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TOKYO FM
ACN presents 丸山茂樹のMOVING SATURDAY
personality 丸山茂樹
ACN presents 丸山茂樹のMOVING SATURDAY
日本はもちろん世界で活躍をしているプロゴルファー丸山茂樹氏が、"スポーツ" "ビジネス" "エンターテインメント"など様々な世界の第一線で活躍する方をゲストに迎え、「チャレンジ」「教育」「マネジメント」「ゴルフ」など、幅広いテーマでトークを繰り広げる、ラジオ番組を舞台とした異業種マッチプレーをお届けします。
personality 丸山茂樹
2022.05.28
ゴルフ歴1年! 流れ星☆ちゅうえい「すっげぇ楽しい!」「朝早くから満面の笑顔でいられる 人生を想像していなかった」

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」。5月21日(土)の放送は、前回に引き続き、お笑いコンビ・流れ星☆のちゅうえいさんをゲストに迎え、お届けしました。


ちゅうえいさん(右)とパーソナリティの丸山茂樹


◆ゴルフ歴1年「すっげぇ楽しいです!」

丸山:ちゅうえいさんは、ゴルフをやられて何年ぐらいですか?

ちゅうえい:ちゃんとやり始めて1年ぐらいですね。

丸山:えっ!? じゃあ、ここ最近?

ちゅうえい:すっげぇ楽しいです!

丸山:ベリーホットじゃないですか。

ちゅうえい:ベリーホットです。めっちゃ下手です(苦笑)。でも大好きで、あんなに朝早くから満面の笑顔でいられる人生を想像していなかったです。

丸山:今は誰に連れて行ってもらっているの?

ちゅうえい:同期ぐらいの芸人とよく行っています。どぶろっくの森(慎太郎)ちゃんとニッチェの近藤(くみこ)ちゃんと。

丸山:彼女もゴルフやってるの!?

ちゅうえい:すごく上手ですよ。

丸山:へぇ~。

ちゅうえい:あと、すごくお世話になっている先輩で、東京ダイナマイトの松田(大輔)さんとかと一緒に回っています。

丸山:ずんの飯尾(和樹)さんは連れて行ってくれないの?

ちゅうえい:飯尾さんとはまだ行けていないです。飯尾さん、忙しそうですもん。

丸山:まぁ確かにね。最近、仕事が増えちゃっているから。相方の瀧上伸一郎(たきうえ)さんはどうですか?

ちゅうえい:相方は今、副業をやっていますね。

丸山:(笑)。

ちゅうえい:太陽光発電やアパート経営とかやっています。

丸山:テレビで観たけど(笑)。じゃあ、相方はゴルフをやっていないんですね?

ちゅうえい:相方はやらないです。剣道一筋です。

丸山:剣道!?

ちゅうえい:とんでもなく天然ボケで。初めてキックベースをやったとき、ボールを蹴って3塁のほうに走っていきましたから。

丸山:そういう人、いる!

ちゅうえい:守備のときも、ショートでボールを取ってもじもじする……みたいな。

丸山:どっちに投げていいかわからなくてね。わかるわ~。右手の方向を出して「左」って言っちゃう人ね。

ちゅうえい:本当、そういう感じで。僕に向かって「なぁ瀧上」って言ってくるぐらいのヤツですから。

丸山:ハハハハハ!

ちゅうえい:かわいいんですよ、あいつ(笑)。

丸山:かわいいのかい(笑)。ゴルフを始めたきっかけは?

ちゅうえい:イワイガワの(岩井)ジョニ男さんが関根勤さんとゴルフの練習をしているときに、関根さんに「ウチの事務所(浅井企画)で、誰か『ゴルフやりたい』って若手いる?」って聞かれて、僕は何も言っていないのにジョニ男さんが「ちゅうえいが『やりたい』って言ってました!」って言って。関根さんが「あっ、そう!」って喜んじゃって。

丸山:うん。

ちゅうえい:それで関根さんから連絡がきて「ちゅうえい、ちょっと行こうよ」って。「何がですか?」って言ったら、「ちゅうえい、いいから一回行こう」って言うから「はい!」ってついて行ったら、ゴルフショップに連れて行っていただいて。

丸山:ほぉ。

ちゅうえい:「(ゴルフクラブを)一式揃えよう!」って言って揃えてくれて。

丸山:関根さんが買ってくれたの?

ちゅうえい:はい。

丸山:やさしい~!

ちゅうえい:それでやることになりました。

丸山:いざやってみたら楽しい?

ちゅうえい:楽しいです。

丸山:そんなに“楽しい”と思う最大の魅力は?

ちゅうえい:最初の頃はずっと打ちっぱなしに行ったり、コーチにYouTube(「鈴木真一3D GOLF」)で教えていただいたりして、当たった瞬間に“面白い”と思う瞬間はあったんですけど、(ゴルフコースで)自然のなかを歩いているときの空気がきれいで朝の気持ちいい感じが。

丸山:そうでしょ!

ちゅうえい:関根さんに揃えていただいた一式で今ゴルフをやっていて楽しいんですけど、ひとつだけ腑に落ちないことがあって。

丸山:うん。

ちゅうえい:ゴルフバッグを玄関に置いてあるんですけど、あるときジョニ男さんから連絡があって「ちゅうえい、家行っていい? 関根さんに揃えてもらった一式、見せてよ」って言うから、「いいよ」って。

丸山:うん。

ちゅうえい:今まで家に来たこともないのに急に“どうしたんだろう”って思いながら。(ゴルフクラブを見に来て)「いいね~。ありがとう、見に来ただけだから」ってすぐに帰って。

丸山:うん。

ちゅうえい:その数ヵ月後にいつものゴルフセットを使ったときに、知り合いから「これ、パターだけ種類違うね。どうして?」って。「一回、ジョニ男さんが家に来たとき、もしかしたら換えてもらったのかなぁ?」って言ったら、「あれ!? これ、100均(100円ショップ)のパターだよ」って。

丸山:ハハハハハ!

ちゅうえい:ジョニ男さん、僕ん家に来て関根さんにいただいたパターと100均のやつとを換えていました。

丸山:最悪じゃない(笑)?

ちゅうえい:「ジョニ男さん、何やってんすか」って言ったら、「あれ、いい音するんだよ」って謎の答えが返ってきました(苦笑)。

丸山:(笑)。

ちゅうえい:僕、そういうのわからないので。ただ、100均のパターがすごく相性が良くて。

丸山:えっ、それ使ってるの!?

ちゅうえい:「ツーパットのちゅうえい」って呼ばれています。(グリーンに)乗せるまでに7ぐらい叩いちゃいますけど(苦笑)。

丸山:そっちね(笑)。パターだけは2回でいけると。大事なことですよ。

次回5月28日(土)の放送は、シンガーソングライターのchayさんをゲストに迎えてお届けします。どうぞお楽しみに!

「AuDee(オーディー)」では、時間の都合上カットしたトーク部分も盛り込んだ「ディレクターズカット版」がアップされています。音声は「AuDee(オーディー)」アプリで聴くことができますので、ぜひそちらもチェックしてください。

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▶▶この日の放送内容を「radikoタイムフリー」でチェック!
聴取期限 2022年5月29日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/

2022.05.20
流れ星☆ちゅうえいが明かすコンビ結成裏話…相方・瀧上は「4人いた候補の4番目だった」

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」。5月14日(土)の放送は、お笑いコンビ・流れ星☆のちゅうえいさんをゲストに迎え、お届けしました。


ちゅうえいさん(左)とパーソナリティの丸山茂樹



◆お笑いの道を志したのは“勘違い”から?

丸山:ちゅうえいさんは岐阜県出身で、2000年に高校の同級生の瀧上伸一郎(たきうえ)さんと流れ星(※2021年3月に流れ星☆に改名)を結成と。コンビを結成しようとしたのは?

ちゅうえい:誘ったのは僕なんですよ。高校のときの文化祭で瀧上と僕とあと3人の合計5人でお笑いコントみたいなことをやって。吉本印天然素材(かつてナインティナインやFUJIWARAなどで結成されたユニット)がやっていたネタを丸々パクってやったんです。

丸山:なるほど。

ちゅうえい:元ネタが面白いから、面白いじゃないですか。文化祭でウケたのは、自分たちの才能でウケたと勘違いしちゃって。

丸山:うん(笑)。

ちゅうえい:その勘違いがきっかけで、そこから“お笑い”が僕の頭の隅に残っていて、高校を卒業して上京したんです。大学受験に失敗したんですけど、兄が東京にいたので、東京の予備校に通って。

丸山:うん。

ちゅうえい:で、瀧上の親は美容師だったので、後を継ぐつもりで大阪の美容専門学校に行っていて。

丸山:なるほど。

ちゅうえい:お互い1年制だったので、卒業して。僕は拓殖大学に無事受かったんですけど、まだ(合格発表前で)受かるかどうかわからないときに、大阪までわざわざ行って瀧上のことをくどきに行って。

丸山:うん。

ちゅうえい:というのも、高校のときに一緒にネタをやったのは僕以外に4人いたんですけど、第一希望から順番に誘っていって断られて、第四希望が瀧上だったんです。

丸山:そうなの(笑)?

ちゅうえい:4人いた候補のなかの4番目なんで、僕からしたら「本当に、お前しかいないんだ!」って懇願しに行ったんですよ。

丸山:なるほど。

ちゅうえい:僕のなかでは“ラストワン”のつもりで「お前しかいないんだ!」って言ったのに、相方は勝手に“オンリーワン”ととらえてくれちゃって。

丸山:ハハハハハ!

ちゅうえい:全然違う温度感で「わかった。じゃあ、やろうか」って言われて(笑)。

丸山:(笑)。それは後でバレなかったの?

ちゅうえい:後で言ったつもりでいたんですけど、(コンビ結成して)10年後ぐらいのお笑い雑誌の取材で、知っているもんだと思ってそのことを話したら、「えっ、そうだったの!?」って言われて、すげぇ変な空気になっちゃって(苦笑)。

丸山:ハハハハハ! 10年間、何も知らないでいたんだ(笑)。幸せだね。

ちゅうえい:「あれ!? 言ってなかったっけ?」なんて。

◆無所属で路上コントから活動開始

丸山:吉本印天然素材のネタを真似ていたのに、吉本興業に行こうとは思わなかったんですか?

ちゅうえい:そのとき、「僕が大学に受かったら東京に来てね。もし受験に落ちたら大阪に行くよ」って言ったんです。

丸山:そっかあ、大学に受かっちゃったから。お笑いの人ってどういうふうに事務所を選ぶの?

ちゅうえい:僕らは岐阜出身なので右も左もわからなくて。お笑い業界の先輩に岐阜出身の先陣もいなかったので“どうしたらいいのかな……”って思っていたら、「とりあえず路上コントをやろう!」ってなって。

丸山:ほぉ~、バンドみたいにね。

ちゅうえい:下北沢が僕と相方が住んでいるところのちょうど真ん中だったので、そこでほぼ毎日路上コントをやっていたら、プロダクション人力舎のネタ見せの作家さんがたまたま見て気に入ってくれて、名刺をくださったんです。

丸山:うん。

ちゅうえい:「○月○日にネタ見せがあるから、3分ネタを用意して来て」って言われて。当時、“3分ネタってなんだろう?”ってそのぐらいのレベルだったんですけど、「わかりました」って。

丸山:(笑)。

ちゅうえい:とりあえず“3分でコントをやればいいんだ”と思ってネタを作って、当日にネタ見せに行って。で、瀧上が「ちゅうえい、お前緊張すると飲まれちゃうから、高いテンションでいけるように景気づけに最高級の栄養ドリンクを買ってきたから」って2,000円ぐらいする栄養ドリンクをくれて。

丸山:うん。

ちゅうえい:そしたらカッカカッカしてきて。僕のなかでは普通にやっているつもりだったんですけど、すげぇ早口だったらしくて3分ネタが1分で終わって。

丸山:ハハハハハ!

ちゅうえい:ネタを見てくれていた作家さんが、「あれ!? こんな早口スタイルのコントだったっけ?」って(苦笑)。ちょっと違うなってことで人力舎は落ちて。それで、“どこかオーディションを受けられるところはないかな”と思って探していたら、ホリプロが見つかって。

丸山:うん。

ちゅうえい:で、ホリプロを受けに行ったら、70組中、合格者は2組だったんですけど、なぜか僕らはそれに入りまして。

丸山:70組中2組しか入れないの!? 相当厳しいね。

ちゅうえい:僕たちも「えっ!?」ってビックリしちゃって。でも、ホリプロではすぐに(レベルが)ついていけなくなって挫折して辞めて。それでまた路上コントに戻ったときに、ホリプロのときにお世話になっていた人の知り合いが浅井企画のアニマル梯団さんで。

丸山:へぇ~。

ちゅうえい:コアラさんが「俺から(事務所に)話しておくからオーディションにおいでや」って。それで浅井企画のオーディションに受かった後に、ネタを見てくれていた方に「あのとき、コアラさんにひと声かけていただいてありがとうございます」ってお礼を言ったら「えっ!? 何も聞いてないよ」って。

丸山:ハハハハハ!

ちゅうえい:それで浅井企画に入ったんです。「コアラさん、言ってくれてなかったじゃないですか~!」って言ったら「そんなこと言ってたっけ?」って(笑)。

次回5月21日(土)の放送も、引き続きちゅうえいさんをゲストに迎え、お届けします。どうぞお楽しみに!

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2022.05.14
工藤公康×丸山茂樹、練習での実力を「本番」で発揮するには?

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」。5月7日(土)の放送は、前回に引き続き、福岡ソフトバンクホークス前監督の工藤公康(くどう・きみやす)さんをゲストに迎え、お届けしました。


工藤公康さん(左)とパーソナリティの丸山茂樹



◆娘・工藤遥加はプロゴルファー

丸山:工藤さんの娘さんの工藤遥加(くどう・はるか)ちゃんはプロゴルファーとして頑張っていますけど、最近、工藤さんが遥加ちゃんの監督をやっていると。

工藤:監督はやっていないですよ(笑)。(プロ野球で)現役29年、引退後に解説を3年やったんですけど、すごく忙しくて娘に付き合ってあげることができなかったし、それから7年(福岡ソフトバンクホークスの)監督をやったので。

丸山:はい。

工藤:遥加がちょうどプロになった(2011年)ときから10年、ほぼほぼ関わることができなかったので。

丸山:それは関わりたかったですよね。

工藤:そうですね。それもあって、コーチという名目は付いているんですけど、父親としてね。技術的なアドバイスはできないけど、一緒にいてあげることで少しでも安心もらえたらいいかなというのもあるし。

丸山:絶対に、心強いですよ。僕は、父親が師匠だったので、話し相手がいてくれるのはすごくありがたかった。父親が他界してから余計にそれを感じました。この年齢になってもやっぱりゴルフのことを話したいんですよね。

工藤:そうなんですね。

丸山:最近は、息子が相談してくれるのがうれしくて。つい1時間ぐらい長電話することもあるんですよ。

工藤:いいじゃないですか!

丸山:工藤さんは、遥加ちゃんの一番ゴルファーとしていい時期のときに関われなかったという思いがありますよね?

工藤:そうですね。

丸山:これから全力で見てあげてくださいよ。

工藤:全力といっても仕事もしなきゃいけないので(苦笑)。付けるときには付いてあげて。

丸山:そうですね。

工藤:付いてみたら、プロゴルファーって大変だなぁとつくづく感じて……もうちょっと上手くサポートしてあげられないかなって。

丸山:先日、(富士フイルム・スタジオアリス女子オープンで)優勝した上田桃子ちゃんは35歳ですし、彼女のように長期で活躍する選手もいますから。女子では早くにバッと世に出て“頑張っているな”って思っていたら2~3年でいなくなってしまう選手も多いので。上田桃子ちゃんみたいに息の長い選手を目指して遥加ちゃんも頑張ってほしいなと思います。

工藤:はい。

丸山:アフタープレーでの会話はどんなことを話すんですか?

工藤:スコアの良し悪しで全然変わるので。僕も野球でそうだったけど、自分がダメだったときに「あれもダメ」「これもダメ」と言われると、良くないじゃないですか。

丸山:そうですね。かける言葉が難しいですよね。

工藤:「どうだった?」と聞いて、本人が答えたくなさそうなときはあまり話さないようにしています。その代わり、落ち着いたときに後から見てくれればいいやということで、気づいたことをメモして書き残すようにしています。

◆丸山流・ゴルフの調子を左右する5つの要素とは?

丸山:最近、いろいろな選手を見ていて、ゴルフって5つの要素で見ているんですよ。

工藤:5つの要素!? 教えて!

丸山:まずメンタルがあって、ドライバーショット、アイアンショット、アプローチショット、パターと。この5つの要素でゴルフの組み立てが決まると思うんです。

工藤:はい。

丸山:先日のマスターズを見ていても、スコッティ・シェフラーはそこまで完璧なゴルフをして優勝したわけじゃないと思うんですよ。

工藤:へぇ~。

丸山:ばらついても何かが救って、危機を迎えても何かがあって……そのバランスを見るようにしているんです。活躍しない選手って、(5つの要素のなかの)どこかのバランスがすごく落ちているんですよ。

工藤:はい。

丸山:上位にいる選手って、そのバランスというか、5つの要素がまあまあ安定しているんです。でも、100にはいかないんですね。

工藤:なるほど。

丸山:7~8割の間ぐらいのところで平均値を上手く出している。1日を振り返ってみて、どこのバランスが一番ダメだったかを考えて、そこがウィークポイントなのか、調子が悪いのか。

工藤:はい。

丸山:それがウィークポイントなんだったら徹底的に追求して、ある程度、練習のバランスを変えてみる。例えば、アプローチがダメだったら、アプローチを中心に。パターがダメだったらパターをメインに。練習が10だとしたら、7がパター、2はアプローチ、1は(通常の)練習といった形で分けて、バランスをはかることによって、安定してくるような気がします。

工藤:なるほど。

丸山:いい選手って、常にいいバランスなんですよ。あとは、練習場で出せる能力がいかに本番で出せるかだと思うので、メンタルが大事になってくる。最近の選手は、みんな練習場で抜群に上手いですよ。でも1番ホールに立った瞬間、人が変わったようにミスするみたいな。

工藤:練習場で良くても、本番で悪い。練習場はそこそこだけど、本番になると良いという、見ていてメンタルの違いってどんなところなんですか?

丸山:本人にしかわからないと思うんですけど、本人が正直なことを心からしゃべれるかどうかですね。僕はそれを父親にしゃべっていたのですごく正直にしゃべっていたので。

工藤:なるほど。

丸山:「今日はどうにもならなかった」と。「イライラしてしまって……どうしたらいいかな?」って言ったときには、「じゃあ、次の週に向かって何か自分の思う練習に変えてみろ」と。

工藤:試合でラウンドをしながらも、次のイメージを持ってこういう練習をやってみようとか?

丸山:「こういう状態になっているんだから、本番で試したことがあるだろ? それを思い切ってやってみればいいんだよ」って。

工藤:なるほど。

丸山:(本番で実力を発揮するには)たぶんメンタルの比重ってとても大きいと思う。

工藤:大きいと思いますね。普段、そばにいるだけだけど、なかなかいいアドバイスが頭に浮かんでこないので。

丸山:すごくわかります。親だと余計にそれは感じます。

工藤:職業も違うじゃないですか。だから技術的なことはわからないので、メンタルで少しでも力になれたらと思うんだけど、悪かったときが特にね、どういうふうに声をかけたらいいかなって。悪いとき、父親からはどんな言葉をかけられたんですか?

丸山:僕は、泣き言じゃないけどすごく正直に言える相手が父親しかいなかったので。PGAツアーのとき、父親に国際電話をかけてずっと泣き言を聞いてもらうんです。そうすると、「うん、うん、そうかそうか」と言ってくれるんです。

工藤:なるほどね。

丸山:「まぁ、そういうときもあるよ!」みたいな感じのときと、「そこをそんなふうにばかり言ってもダメだから、もっとこういう気持ちでいったらいいんじゃないか」とか。僕は工藤さんが野球をやっていたときのメンタルの気持ちでいいと思いますよ。

工藤:そうだね。

次回5月14日(土)の放送は、お笑いコンビ・流れ星☆のちゅうえいさんをゲストに迎え、お届けします。どうぞお楽しみに!

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2022.05.07
工藤公康「野茂くんが門戸を開いてくれた」…メジャーリーグが身近ではなかった現役時代を振り返る

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」。4月30日(土)の放送は、福岡ソフトバンクホークス前監督の工藤公康(くどう・きみやす)さんをゲストに迎え、お届けしました。


工藤公康さん(右)とパーソナリティの丸山茂樹


◆MLBへの門戸を開いた野茂英雄投手の功績

丸山:今、野球でプロを目指している若い子たちの最終目標は、やはりメジャーリーグなんでしょうか?

工藤:夢を見てそこに向けてというのはすごくいいことだと思います。日本にも速い球を投げるピッチャーはたくさんいるんだけど、そういうピッチャーばかりじゃないじゃないですか。そういう人たちが技術を磨いてメジャーに行くというのも面白いですよね。体が大きくなくてもメジャーで通用するというところも見せてほしいですね。

丸山:工藤さんが若い頃は、メジャーを目指すことはなかったですか?

工藤:僕の時代はメジャーというものが全然身近じゃなくて、かけ離れた存在だったので。野茂(英雄)くんが行ってからですよね。彼がメジャーで活躍する姿を見て、“よし、俺も!”って思いになったんじゃないかな。

丸山:そう思うと、野茂さんはすごいですよね。

工藤:彼が門戸を開いてくれたことが、ピッチャーだけじゃなくてイチローくんも含め、キャッチャーだと城島(健司)くんが行ったり、みんなにチャンスを与えてくれたんじゃないかなと思いますね。

丸山:工藤さんがもしもう一度現役をやり直せるなら、今の時代のピッチャーなのか、昔の時代のピッチャーなのか、どっちがいいですか?

工藤:そりゃあ、今のほうがいいでしょ(笑)。

丸山:今のほうがいいんですか!? あれだけの成績を残しても?
工藤:正直言って、練習量に耐えられるか、耐えられないか。僕は20代の後半で腰が悪くなったんですよ。膝や股関節まわりの怪我はなかったので、練習量に耐えられたというのはあるんですよ。

丸山:なるほど。

工藤:高校のときもそうなんだけど、怪我した子たちもいるし。(現在のように)科学的にちゃんと考えて自分のトレーニングをやるなどを当時からもっと知っていれば、もっと自分のなかで考えていたんじゃないかなと思うので。

丸山:あれだけの成績を残した工藤さんでも今のほうがいいですよね。僕も今のほうがいいです。あの情熱を持ったままもう一度今の時代にジュニアゴルファーからやってみたかった。

工藤:僕が今持っている知識を持ったまま今の野球がやりたい(笑)。

丸山:それは一番ずっちぃ~ですけど(笑)。当時の工藤少年が今の時代だったら、球速があと5キロ速かったりするんですかね?

工藤:5キロ速くなるかどうかはわからないけど、今はいろいろな球種が生まれているのもあるし、客観的に自分の指標としてデータがとれるので、自分の弱点がもっとこうすれば良くなるとかイメージが湧きやすくなるから、そっちのほうがいいですね。

丸山:なるほど。

工藤:昔は「こうしろ」「ああしろ」と言われるばかりで、「はい」としか言えない時代だったから。だから今の自分の知識を持った状態で今の野球がやりたい(笑)。

次回5月7日(土)の放送も、引き続き工藤さんをゲストに迎え、お届けします。どうぞお楽しみに!

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