛が酷くて、外出を制限されている”“頻繁に連絡するよう強制されている”などといった嘘を並べ、私を“おかしい子”にしていたのです。私はそう言われて、見られていることを知らずに、みんなに接していました。今考えると恐ろしくて…。離婚も“おかしい私が彼を追い詰めたから”で通っているそうです。本当は違うのに…。“嘘で自分を正当化する”“嘘で人を陥れる”そんな人をどう考えますか?どう考えれば心を掻き乱されずにいられるのでしょうか。今、すごく悔しくて、悲しくて、苦しいです」というメールをいただきました。

江原さん
「離婚したばかりですから、その気持ちは分かります。けれど、同じ土俵に乗ってはダメ。そういう人は、いつか絶対にバレる。いつか別の人から“本当はこういう人だったんじゃないの?”と言われ“そうだよ”と、あなたが言う時が来ると思う。だからいちいち“コイツ、こういうヤツでした”と、言わない方がいい。言うと、そういう人が厭らしく見える。お天道様は見ているのです。そういう人は、そのまままかり通って生きることはない。絶対に嘘はバレるのです」


「私は昨年末に離婚が成立しました。原因は私の性格のだらしなさが一番。お互い協議の末、決まったことですので、今は元妻と子どもの幸せを祈っています。私は、元妻と築き上げた店をこれからも大切に守っていき、自分自身を変えていくことが、今、私ができることかなと思います。正直、元妻にまだまだ未練があって、いつかまた一緒に生活できないかなという気持ちを取り除くことができない私もいます。この気持ちは、持ち続けても良いのでしょうか。この気持ちが妻を遠ざけてしまうのでしょうか。教えてください。元妻とは、子どもと毎週会うことができるので、まったく会わなくなることはないです」というメールをいただきました。

江原さん
「簡単です。二つに一つ。“また認めてくれるのではないか”という見返りを求めての努力は、いやらしいエナジーを発して、相手も嫌になる。北風と太陽。向こうが寄ってきたり、子ども達も“お父さん!”と言ってくれるくらい、頑張ろう!と思う気持ちが大切。見返りを求めず頑張ること。“戻ってきてもらう為に頑張ろう”というのは、それだけでウザい男になる。戻ってきてくれようがくれまいが、自分は頑張る。そして“そんな自分を誇らしく思ってくれるようになってくれたら嬉しいな”と、期待せずにいること。そうすると良い結果になると思いますよ。頑張ってくださいね」


「25年、連れ添った夫と離婚をするか迷っています。私には持病があり、普段も体調を崩しやすく、さらに3ヶ月に一度くらいの割合で10日程寝込んでしまいます。これでは働けないだろうし、そうすると離婚は無理だと思います。経済的理由で離婚しないのは、物質的価値観で良くないことでしょうか。ちなみに子どもは大学進学の為、春に家を出る予定です。アドバイスお願いします」というメールをいただきました。

江原さん
「私は、この離婚は賛成できないな。ご病気もあるし、経済の為にとどまっても良いと思う。ある意味で“人はみな、持ちつ持たれつ”。あなたが完璧で、旦那さんがダメということはないと思うんです。“どちらも補い合う”ということだと思うので、結婚をそのまま続けてもいい。その代り、旦那さんを悪く思わないこと。持病があっても、通院もさせてもらえるし、色んなことで応援してくれるのであれば“それで十分に良い人だ”と思うべき。それにお子さんも巣立つくらいなので、ある程度の年齢なのでしょう。お互い様。相手も物足りなく思うこともあるだろうし、けれど、良いところもあるから、夫婦でいようと思っているのでしょう。お互いに“感謝”が足りないかな。そうすれば物質的価値観ではない。感謝し合いましょう」


「私には付き合って2年経つ7つ上の彼氏がいました。ですが、クリスマスの日に会って以来、彼から“もう連絡してこないで”との連絡があったきり、音信不通になってしまいました。その日は、ケンカもなく楽しく過ごしていたのに、私からしたら何が原因なのかも分からないし、2年も付き合った最後がその一言なんて悲し過ぎて、まだ前に進めません。アドバイスをお願いします」というメールをいただきました。

江原さん
「酷いね。卑怯だし、音信不通は一番やってはいけない。あなたにとって良かった。2年も付き合っていたし、辛いだろうけれど良かった。これは天が“こういう男はやめておけ”と言っていたのだと思う。あなたがもしも私の娘だったら“そんなの忘れろ!”と言って終わります。お祓いしておきましょう(鈴)!早めに分かって良かったですね」


●2月生まれの方 誕生日おめでとう!! ―――
2月生まれのみなさんは、迷いなく生きるために生まれてきた人。
妥協なく、今のフィールドを楽しんください。

※たくさんのメールいただきました!すべての方の名前をご紹介できずに申し訳ありません。

●3月お誕生日の方、メールをお待ちしております!!
“おめでとう”の“ことたま”をプレゼントします。
こういう時代だからこそ生きていること、生まれてきたことに感謝したい。
3月お誕生日の方、番組に対してや、自分のお誕生に関するエピソードなど
ひとことメッセージを添えてお送りください。出来る限りご紹介させていただきます。

◇ Dr.Recella城嶋さんへのお便り募集しています!
スキンケアや化粧で気を付けている事や、
失敗談などみなさんの体験談をお待ちしております!
美容法、健康法だけでなく、素朴な疑問でも構いません。
城嶋さんに聞きたい事など、みなさんからのお便りをお待ちしております。

●江原啓之 今夜の格言
「人生は出会いと別れの連続です」
「別れを意識するからこそ、ときを大切に刻めるのです」

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2018/2/18
世の中には、科学では証明できない不思議な現象がたくさんありますね。
「信じる人もいれば、信じないという人もいる。信じないという人も、不思議な現象を解明できるのかといえばどうでしょうか。世の中が、科学依存し過ぎている気がするのです。エンジェルさんの話は、みんな心温まる話。“幽霊が怖い”と思う人は、人間に対する愛のない人だなと思う。幽霊も誰かが生んでくれた人で、誰かの子どもで、一生懸命に生きた人。そう思ったら“怖い”なんてない。一人の人間なのです。怖いのは、そういったものも差別してしまう、冷たい自分の心じゃないかなと思うのです」という江原さん。
今日は「エンジェルさん特集」をお送りしました。

今夜お届けしたナンバー
◇Angel of Mine / エターナル
◇想い出という名の妖精 / 江原啓之



「入院中の出来事です。数年前、持病から内臓疾患を起こし、入院しました。痛みと闘いで辛く、予定していた旅行もキャンセル料金がかかり、誕生日も入院生活となってしまいそう。病院の先生も一生懸命治療してくださっているのに、病状は一向に良くならず、入院は長引くばかり。いよいよ明日、誕生日だという日の夜、不思議な夢を見ました。滅多に夢に出て来ない幼い頃に亡くなった父が出てきたのです。数年前に亡くなった祖父もいました。なぜか、父と祖父は遠くから“ガンバレー!ガンバレー!”と、松岡修造さん並みの熱いエールを送っていて、その後、父が近づいてきて“やぁ!久しぶり!”と、ぎゅっと抱きしめられました。その時の感覚は、今でも覚えています。今までに体験したことのない幸福感で満たされた感じでした。父は“私達家族の日常生活のことは、すべて知っているよ”と。しかし、横断歩道まで来ると、何となく私も父もここでお別れだと感じ“じゃあねー!”と、父は去って行きました。父に抱きしめられた感覚、温かさも残っており、涙が止まらず、とてもほっこりして幸せな気持ちでした。その後、看護師さんが笑顔でやってきて検査。病状がみるみるよくなっていたそうで、次の日、退院となりました!あんなに病状が良くならなかったのに、とても不思議に思いました。今では父と祖父に感謝です」というメールをいただきました。

江原さん
「まさにエンジェルさん。お父さん、おじいさまが心配して来てくださったのですね。応援してくれたことで助かるというよりも、応援してくださったことが、自分の中の自己免疫力を高めて、回復力をアップさせたのだと思う。治るだけの力があなたにはあることをちゃんと、お父さんやおじいさんが分かっていて来てくれたんですね。素敵なエピソードですね」


「2年前の夏、久しぶりに妹の家に遊びに行ったときの話です。母、妹、私の3人で、10年前に亡くなった父の楽しい話で盛り上がっていました。ところが、いつの間にか妹が座ったままウトウト眠ってしまいました。疲れているんだなぁと思い、そのまま起こさずに母と話を続けていると、突然、妹が目を覚まし“誰かに肩を叩かれて起こされた”と言いました。すぐ隣に座っていた私は何もしていません。これは父が出てきて“オレの話題のときに寝るなよぉ”と起こしたんじゃないかと、嬉しい気持ちになりました」というメールをいただきました。

江原さん
「エンジェルさんでしょうね。私の身近でも、携帯に亡くなった方からの着信があるという話をよく聞くんです。分かって欲しいのでしょうね。人って、忘れないで欲しいのです。思い出して楽しい話をするのが、一番良い供養。私は一人暮らしの時、ダイエット中に、どうしても我慢できなくて台所で鍋から食べようとしたときに、肩を叩かれたことがあります(笑)」


「私はたびたび体験することがあるのですが、ふっとした瞬間に、その場にない匂いを感じることがあります。その場所には絶対にないお線香の香りが突然したりします。その場所には、民家やお寺、お墓は近くにありません。またある時は、誰もいない会社内に、突然、嗅いだことのある匂いを感じることがあります。何の匂いかは分かりませんが…。このように突然、何かの匂いがするということはあるのでしょうか。それとも気のせいでしょうか」というメールをたいだきました。

江原さん
「専門的な用語がある。“芳香現象”。亡くなった人の匂いや、亡くなった人がよく身に付けていたものの匂いなどが、フッと匂ったりする。おばあちゃんの懐かしい匂い袋の匂いや、何もないのに白檀のような香りがしたり。逆もあって、誰もいないのに、突然、悪臭がすることもある。こういう時は、注意した方がいい。何か悪いことが起きやすい。悪い臭いがしたときには、自分の心もシャキッと、キチッとさせて、引き締める。匂いが明確に“あの人の!”というときは、その人が来ている。良い匂いというのは、悪いことはないのです」


「今から5年前に父を食道癌で亡くしたのですが、1歳半になる娘を連れて、先日、初めて娘と一緒にお墓参りに行きました。娘は初めてお墓に行ったのですが“じーじどこにいるか分かる?”と言うと、初めて訪れたにも関わらず、父の眠るお墓をすぐ指さしました。私は父に会えたような気がして嬉しくなって“じーじにタッチしてごらん”と言うと、誰もいない空中に向かってタッチしました。父は、孫である私の娘に会うことなく逝ってしまったので、父が孫と会って喜んでいる姿が目に浮かんでいて、とても心が温かくなりました。やはり小さな娘には、父の姿が見えていたということでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「見えていましたね。赤ちゃんや子どもは、先入観が何もないから見えるのです。赤ちゃんは、なぜ仏壇を見て笑うのか。どこの赤ちゃんでもそう。私の甥っ子の時も、赤ちゃんの頃、仏壇を見てケラケラ笑っていたので、甥っ子の位置をひっくり返したら、のけぞって見ていた。そういう純粋な心でありたいものですね」


●江原啓之 今夜の格言

「天は見て御座る」
「天の目は、防犯カメラより正確です」

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2018/2/11
現代は、女性が活躍する時代ですね。
「私の周りでも、女性の音響さんや照明さん、舞台監督さんがいる。今までは男性が就いていることが多かったが、女性の方が逞しい気がする。けれど、女性であれば悩むこともいっぱいありますよね」という江原さん。
今日は「今の女性の悩み」をテーマに番組をお送りしました。

今夜お届けしたナンバー
◇You're Only Lonely / J・D・サウザー
◇私だけの子守唄 / 江原啓之



「5人の子どもの母です。子どもが1歳くらいから、保育園に預けてパートをしていました。この度、主人の会社が倒産して失業保険をもらうことになり、私が正社員で働くことにしました。幸い5番目が4年生になったので、17時半終業でもお留守番できるので心配はないのですが、主人は“女は飯を作って、子育てをして、家庭の為に生きるものだ”という考えの人。俺についてこいタイプの昔の武士的な人です。そこが好きで頑張ってきたのですが、さすがに疲れます。仕事も責任ある部署。帰ったら家事はもちろん、子どもの学校のこと、習い事の送迎など、すべてやらなくてはいけないので、少しくらい手伝って欲しいです。でも言うと、機嫌が悪くなるので言えません。失業後、1年後からは働いているので、それだけでよしとしようと思いますが、悲しいです。気持ちを切り替えたいので方法を教えてください」というメールをいただきました。

江原さん
「女性には申し訳ないですが、女性も悪い。最初に習慣づけてしまっている。メールに“俺についてこいタイプの昔の武士的な人”。でも“そこが好きで頑張ってきた”とある。今までそうしてきたのに急に豹変してはいけない。良い時だからこそ決めなければいけないことなのに、結婚も年数が経ってから急に言い出すと、夫も機嫌が悪くなったり、プイと外を向いてしまったりする。取り返しはつかないけれど、リスナーさんでこれから結婚なさる人、最初が肝心ですよ。“ケンカは先にしろ”というビジネス用語もある。不都合なことは、先に言っておくことが大事。あなた自身が、今のように躾けてしまった部分もある。こういう夫婦で、妻が反撃したら家庭のトラブルがすごくなる。“それは、甲斐性がある男が言うことだ!”と言ったら“倒産はオレのせいじゃないんだ!”とバトルになり、子ども達も泣く。離婚するだなんだ…と、様子が見える。では、どうするのかというと、許してきてしまっている自分も悪いので、メソメソと頼むやり方が良いでしょう。“お願い。助けて”“もう、苦しい…”と言ってみる。旦那さんは男気があるタイプだから、そこをうまく使わないと。“体調が…良くない…”などと言うと、子ども達も“ママ、大丈夫?”となる。子ども達に“お父さんに、今こそママ助けてあげてって言って”と、うまく回していく。一枚上手。そうすると旦那さんも“しょうがない。オレがこれはやってあげるよ”などと言う。そしたら“パパ、ありがとう!”と、みんなで言うのもいい(笑)。頭の使い方ひとつなのです」


「人生に悲観的で不安です。私は現在、24歳で結婚はしていません。仕事は3年ほど。一人暮らしをしながら上京して働いていましたが、2年ほど前に地元に戻ってきました。私の最終目標が、母の近くに居たい為、地元に帰ることが目標でした。今、その目標を達成したからか、何に頑張って生きているか分かりません。仕事に対しても、なんの為にお金を稼ぐのか分かりません。貯金をしていますが、何の為に貯金をしているか分かりません。結婚も子どもを生むということも、決まったような人生をみんな、なぜ淡々とこなせているのだろうと、考えてしまします。人生、最後は死ぬのに、何の為に頑張らなければいけないんだろうと思います。ですが、自分が頑張っていない状況が一番嫌で、毎日、何かしら動いていますが、たまにふと“あれ、何で頑張っているんだろう。いつか死んじゃうのに”って思います」というメールをいただきました。

江原さん
「言っている意味が分かるような、分からないような気がする。良い子なのでしょうね。良い子なんだけれど“お母さんの近くに帰りたい”ということだけが目標で帰ってしまい、何をやっていいのか分からなくなってしまった。まだお子様なのでしょうね。あなたが好きなように生きればいいんです。“お母さんのそばで一緒にいたい”という目標があった。その目標があるのだから、それで生きていけないのかな。達成してしまったから、それだけでは嫌なのかな。“何に頑張って生きているのか分かりません”というけれど、もっと人生を楽しむのは自分の責任。それを忘れてはいけない。“責任主体”。“何の為に貯金をしているのか分かりません”とも言うが、あなたにも老後はある。人生のことを考えたら、結婚しようがしまいが貯金はした方がいいと思う。“どうせ死ぬのに”という考え方も、お子様。死ぬってお金がかかるんです。死ぬのはタダではない。病院に入ったり、その辺に骨を置いておくわけにもいかないんです。もう少し、人生勉強をしましょうね」


「友人のことで悩んでいます。友人とは、私が24歳の時に中途採用で入った会社で勤めて以来、25年の付き合いです。その友人から、この2、3年やたらと飲み会に誘われます。私はある事情から、就労支援を受けながら一人暮らしをしています。就職といっても非正規で、生活保護も減額ながら受けており、毎日がカツカツです。とてもないですが、飲み代にかけられる余裕はありません。無理だからと断っても、次にはまた誘ってきます。友人は、独り暮らしは暇だと思っているみたいで、実際に一回だけ飲み会をした時に“一人暮らし?暇やん”と、完全に暇人扱いされ、酷く傷ついたのを覚えています。こちらが仕事の日でも友人が休日で暇だと、平気で飲み会に呼ぼうとします。友人の暇つぶしの相手をさせられているようで、腹が立ちます。一人暮らしは一人暮らしで大変だし、やることは山ほどあるのに。私は今年で50歳を迎えます。まだまだやりたいことがあります。はっきり言って、友人の暇潰しに付き合っている余裕はありません。ただ、それを言ってしまうと絶縁してしまい、友人をなくすようで、怖くて勇気が出ません。私の今の経済状況をどう上手く伝えたらいいか。最適な言葉を見つけたいです」というメールをいただきました。

江原さん
「そんな言葉はありません。“自己憐憫”自分の辛さの愚痴。“責任転嫁”友達のせい。“依存心”どうしていいか…ということ。この3つを持っている人はダメなんです。まずは、あなたの思いは“愚痴”と思うこと。簡単なこと。“行けない”“お金がない”と言えばいい。“行けないから、奢ってくれる?”と、明るく言えばいいんです。“本当にないんだもん。大変なの。実は”と言って、それでも“付き合ってよ”と言われたら“じゃあ、出してくれる?”と言って“いいよ”と言われたら“ご馳走様。ありがとう”と言えばいい。それを“暇だと思って…”などという自己憐憫はやめましょう。毅然とそう言って、友達をなくしたとしても、そもそもそんな友達ならいらない。あなたが決めること。そんな友達でも欲しければ付き合う。そんな友達、面倒くさいのであれば“ひとりの方がいい”と、どっちかに決めるということなのです」


●江原啓之 今夜の格言

「人生は取捨選択の繰り返し。他者と比べず、オリジナルな選択が大切です」
「権利を活かすために、義務を上手に果たしましょう」

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2018/2/4
2月に入りましたね。
「悩みは誰にでもあります。悩みをひとりで抱え、悶々としている人も多いのではないでしょうか。悩みを聞いていると“正しいかな”“それがいいのかな”ということもあるが“何も悪くないでしょう”とか、相手を思うからこそ“嘘も方便”ということもある。そういうところを学んでいただけたら嬉しいなと思います」という江原さん。
今日は「今の女性の悩み」をテーマに番組をお送りしました。

今夜お届けしたナンバー
◇Stir it up / ボブ・マーリー
◇とねりこの木 / 江原啓之



「私には、風俗店で働いていた過去があります。そして現在、とても大切な恋人がいます。私も彼のことがとても大好きですし、彼も私のことをとても大切にしてくれています。結婚も視野に入れていると言われました。しかし、過去の風俗店で働いていたという事実が、心にずっと引っかかっています。風俗で働くことを選択してしまうような女と一緒にいることは、彼にとって不幸なことなのではないか。彼のことを本当に想っているなら、別れるべきではないかと悩んでいます。今では、なぜあんなことを…と、後悔する毎日です。嘘をつき続けている事実も辛いです。私は彼と別れるべきですか?」というメールをいただきました。

江原さん
「こんな考えではダメ。私は職業に貴賤がないと思っているので、風俗で働くことは悪くないと思う。けれど、あなたが風俗で働いた動機がよろしくない。“なぜあんなことを…”と思うということは、本当に生活の為ということではなかったのではないか。私が過去の相談者をたくさん見てきている中で“家族を養っていて”という人もいる。その中で選択した道という人もいる。だから、背負ったものが感じられないというのが一番いけないかな。風俗がいけないというよりも、風俗に向かったあなたの心がけがよろしくないと私は思います。けれど、そこで言えるのは、過去のことだということ。それはそれ。“大我”“小我”という言葉を私はよく使いますが“大我”は、相手を想う心。“小我”は、自分を大事にする心。“大我”で考えれば、黙っていればいい。言わなくていい。相手は聞きたくない。“嘘をつき続ける事実も辛いです”というのは、自分が辛いだけ。“小我”で、自分の為。女の人に多いのが“全部言った方がいいでしょうか”という質問。それは、あなたが言いたいだけ。すべて受け止めてくれて“いいよ。許すよ”と言って欲しい、甘ったれなんです。彼にとってそれが辛いことであれば、敢えて言わないこと。嘘も方便。根底に愛情があるかどうか。相手を傷つけてはいけない。悪いことをしているわけではない。けれど、それで不愉快な思いをさせるようであれば、言わないこと。それに、言っていないだけで、嘘をついている訳でもない。人間というのは、ちょっと自分に弱みというわけではないけれど、ギルティ(罪)がある方が優しくもできるし、謙虚でいられる。人の痛みも分かる。それで別れるなんて、何を言っているんだと思うんです。お互いに愛しているのであれば、すべてを含めて愛し合わなければダメ。そんなこと考えず、幸せになってくださいね」


「2年ほど付き合った彼と最近、お別れしました。前半1年くらいは同棲しており、後半1年は、相手の仕事の都合で遠距離恋愛でした。結婚の話も出ていたのですが、私の母の属している宗教が原因で、相手のご両親が結婚に大反対。私にすら一度も会ってくれませんでした。私の母には信仰している宗教がありますが、無理矢理、人に勧誘したりすることはありませんし、誰に対しても愛情深く優しい人です。ですが、相手のご両親は“そのような宗教に属している人とは一切関わりたくない”の一点張り。元々両親に頭の上がらない一人っ子の彼。遠距離で淋しく、結婚したい気持ちの強い私との間に挟まれ、彼は疲れてしまい“もうどうにでもなれ状態”となり“今の状態を一度リセットしたい”と、お別れすることになりました。まだ好きな気持ちがあるまま、お別れとなってしまい、忘れることが難しいです。どうすれば忘れられる、乗り越えられるでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「“忘れる”のは、無理です。本当に愛していたら、忘れられるわけがない。これで忘れられるのであれば、記憶障害か、よっぽど薄情な人。心のアルバムにしまいましょう。想い出は大事。その人を愛した事実をなぜ忘れなければならないのか。自分が思い出したくないとか、辛いからというだけで、愛した事実を消そうというのは、ちゃんと愛していなかったことになる。本当に愛していたら、いつまでも忘れずに、想い出のアルバムにしまって、心の中でいつまでも愛し続けること。“乗り越える”という意味では“愛する人、すなわち添い遂げる人ではない”という大人の階段を一歩上ったんです。辛いことだと思うけれど、それはそれで縁がなかったのだと思う。彼は両親に頭の上がらない一人っ子。また、一度も会ってくれないのに毛嫌いした親御さん。それだけでも、心の通い合いは難しいなという家。そういう彼だから、結婚に向かったところで、大変な問題になってしまうでしょうね。あなたでなかったとしても、この家に入る人は大変だと思う。“この家は関係ない”と、外で一緒になろうという彼でないと、誰であってもうまくいかないと思う。好きだったという気持ちは、想い出にしましょう。けれど、私は結婚しなくて良かったと思います。大事なのは、愛し合った事実。どれだけ一緒にいたかではなく、どれだけ込めたか。出会えて良かった。付き合えて良かった。想い出をありがとうと、想い出に変えましょう。それが、あなたの人生を美しくすることなのです」


「私はずっと一重がコンプレックスでした。学生時代、可愛い有名人が大好きになって、“こんな人みたいになりたい”と思い、目にテープを貼ったり、目にリップクリームを塗ると二重になるというデマも信じ、やっていました、整形をすると考えたのは、大学の時です。両親は賛成してくれました。本当に感謝です。一回目失敗、二回目で理想の目にはなり、人から可愛いと言われるようになりました。嬉しいような複雑な心境もあります。でも、いざ考えてしまうのは、これから好きになって付き合う人に、いつカミングアウトするか。元彼は、許してくれる寛大な方でした(別れてしまいましたが)。フッと思う時、カミングアウトすることが怖くてたまりません。まだ彼氏はできていないのに、モヤモヤしていて、不安な日々をなんとか乗り越えたいです。どうしたらいいでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「なぜ、カミングアウトしなければならないのでしょう。昔の写真と違うからかな。昔は一重だったけど、年を取ったら二重になる人もいる。そう言い通せばいい。私も普段は一重ですが、疲れると奥二重になる(笑)。全然、気にすることはない。気にする気持ちがいけない。けれど、そう思ってしまうあなたの性格がとっても可愛い。これからは“自然になった”と、言い張ってくださいね」


「私は影が薄いのか、集団から忘れられることが昔から多いです。私はよく喋る方で、決して大人しい人間ではないのですが、よく存在を忘れられてしまいます。例えば、学生の頃に先生が一人ずつ名前を呼ぶ時に忘れられたり、大勢の人が集まって自己紹介をするときに飛ばされたりします。この投稿を書いている今日は、4年ほど所属している友人の劇団に、新しい役者、スタッフを迎え、新しい劇をつくるミーティングだったのですが、その友人が一人一人の役割と名前を紹介する時に、見事に飛ばされてしまいました。別の団員の方が気付いて、その友人に言ってくれましたが、悲しかったです。このようなことがしばしばあるので、人が集まり、名前が呼ばれたり、招かれた会に参加したりする時も、本当に名前が呼ばれるのか、自分の席があるのか、過剰に心配してしまいます。陰の薄さって、どのように決まるのでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「逆も真なり。存在感が薄いのではなく、存在感があるから飛ばされるということもある。いつも喋っている気がしが、存在感がものすごくあるから“あれ?紹介したよね?”となるのかもしれない。だから私は、逆だと思うな。ずっと黙っていてみてはいかがでしょうか。そうすると“どこにいるの?”と、急に言われたりするかもしれない。影が薄いのではなく、影がアリアリ。いつも存在感が、みんなの中にあるということなのです」


●江原啓之 今夜の格言

「すべての悩みに無駄はなく、その先にあなたの成長があります」
「誰でも乗り越えるのは、自分自身の力なのです」

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