2020.6.11
◆英語ペラペラだった小学生時代
丸山:劇団ひとりさんのストーリーで1つ驚いたんですけど、帰国子女で、しかも小学校がアラスカ州? 住んでいた記憶はあるの?
ひとり:あります。小学2~5年生までの3年間住んでいたので。
丸山:語学は?
ひとり: 現地にいる日本人が通う日本人学校が土曜日の週1回、月~金曜日は普通に現地の学校に通っていました。現地の子とコミュニケーションをとっていたので自然と覚えましたね。
丸山:いまでも英語を覚えている?
ひとり:それが忘れちゃったんですよ。
丸山:忘れちゃったんかい(笑)! もったいないじゃないですか。
ひとり:ですよね。小学2年生のときに行ったから、日本語さえままならない状態じゃないですか。だから、英語もすぐに覚えて。(住んで)半年くらいで普通に友達としゃべっていました。
丸山:なるほど。
ひとり:日本に帰ってきてからもペラペラなわけですよ。
丸山:カッコイイ。
ひとり:で、試しに英検3級を受けてみたら、勉強せずに普通にパスして。なんなら面接官よりも英語が上手いくらいの感じで。そのとき、親から「英語を忘れちゃいけないからと、週に1回英会話教室に通いなさい」って言われたんですよ。
丸山:はい。
ひとり:いま「日本語を忘れろ」と言われても忘れられないのと一緒で、“英語をどうやって忘れるの?”って感じだったんです。これだけしゃべれているのに、忘れるわけがないよねって。
丸山:当然だと。日常に入っているわけだもんね。
ひとり:だって、僕はタンスに足をぶつけたら「Ouch!(痛っ!)」って言っていましたから。
丸山:ハハハハハ! 面白い。
ひとり:(咄嗟に)「痛い!」じゃなくて、「Ouch!」って言う子どもが英語を忘れるわけがないから、「通わなくても大丈夫!」って言って。
丸山:なるほど。
ひとり:それからずっと使っていなくて、中学3年生くらいのときに、外国の人に道を聞かれて。それで説明しようと思ったら、しゃべれなかったんですよ。
丸山:えっ!?
ひとり:それで気づいたんです。“俺、英語忘れているんだ”って。
丸山:そこからまたやろうと思わなかったの?
ひとり:思わなかったですね(苦笑)。残念、忘れちゃった……で終わっちゃった。
丸山:いましゃべれたらすごく幅が広がったでしょうね。
ひとり:あと、大人になると根性がつくじゃないですか。
丸山:はい。
ひとり:家族で正月にグアムに行ったときに、急にルームキーが使えなくなったんですよ。受付に行って、本来であればいまの状況を説明しなくちゃいけないけど、ガッツがあるから、キーカードを“バンッ!”て置いて「No!」って言って(笑)。
丸山:ハハハハハ! それ、ひどすぎません?
ひとり:「No! No!」だけで、向こうは“たぶん(キーカードが)使えないんだろうな”って理解してくれるから、(英語力が)伸びていかないというか。
丸山:なるほどね。
◆お笑いに憧れたきっかけは“ビートたけし”
丸山:お笑いの道に進もうと思った原点みたいなものってある?
ひとり:それこそアラスカ時代なんですけど、当時ってインターネットもないですから日本のテレビが観られなくて。それが唯一観られたのが、友達が録画してくれた番組を日本からビデオテープを送ってくれて。そのなかに必ず「オレたちひょうきん族」(フジテレビ系)が入っていて。
丸山:なるほど。
ひとり:タケちゃんマン(ビートたけしさん扮するキャラクター)が、自分のなかでヒーローになっちゃって。面白くてカッコイイってずっと憧れて。で、高校生のときに「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」(日本テレビ系)の「お笑い甲子園」のコーナーに応募して。
丸山:あれに出たんだ!?
ひとり:そうです。高校生のときにテレビで漫才をやらせてもらったときに、一緒に出ていた共演者の人がすでにプロで芸人をやっていて、太田プロダクションに所属していると。太田プロと言ったらたけしさんのいるところだから、「紹介してくれよ」って言って、いまの事務所に。
丸山:へぇ~。最初はコンビだったんでしょ? それがひとりになったのはどういう?
ひとり:相方が借金とかで問題を起こしまして……夜逃げに近い状態で。6~7年コンビでやっていたんですけど、急にひとりになりまして。
丸山:コンビからひとりになる難しさはなかったの?
ひとり:ありましたよ~、当時は舞台で漫才とかをやっていたんですけど、ツッコミって本当に大切で。相方はツッコミが上手いほうじゃなかったですけど、「バカヤロー、何言ってんだよっ!」って言ってくれるだけで、いまのが“ボケ”なんだってお客さんがわかってくれるんです。
丸山:なるほど。
ひとり:それがひとりでやっていると、案外お客さんってどこで笑っていいのかわからない。笑うきっかけがないんですよ。そのきっかけをツッコミがつくってくれるから。
丸山:間合いもいいしね。
ひとり:そうなると、結局自分でボケて「なんちゃって」みたいな。だから、どうやってここが笑いどころだと示すのか、かなり研究しましたね。わかりやすく言うと、3段オチにするとか、3つ目にちょっとデカイ声でやるとかで提示していかないと、お客さんはスルーしちゃう。
丸山:うん。
ひとり:テレビをボケ~っと観ていたら、笑いどころってけっこうスルーしちゃうんですよね。だからスタッフの笑い声とか、あとからつけたお客さんの笑い声とかも、それできっかけを伝えるっていう。
丸山:なるほどね~。「ドリフ大爆笑」(フジテレビ系)とかでよくおばちゃんたちが「ギャーッ」って笑うのと同じことですよね?
ひとり:そうです、そうです。
丸山:あのおばちゃんたちの笑い声につられて笑うときあるもんね。
ひとり:あれはすごく大事な文化なんですよ、実は。
次回6月13日(土)の放送も、引き続き劇団ひとりさんをゲストに迎え、お届けします。お楽しみに!
そして、JFN PARKでは丸山茂樹のスピンアウト番組「MARUYAMA RADIO」が配信中! 丸山プロがゴルフに関する質問、疑問、人生相談などに答えます。音声は「JFN PARK」アプリで聴くことができます。
丸山プロへの質問・メッセージは、番組Webサイトからぜひお送りください! また、番組Instagramでは、ゲスト写真などをアップしていますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
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聴取期限 2020年6月14日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:英語のアルク presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/
番組Instagram:@ movingsaturday_tfm
帰国子女だった少年時代…劇団ひとり「タケちゃんマンがヒーローだった」
プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「英語のアルク presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」。6月6日(土)の放送は、お笑い芸人の劇団ひとりさんが登場しました。
◆英語ペラペラだった小学生時代
丸山:劇団ひとりさんのストーリーで1つ驚いたんですけど、帰国子女で、しかも小学校がアラスカ州? 住んでいた記憶はあるの?
ひとり:あります。小学2~5年生までの3年間住んでいたので。
丸山:語学は?
ひとり: 現地にいる日本人が通う日本人学校が土曜日の週1回、月~金曜日は普通に現地の学校に通っていました。現地の子とコミュニケーションをとっていたので自然と覚えましたね。
丸山:いまでも英語を覚えている?
ひとり:それが忘れちゃったんですよ。
丸山:忘れちゃったんかい(笑)! もったいないじゃないですか。
ひとり:ですよね。小学2年生のときに行ったから、日本語さえままならない状態じゃないですか。だから、英語もすぐに覚えて。(住んで)半年くらいで普通に友達としゃべっていました。
丸山:なるほど。
ひとり:日本に帰ってきてからもペラペラなわけですよ。
丸山:カッコイイ。
ひとり:で、試しに英検3級を受けてみたら、勉強せずに普通にパスして。なんなら面接官よりも英語が上手いくらいの感じで。そのとき、親から「英語を忘れちゃいけないからと、週に1回英会話教室に通いなさい」って言われたんですよ。
丸山:はい。
ひとり:いま「日本語を忘れろ」と言われても忘れられないのと一緒で、“英語をどうやって忘れるの?”って感じだったんです。これだけしゃべれているのに、忘れるわけがないよねって。
丸山:当然だと。日常に入っているわけだもんね。
ひとり:だって、僕はタンスに足をぶつけたら「Ouch!(痛っ!)」って言っていましたから。
丸山:ハハハハハ! 面白い。
ひとり:(咄嗟に)「痛い!」じゃなくて、「Ouch!」って言う子どもが英語を忘れるわけがないから、「通わなくても大丈夫!」って言って。
丸山:なるほど。
ひとり:それからずっと使っていなくて、中学3年生くらいのときに、外国の人に道を聞かれて。それで説明しようと思ったら、しゃべれなかったんですよ。
丸山:えっ!?
ひとり:それで気づいたんです。“俺、英語忘れているんだ”って。
丸山:そこからまたやろうと思わなかったの?
ひとり:思わなかったですね(苦笑)。残念、忘れちゃった……で終わっちゃった。
丸山:いましゃべれたらすごく幅が広がったでしょうね。
ひとり:あと、大人になると根性がつくじゃないですか。
丸山:はい。
ひとり:家族で正月にグアムに行ったときに、急にルームキーが使えなくなったんですよ。受付に行って、本来であればいまの状況を説明しなくちゃいけないけど、ガッツがあるから、キーカードを“バンッ!”て置いて「No!」って言って(笑)。
丸山:ハハハハハ! それ、ひどすぎません?
ひとり:「No! No!」だけで、向こうは“たぶん(キーカードが)使えないんだろうな”って理解してくれるから、(英語力が)伸びていかないというか。
丸山:なるほどね。
◆お笑いに憧れたきっかけは“ビートたけし”
丸山:お笑いの道に進もうと思った原点みたいなものってある?
ひとり:それこそアラスカ時代なんですけど、当時ってインターネットもないですから日本のテレビが観られなくて。それが唯一観られたのが、友達が録画してくれた番組を日本からビデオテープを送ってくれて。そのなかに必ず「オレたちひょうきん族」(フジテレビ系)が入っていて。
丸山:なるほど。
ひとり:タケちゃんマン(ビートたけしさん扮するキャラクター)が、自分のなかでヒーローになっちゃって。面白くてカッコイイってずっと憧れて。で、高校生のときに「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」(日本テレビ系)の「お笑い甲子園」のコーナーに応募して。
丸山:あれに出たんだ!?
ひとり:そうです。高校生のときにテレビで漫才をやらせてもらったときに、一緒に出ていた共演者の人がすでにプロで芸人をやっていて、太田プロダクションに所属していると。太田プロと言ったらたけしさんのいるところだから、「紹介してくれよ」って言って、いまの事務所に。
丸山:へぇ~。最初はコンビだったんでしょ? それがひとりになったのはどういう?
ひとり:相方が借金とかで問題を起こしまして……夜逃げに近い状態で。6~7年コンビでやっていたんですけど、急にひとりになりまして。
丸山:コンビからひとりになる難しさはなかったの?
ひとり:ありましたよ~、当時は舞台で漫才とかをやっていたんですけど、ツッコミって本当に大切で。相方はツッコミが上手いほうじゃなかったですけど、「バカヤロー、何言ってんだよっ!」って言ってくれるだけで、いまのが“ボケ”なんだってお客さんがわかってくれるんです。
丸山:なるほど。
ひとり:それがひとりでやっていると、案外お客さんってどこで笑っていいのかわからない。笑うきっかけがないんですよ。そのきっかけをツッコミがつくってくれるから。
丸山:間合いもいいしね。
ひとり:そうなると、結局自分でボケて「なんちゃって」みたいな。だから、どうやってここが笑いどころだと示すのか、かなり研究しましたね。わかりやすく言うと、3段オチにするとか、3つ目にちょっとデカイ声でやるとかで提示していかないと、お客さんはスルーしちゃう。
丸山:うん。
ひとり:テレビをボケ~っと観ていたら、笑いどころってけっこうスルーしちゃうんですよね。だからスタッフの笑い声とか、あとからつけたお客さんの笑い声とかも、それできっかけを伝えるっていう。
丸山:なるほどね~。「ドリフ大爆笑」(フジテレビ系)とかでよくおばちゃんたちが「ギャーッ」って笑うのと同じことですよね?
ひとり:そうです、そうです。
丸山:あのおばちゃんたちの笑い声につられて笑うときあるもんね。
ひとり:あれはすごく大事な文化なんですよ、実は。
次回6月13日(土)の放送も、引き続き劇団ひとりさんをゲストに迎え、お届けします。お楽しみに!
そして、JFN PARKでは丸山茂樹のスピンアウト番組「MARUYAMA RADIO」が配信中! 丸山プロがゴルフに関する質問、疑問、人生相談などに答えます。音声は「JFN PARK」アプリで聴くことができます。
丸山プロへの質問・メッセージは、番組Webサイトからぜひお送りください! また、番組Instagramでは、ゲスト写真などをアップしていますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
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聴取期限 2020年6月14日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:英語のアルク presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/
番組Instagram:@ movingsaturday_tfm