「ひょんなことから出会った外国人(=異人)たちとの一夏の交流を描いた作品」だとずっと思い込んでいた私。小川さんに「『赤い靴』の女の子じゃないんですから〜」と大笑いされてしまいました。でも私のような間違いをしている人、日本のどこかにいるんじゃないかしら・・・きっと・・・たぶん。それにしてもさすが脚本家である山田太一さんの小説。両親が消えてしまう場面やケイの最後のシーンなどは、脳裏にダイレクトに映像を送り込んでくるような鮮やかさでしたね。特にケイがいなくなるシーンはここだけ読むとホラー映画のよう。ケイの正体がわかってからの数ページ、頭の中まで鳥肌が立ちっぱなしでした。改めて、夏向きの作品です。
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