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「欲のために妹を危険に晒してしまった!」自分の中にあるどす黒いものに初めて気付いた思い出を綴った随筆ですが、時間にすればたった2、3分の幼い日の出来事。それを61歳まで鮮明に覚えていて懺悔するとは、この出来事が椋さんに与えた衝撃たるや、想像を絶するものだったのでしょうね。さてこのエッセイを含む『自然の中で』という作品群について椋さんは「どのようにして、わたしという人間が、できあがったかということを、さぐってみようと、こんな仕事をやってみたのです」と語っていますが、人生で印象的だった出来事を積み重ね自分を知るという作業は、作家でなくても得るものが大きそうですよね。自分はどんなことに影響されて出来上がったのか・・・私もいつかチャレンジしてみたいです。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2022年06月05日
アンドレイ・クルコフ『ペンギンの憂鬱』
2022年05月29日
安房直子『火影の夢』
2022年05月22日
シュリーマン『古代への情熱―シュリーマン自伝』
2022年05月15日
瀬戸内晴美(瀬戸内寂聴)『蘭を焼く』

アーカイブ
レインボウ・コネクション/カーペンターズ
「わたし」は妹と、あじさいの谷へ行きます。兄と妹のグループといえば、カーペンターズですね。
罪の味/ハンバート・ハンバート
「わたし」の心境をイメージして選びました。♪とうとうおいらやってしまった。死んだら地獄いきだな ・・へいへいへい俺ばかなこと しちまった♪
こども/空気公団
「こどもは大人が考えるより繊細で複雑な心を持っているのでしょう。だからこそ愛おしいのだと思います」と小川さん。この日のことをずっと忘れなかった椋さんでした。
 
今まで紹介した作品
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