2019.12.26
◆現役引退後は、人や社会のために
丸山:有森さんが代表をつとめられている「ハート・オブ・ゴールド」は、どのような活動をされているんでしょうか?
有森:1996年アトランタオリンピックを終えたときに、ある方から「今までは選手として自分のためにやってきただろうけど、これからは国際的・社会的に、自身の力を使ってみないか?」と誘いがあって、自分のやってきたことが人や社会のためになるのであればやってみたいと思ったんです。途上国の人たちの自立支援や生活支援、教育支援など、スポーツを通した国際活動をしています。
丸山:かれこれ何年くらい?
有森:1998年に立ち上げたので、20年を過ぎましたね。
丸山:この活動を長く続ける意味がこの先もあると。
有森:カンボジアの人たちが自立できて、自分たちの国できちんと生活を生み出して生きていけるようにしないといけない。それができれば、私たちの存在、活動を必要としなくなるかもしれないし、時代の変化とともにある活動なので。
丸山:「ハート・オブ・ゴールド」の20周年を記念して、チャリティーのゴルフコンペをおこなったそうですね。
有森:プレーしましたよ!
丸山:年に何回くらいプレーされているんですか?
有森:ギクッ(笑)。誘われたら行く程度で全然練習できなくて……コンペに行った日が本番でした。
丸山:でも、マラソン選手はあれだけ走っているから、下半身や体幹がすごく強いじゃないですか。
有森:と、思うでしょ? 前にしか走らないから、大したことないですよ。私、肩は強いので、方向は抜きにして当たるとけっこう飛ぶんですけど、本当に稀なので……安定しないんですよ。
丸山:ベストスコアはどのくらいですか?
有森:数えたことがないんです(苦笑)。まだ人に数えてもらわないとわからないくらいの状態なんです、実は。
◆「自分の生き方をすごく広げてくれた」
丸山:今後の活動などについてはいかがですか?
有森:「ハート・オブ・ゴールド」での活動もそうなんですけど、自分がやってきたスポーツがいろいろな形で活かせると思っているので、スポーツの持つ可能性をいろいろなところで活かしていきたいです。特に、教育現場の子どもたちの育成とか、“生きる力”に繋げられるような。それは途上国、先進国関係なく、さまざまな年代の人に活かしていきたい。あとスペシャルオリンピックス日本では、知的障がい者の方たちのスポーツにも関わっているんですけど、障がいがあれど、スポーツでものすごく変化があるんです。なので、こうした活動をよりやっていけたらと思っています。
丸山:芸術やいろいろな分野ですごい才能を発揮する人がいるじゃないですか。スポーツの分野でも、突拍子のない記録を出すような人がいそうですけどね。
有森:すごいですよ。知的障がいのある方でも、世界記録保持者は長く日本人だったんですよ。男子で2時間28分ですから。
丸山:えっ!?
有森:ビックリしますよね。私の記録が2時間26分なので、たったの2分しか変わらない。
丸山:そうなんですね!
有森:ちゃんと練習して、指導を受けられれば、彼らの集中力や能力はなくはないんです。
丸山:スポーツや走ることを通じて一番得たものってありますか?
有森:マラソンって唯一、競技者と一般の方が一緒にできる競技だと思うんです。全ての人が、同じ大会で同じスタートラインに立って、同じゴールを目指すことができる。マラソンは、ある意味全ての人を1つにして、同じ思い、エネルギーでできる競技だからこそ、伝えられる部分がたくさんあるし、学べるものもあるし、スポーツとして面白い競技だなって。
丸山:マラソンは、同じスタートラインに立ってゴールが目指せますもんね。素晴らしいですね。
有森:だからこそ、マラソン、イコール社会に何かを繋げる活動ができると思うんです。自分の生き方をすごく広げてくれた競技ですね。
次回12月28日(土)の放送は、大相撲、元小結でタレントの舞の海秀平さんをゲストに迎え、お届けします。お楽しみに!
そしてJFN PARKで丸山茂樹のスピンアウト番組「MARUYAMA RADIO」が配信中! 丸山プロがゴルフに関する質問、疑問、人生相談などに答えます。音声は「JFN PARK」アプリで聴くことができます。
丸山プロへの質問・メッセージは、番組Webサイトからぜひお送りください! また、番組Instagramでは、ゲスト写真などをアップしていますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
----------------------------------------------------
【▷▷この記事の放送回をradikoタイムフリーで聴く◁◁】
聴取期限 2019年12月29日(日) AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用頂けます。
----------------------------------------------------
<番組概要>
番組名:英語のアルク presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/
番組Instagram:@ movingsaturday_tfm
有森裕子 マラソンは「自分の生き方をすごく広げてくれた」
プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「英語のアルク presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」。12月21日(土)の放送は、前回に引き続き、女子マラソン、オリンピック2大会連続メダリストの有森裕子さんが登場しました。
◆現役引退後は、人や社会のために
丸山:有森さんが代表をつとめられている「ハート・オブ・ゴールド」は、どのような活動をされているんでしょうか?
有森:1996年アトランタオリンピックを終えたときに、ある方から「今までは選手として自分のためにやってきただろうけど、これからは国際的・社会的に、自身の力を使ってみないか?」と誘いがあって、自分のやってきたことが人や社会のためになるのであればやってみたいと思ったんです。途上国の人たちの自立支援や生活支援、教育支援など、スポーツを通した国際活動をしています。
丸山:かれこれ何年くらい?
有森:1998年に立ち上げたので、20年を過ぎましたね。
丸山:この活動を長く続ける意味がこの先もあると。
有森:カンボジアの人たちが自立できて、自分たちの国できちんと生活を生み出して生きていけるようにしないといけない。それができれば、私たちの存在、活動を必要としなくなるかもしれないし、時代の変化とともにある活動なので。
丸山:「ハート・オブ・ゴールド」の20周年を記念して、チャリティーのゴルフコンペをおこなったそうですね。
有森:プレーしましたよ!
丸山:年に何回くらいプレーされているんですか?
有森:ギクッ(笑)。誘われたら行く程度で全然練習できなくて……コンペに行った日が本番でした。
丸山:でも、マラソン選手はあれだけ走っているから、下半身や体幹がすごく強いじゃないですか。
有森:と、思うでしょ? 前にしか走らないから、大したことないですよ。私、肩は強いので、方向は抜きにして当たるとけっこう飛ぶんですけど、本当に稀なので……安定しないんですよ。
丸山:ベストスコアはどのくらいですか?
有森:数えたことがないんです(苦笑)。まだ人に数えてもらわないとわからないくらいの状態なんです、実は。
◆「自分の生き方をすごく広げてくれた」
丸山:今後の活動などについてはいかがですか?
有森:「ハート・オブ・ゴールド」での活動もそうなんですけど、自分がやってきたスポーツがいろいろな形で活かせると思っているので、スポーツの持つ可能性をいろいろなところで活かしていきたいです。特に、教育現場の子どもたちの育成とか、“生きる力”に繋げられるような。それは途上国、先進国関係なく、さまざまな年代の人に活かしていきたい。あとスペシャルオリンピックス日本では、知的障がい者の方たちのスポーツにも関わっているんですけど、障がいがあれど、スポーツでものすごく変化があるんです。なので、こうした活動をよりやっていけたらと思っています。
丸山:芸術やいろいろな分野ですごい才能を発揮する人がいるじゃないですか。スポーツの分野でも、突拍子のない記録を出すような人がいそうですけどね。
有森:すごいですよ。知的障がいのある方でも、世界記録保持者は長く日本人だったんですよ。男子で2時間28分ですから。
丸山:えっ!?
有森:ビックリしますよね。私の記録が2時間26分なので、たったの2分しか変わらない。
丸山:そうなんですね!
有森:ちゃんと練習して、指導を受けられれば、彼らの集中力や能力はなくはないんです。
丸山:スポーツや走ることを通じて一番得たものってありますか?
有森:マラソンって唯一、競技者と一般の方が一緒にできる競技だと思うんです。全ての人が、同じ大会で同じスタートラインに立って、同じゴールを目指すことができる。マラソンは、ある意味全ての人を1つにして、同じ思い、エネルギーでできる競技だからこそ、伝えられる部分がたくさんあるし、学べるものもあるし、スポーツとして面白い競技だなって。
丸山:マラソンは、同じスタートラインに立ってゴールが目指せますもんね。素晴らしいですね。
有森:だからこそ、マラソン、イコール社会に何かを繋げる活動ができると思うんです。自分の生き方をすごく広げてくれた競技ですね。
次回12月28日(土)の放送は、大相撲、元小結でタレントの舞の海秀平さんをゲストに迎え、お届けします。お楽しみに!
そしてJFN PARKで丸山茂樹のスピンアウト番組「MARUYAMA RADIO」が配信中! 丸山プロがゴルフに関する質問、疑問、人生相談などに答えます。音声は「JFN PARK」アプリで聴くことができます。
丸山プロへの質問・メッセージは、番組Webサイトからぜひお送りください! また、番組Instagramでは、ゲスト写真などをアップしていますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
----------------------------------------------------
【▷▷この記事の放送回をradikoタイムフリーで聴く◁◁】
聴取期限 2019年12月29日(日) AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用頂けます。
----------------------------------------------------
<番組概要>
番組名:英語のアルク presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/
番組Instagram:@ movingsaturday_tfm